[黒鉛電極ニュース2021年6月28日]THE LATEST GRAPHITE PRICES, THE GRAPHITE ELECTRODE MARKET IS EXPECTED TO RISE AT A HIGH LEVEL

本日の情報はこれ。中国の黒鉛電極の市況。

6月は鉄鋼市場の閑散期だが、材料費の高止まりで黒鉛電極の市況は安定的。

<Good News>
米国がイランへの経済制裁を解除したため、中国の電極の輸出が4Qか来年から始まる。
3Qからインドでのニードルコークスの輸入価格がUS$1500-1800から2000に値上がりする。そのため黒鉛電極の価格は底堅くなる。

<中国国内ニードルコークス価格>
底堅い。

<鉄鋼業界>
電炉は電力の供給制限の継続されて、5週連続で生産量を落としている。今後も短期的には落ちると見ていて、鉄スクラップ価格も上がり辛い状況。

<黒鉛電極市場価格予想>
材料のニードルコークスは底堅く上昇傾向。電炉の生産量は落ちているが、昨年同時期よりは高い。短期的には電極価格は底堅いだろう。

< 私のコメント >
このレポートでは鉄スクラップ価格は上がり辛い状況とあるが、日本での報道によると、中国は農業繁忙期に入ったため、労働者が足りなくて供給量が足りなくなり需給がタイト化して値上がりしているらしい。予想って難しいな、というより不可能。投資をするなら長期の大きなが流れをつかまなければいけない。

今のところは黒鉛電極株への投資は継続。脱炭素社会への移行の潮流の中で、中国を中心に電炉への転換が世界的に進む。そのために黒鉛電極への需要が増える。また、蓄電池の需要爆増で黒鉛の需要の増えて材料費が上がる。さらに石油価格の高騰もニードルコークスの価格上昇につながり、最終的には黒鉛電極の価格上昇につながる。ただし株価が動き出すのは2021年末からか。それまではストロングホールド。



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