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【19/20プレミアリーグ第7節】マンチェスター・ユナイテッドVSアーセナル マッチレビュー

こんにちはMasaユナイテッドです。アーセナルといえば、私がユナイテッドを見始めた2000年代前半の時期のライバルであり、入場トンネルでビエラに悪態をつき続けるロイ・キーンの気迫に見ているこちらもテンションだだ上がりのビッグマッチでした。どんどん仕掛けるアグレッシブなフットボールで、ある意味労働者階級っぽい(イメージ)ユナイテッドに対して、大都会のロンドンに外国人を集め、おフランス監督のもとパス&ムーブというシャレオツなフットボールを展開するアーセナルは、ギグスも語っていましたが、シティやリバプール以上に大嫌いでした(笑)。時は流れ2019シーズン。どんな試合になったのか?ではいってみましょう!

前節のレビューはこちら

👿ラインナップ

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ユナイテッドはいつも通り4-2-3-1怪我から戻ったポグバがリーグカップのロッチデール戦に続いてリーグ戦でも先発復帰。試合直前にワン=ビサカが扁桃炎でチームから外れたため、ヤングを右SBに回しトゥアンゼベを左に配置した。ウェストハム戦で負傷したラッシュフォードは早々に復帰。今節もトップに入る。一方のガナーズは4-3-3を採用。ラカゼットが負傷離脱で不在の為、左WGには18歳のサカを先発させてきた。ELフランクフルト戦の1G2Aの大活躍を受けてリーグ戦でも前節ビラ戦に続いて先発出場となる。右SBにはチェンバースを起用。攻撃の要、セバージョスはベンチからのスタートとなった。

【Substitutes】
ユナイテッド:ロメロ ロホ ウィリアムズ フレッジ  マティッチ マタ  グリーンウッド 
ガナーズ:マルティネス ホールディング セバージョス  メイトランド=ナイルズ  マルティネッリ  ウィロック  ネルソン

👿前半~ライン間を上手く使って~

エメリはユナイテッドの4-2-3-1に合わせて4-3-3を選択。今節もまたフォーメーションが噛み合う形の対戦となるユナイテッド。スペースを使う意識の低いユナイテッドに対しては、単純にマンマーク気味に人を付ければ崩されないというのはもはやプレミアでは常識になった感がある。ユナイテッドの人の配置にはいつもと違う箇所があったが、その辺りも踏まえてまずはユナイテッドの狙い、ゲームプランから見ていく。

ユナイテッドの組立ての起点は、リーグ戦での怪我からの復帰となったポグバ。そのポグバのポジションは、開幕当初と左右逆になっている。急遽ワン=ビサカが欠場になり、ヤングが右SBに入ったが、  トゥアンゼベを右に置かなかったのは、右SBにオーバーラップさせたかったからだろう。ペレイラがWGの時は内に絞る事が多く、右の大外にスペースができる。そこを使う為だ。その上がったSB裏のケアにはポグバではなくマクトミネイの方が適任なので、右のボランチにマクトミネイ。左にポグバにしたと推測。

その起点のポグバに対してはトレイラがかなりタイトに当たりに行き潰そうとするアーセナル。ユナイテッドはトレイラが前へ出て開けたスペースにリンガードが降りてきてライン間でボールを受ける。そして、チェンバースに対してジェームズと2対1の数的優位を作って前進しようとした。さらに左WGのジェームズはタッチライン際に張り付き相対するチェンバースをピン留めする事で出来たCBとSB間のギャップをリンガードやラッシュフォードが突く場面も見られた。基本的にはカウンターを打ちたいユナイテッドだったが、アーセナルもそれを警戒してバックラインを低く設定していたので、逆に2ライン間を上手く使って突破口を開こうとしたのが立ち上がりのユナイテッドだった。

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この状況に対処するためにアーセナルは、ワンボランチのジャカがリンガードにマンマーク気味に付くようになる。しかし、今度は右WGのペレイラが中に絞りバイタルへ侵入ジャカに対してリンガードと数的優位を作る。基本的に噛み合うフォーメーションの為、ペレイラ対応のコラシナツがこれに付いて行き、今度はラッシュフォードがそのコラシナツが空けたスペースへ流れチャンスメイクしようとする。このようにユナイテッドが先手先手で動き、アーセナルが後手後手の対応になっていたのが立上りの15分ほど。

