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「ズルイよ ズルイね」の好きな歌詞

今回は初めて好きな曲の歌詞について書いていきたい。
取り上げる曲は=LOVEズルイよズルイねである。
詳しい説明は省かせてもらうがごくごく簡単に説明させてもらうと=LOVEとは指原莉乃プロデュースの女性アイドルグループであり、ズルイよズルイねは6枚目のシングルである。

https://youtu.be/J5eTB_0SEeg

まずはこちらのMVを見ていただきたい。

それぞれ感想をもったと思うが、簡単に歌詞のストーリーを確認したい。1つ注意していただきたいのは歌詞とMVとは必ずしも一致していないということである。

本当に簡単に言ってしまえば、この曲は主人公である私の失恋ソングである。
同じ電車に何度か乗っていたことでお互いの存在を知るようになった私と君は付き合うことになる。しかし、彼が就職かなにかで出会った場所を離れたことにより2人は別れてしまう。

出会いから別れて時間が経った今までのことが私目線で書かれている。


とても好きな曲であり、歌詞も大変素晴らしいので1行ずつ歌詞解説をしたいところだが今回は、ほんとに好きな歌詞の部分、というよりもっと評価されるべき歌詞について書きたいと思う。


この曲で1番評価されているのは


「不幸になってほしいなんて思ってないよ。だから…」

幸せには
ならないで


この部分だと思う。YouTubeでのコメント欄でもこの歌詞を称賛するコメントが多く見られる。
称賛されている理由は、ずばりこの歌詞からリアルな女の子ぽさが出ているからである。多くの他のアイドルの歌詞と違い、この歌詞はプロデューサーであり作詞も担当している指原莉乃が女性であるからこそかけたと言われている。

相手のことを思いつつもやっぱり自分の思いも溢れてきてしまっているこの歌詞。
だから…から幸せにはならないで、の間に、私以外の人とは、という私の本音が隠されているのも容易に理解できる。
この女の子特有のめんどくささを表現するというのは男性の作詞家ではなかなか難しいだろう。それをこれだけ簡潔に表現しているのだから評価されるのは当然である。

しかし、この部分以外にも女の子特有のめんどくささをうまく表している部分がある。
それがこれだ。


神様 どうか 伝えてください
「君は綺麗だった」と


素晴らしい。
私は最初ここの部分の解釈がよく分からなかった。この曲中には、私と君が出てくる。ここでは「君は綺麗だった」と伝えてくださいとなっている。しかし、この曲の歌詞を見る限り、君とは男性であり、女性同士の恋愛を歌った曲だとは思えない。
さらに、男性に綺麗だったと伝えるのは違和感がある。歌詞を見る限り、君は男らしいので、伝えるならかっこいいあたりになるだろう。

そこで、少し考えた私の解釈はこうだ。
この部分をそのまま読んでいると、「君」という言葉に騙される。さらに、この曲で出てくるセリフ部分は3カ所で残りの2カ所はすべて私のセリフであることも影響している。
その結果、私が君(彼)に綺麗だったと神様に伝えてほしいという構図に見えてしまう。

だがこれは間違いであり、正しくは、ここでの君は私のことを指している。そう読むとどうなるかというと、私が神様に君(私)は綺麗だったと伝えてほしいという風に読める。
この部分以外では「君」は彼のことを指しているから不思議に思ってしまう。もちろん、そうじゃなくて最初から正しく読めている人もいるだろうし、私とは違う解釈の人もいるだろう。


では、この歌詞がなぜもっと評価されるべきなのか。それはこの部分が最初に述べた現在1番評価されていると思われる歌詞と同じように女の子特有のめんどくささをうまく表現しているからである。
この部分で私は、神様に君は綺麗だったと慰めてもらおうとしている。これは彼と付き合っている時の私が最後まで綺麗だったと神様に言わせることで、失恋の原因が私にあったのではないと信じようとしている姿がわかる。自然と私の味方をしてくれる友だちなどに言ってもらおうとせず神様に言ってもらおうとするのも、神様は中立的な立場で上からすべてを見ており、その上で私に非はなかったと認めてもらいたいからである。


以上のように、一見、歌詞の解釈が難しいけれど丁寧に見ていくと誰のセリフであり、「君」とは誰を指しているのかがわかり、さらにそれに気づくことで女の子特有のめんどくささといったものがうまく表現されていることに気付けるので私はこの部分の歌詞がとても好きである。
この記事を読み終えたあなたはもう一度、この歌詞に注目しながらMVを見ていただきたい。
この歌詞がもっと評価されることを望んでいる。

サポートお待ちしております^_^