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23.日本の鉄道2(九州新幹線)

はい!ということでまたまた新幹線です。

東海道新幹線の次は東北か山陽でしょ?
と思ったあなた!
すいません。普通はその通りです!
九州人なもので、九州新幹線贔屓です…。

さて、整備5線というものをご存知でしょうか?
全国新幹線鉄道整備法に基づき、
政府が整備計画を決定した以下の5路線です。

北海道新幹線(青森市から札幌市)
東北新幹線(盛岡市から青森市)
北陸新幹線
九州新幹線(鹿児島ルート)
九州新幹線(長崎ルート)

九州新幹線鹿児島ルートが全線開業したのは、
2011年3月12日
です。

そう、東日本大震災の翌日です。
地元では色々な祝賀イベントが予定されていました。
でも、そんなことを言ってる状況ではなくなり、
静かに一番列車が発車していきました。

ところで、
全線開業前に作られたJR九州のあるCMをご存知でしょうか?
全国ネットの番組でも紹介されたので、
見たことある人が多いと思います。
youtubeで検索してみてください。
どれだけ新幹線沿線の人たちが開業を待ちわびていたか、
伝わると思います。
いいCMですよ!

話をもとに戻します。
鹿児島ルートに関しては、
当初、新八代〜鹿児島中央間で部分開業しました。
東京と直接つながらない新幹線として開業したのです。
これは非常識ですよね?
東京とつながらない新幹線に存在意義あると思います!?

予算の関係で、部分開業するしかなかったのですが、
今日のテーマは、
博多〜熊本ではなく、
新八代〜鹿児島中央から先行開業したのはなぜか?

です。

大きく2つの理由が考えられます。
1.新八代以南の方が土地買収が容易だった
2.博多〜熊本から先行開業すると、熊本以南は建設中止になることを恐れた

1は、直接的に言うと田舎ということです(笑)
ええ、田舎ですとも。
2は、当時のJR九州社長の戦略だというのを聞いたことがあります。

鹿児島ルートというのは、福岡から鹿児島までを結ぶ路線なので、
その沿線の都市人口を考えてみると…

熊本以北の、
福岡市160万人、熊本市70万人
久留米市30万人、大牟田市10万人
鳥栖市7万人、玉名市6万人
など

逆に熊本以南の、
鹿児島市60万人、八代12万人
薩摩川内市9万人、出水市5万人
など

採算面を考えたら、熊本以北だけ作ればよくね?
そうなりかねなかったということです。

博多から熊本まで完成したら、それより南はもういいか!
そう言わせないために、新八代〜鹿児島中央を先行開業させ、
東京につながなきゃ意味がない!
そう国に思わせることができれば必ず鹿児島までつなぐことができる。
そういう戦略だったのです。

もちろん、部分開業の間、乗客は乗り換えの手間があり、
不便ではありました。
しかし、同一ホームで新幹線と在来線を乗り換えるということを編み出したJR九州すごいです。
在来線特急の名を「リレーつばめ」と言いました。

でも、その不便さがあったからこそ、全線開業をみんなで祝うという、
あのCMにつがったと思います。
沿線の人がめっちゃ、はしゃいでますよ(笑)

コロナ禍で定期列車が減らされていましたが、
徐々に元に戻って行くでしょう。
頑張れ!みずほ!さくら!つばめ!

次回は、つばめについて書きます。
え?みずほ(最速)じゃないの!?
違います!つばめ(各停)です!
ついでに、リレーつばめのことも書きます。

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