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アーセナルの方は、先述したようにユナイテッドのビルドアップに対してトレイラがポグバに、マクトミネイにはゲンドゥージが積極的に前へ出てプレスを掛ける。ここがアーセナルの第1プレスライン。ここを突破されると両WGとも下がってリトリートして4-1-4-1でブロックを形成。アーセナルにしては非常にバックラインが低く、ユナイテッドのカウンターに警戒MAXプラス自分達も奪ったら縦に早く展開して、オーバメヤンやサカのスピードを活かしたカウンターを狙う。巷で流行りのアーセナルのビルドアップに対してユナイテッドは、ジェームズ、ラッシュフォード、ペレイラがカバーシャドウの動きでプレスを掛けてレノにロングボールを選択させることに成功。中盤のポグバ、マクトミネイの高さで勝るユナイテッドが難なくボールを回収できていた。

20分ごろからは前のめりなトレイラを上手くいなしたポグバが自らトレイラの背後にポジショニングし、崩しや展開するパスを出すようになる。仕掛けてこないアーセナルに対してユナイテッドは前線に人数を送り込み、ライン間にポグバ、リンガード、ペレイラ、ジャームズの4枚が入り込むシーンもあった。しかし、怪我明けでまだコンディションが万全ではないポグバは、特に前半パスの精度がなく、思うようにチャンスを演出できなかった。

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ジャカだけではライン間のスペースを守れないアーセナルは、マクトミネイにタイトにマークにいっていたゲンドゥージを下ろしてダブルボランチ気味に配置。マクトミネイを見つつも、ライン間に侵入してくるペレイラにも対応するようになる。前半の終盤になると、高く上がったポグバのスペースをトレイラが飛び出して使おうとする。これに対処するためにトゥアンゼベが絞るので、右WGのペペがフリーになる事が多くなる。ペペは前半最多の4本のクロス、2本のシュートを放つがこちらも精度を欠き、効果的な働きはできなかった。

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42分にポグバがゲンドゥージにデュエルで勝利し、裏に走り出したラッシュフォードへ素早くパスを出しカウンターを発動する。しかしラッシュフォードがズッコケ。ユナイテッドもラッシュフォードに質がなく、チャンスを決められない。今度はユナイテッドのCKのこぼれを拾ったペペからアーセナルがカウンター。サカがシュート。デ・ヘアが止めて詰めたゲンドゥージのシュートもデ・へアが防いだ。その流れのアーセナルのCKから今度は、ユナイテッドが全員スプリントでのロングカウンターを発動。お互い前半終了間際になってやっとやりたいことができた形となった。このカウンター合戦、アーセナルは決められなかったが、ユナイテッドはマクトミネイがミドルをゴールネットに突き刺し先制に成功する!(どうだ!見たか!これがマクトミネイだ!!)

【前半スタッツ 左ユナイテッド/右アーセナル】(SofaScore参考)

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👿後半~お互い決まらない決定機~

先制したユナイテッドは後半から引いてしまうという悪癖を披露。何とか1点取っただけで勝とうとしてしまうのが現在のユナイテッド。引いて守ってポグバのフィード頼みのロングカウンター狙いが上手く行くときは余りなく、同点に追いつかれることが多いのだが…。

一方の同点に追いつきたいアーセナルは右SBのチェンバースに高い位置を取れせ、そこにルイスからロングボールを入れる形を繰り返す。これはユナイテッドの左WGジェームズがカウンターに備えて必要以上に戻らないので、ここにボールを送り込み、トゥアンゼベに対してペペと数的優位を作る作戦だったと思われる。51分にはそのチェンバースからオーバメヤンにパス。クロスを入れてトレイラがゴール前でシュートまでいくシーンがあったがミートできず。正直助かったシーンだ。

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56分にアーセナルはトレイラに代えてセバージョスを投入。左のIHに入り、ゲンドゥージが右のIHに変わった。そして58分トゥアンゼベのパスミスからオーバメヤンに決められ失点してしまう。慣れないポジションでの出場、ポグバの尻拭いに、後半はチェンバースへの対応も増え、ペペに後ろからプレスを掛けられていたとはいえ、中央へのパスはリスキーだった。完全にトゥアンゼベのミス。59分にも左サイド(アーセナルの右)から崩されサカに決定的なシュートを打たれる。得点後アーセナルは前線からプレスを積極的に仕掛け、また途中で入ったセバージョスがパスでリズムを作り、アーセナルが押し込む時間帯になった。

ユナイテッドはポグバのロングフィードからのカウンターを中心に、ジェームズの仕掛けや、CKからマクトミネイが惜しいヘディングシュートを放つなどチャンスも何度かあったが相変わらずの決定力のなさ。73分にグリーンウッド、フレッジを入れてグリーンウッドをトップ、ポグバをトップ下、ラッシュフォードを右WGに変更しアーセナル陣内でプレーする事を狙ったユナイテッド。マグワイアのミドルやラッシュフォードの惜しいFK、さらにはジェームズの果敢な仕掛けからセットプレーを多く獲得したが最後まで追加点は取れず。アーセナルも80分にウィロックを入れてそこまで強引には攻めてこず。1対1のドローで試合終了となった。

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【Substitution】
55分 ガナーズ トレイラ⇔セバージョス
74分 ガナーズ ペペ⇔ネルソン 
74分 ユナイテッド リンガーソ⇔フレッジ ペレイラ⇔グリーンウッド
80分 ガナーズ サカ⇔ウィロック

【後半スタッツ 左ユナイテッド/右アーセナル】(SofaScore参考)

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👿まとめ~いつも通りの試合~

2000年代前半、激しく優勝を争い、サポーターも選手もバチバチの戦争状態だった名門同士のビッグマッチに、もはやかつての緊迫感・高揚感はなくなってしまった。試合前、解任ダービーと揶揄された戦いはその通り、お互いに効果的な戦術を披露する事無く痛み分け感の強いドローとなった。オールド・トラッフォードのサポーターはチームに声援を送り、雰囲気は悪くなかったが、肝心のプレーの方は、期待を上回るシーンはマクトミネイのシュート以外ほぼ無かったと言って良い。最大に盛り上がったのはこのカウンターからの先制点だった。

アーセナルはカメレオンと評されるエメリ監督らしく、ユナイテッドの長所を消すために、引いて守ってカウンターを狙い結果勝点1を持ち帰る事に成功したが、攻撃に関してはラカゼットの不在が響いたかもしれない。また、前半よくポグバを抑えていたトレイラを後半の早い段階で下げているが、それからポグバが躍動できた事を考えるとリスキーな交代だったとも言える。

ユナイテッドは毎回毎回の事で書くのも疲れるが2点目を取れなければポイントを伸ばす事は出来ないだろう。マルシャルの復帰が待ち遠しいが、昨シーズンの事を考えると、まさかマルシャルの復帰が恋しくなるとは思わなかった(笑)。

失点シーンはトゥアンゼベのミスだったとは言え、それ以外にもトレイラやサカのシュートなど、決定機を多く使ったのはアーセナルの方だった。ユナイテッドは今シーズン堅守を誇っているとはいえ、先制したら引いてロングカウンターを狙うだけでは守備の時間が増えて失点する可能性が高まる事にそろそろ気付くべきだろう。必要なのは追加点だ。

ビッグマッチという言葉に踊らされて、期待値だけが高まり、実際は塩試合を見せられフラストレーションを溜める。ユナイテッドはずっとこんな感じだ。今のユナイテッドはこれが平常運転なんだと自分に言い聞かせる。ガナ戦のユナイテッドはいつも通り戦い、いつも通りの内容で、いつも通りの結果になった。ただそれだけの試合だ。この結果ユナイテッドは10位に後退することになる。

【ゴール期待値「xG」】(understat.com参照)

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【ポジショナル・レポート 左ユナイテッド/右アーセナル】

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【トータルスタッツ】(プレミア公式参照)

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👿選手評価

先制点を挙げたマクトミネイは今日の試合も素晴らしかった。推しメンなので、贔屓目で申し訳ないが、毎回毎回マクトミネイばかり褒めてる気がする(笑)。相方が久し振りにポグバだったので前に出過ぎずチームを助けるプレーに徹した感はあるが、毎試合安定したハートとプレーは評価に値する。

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ポグバは前半こそ精度を欠いたが、後半になるにつれ、流石のクオリティを披露。低い位置から鋭いパスを何本もラッシュフォードに供給した。パス本数はマグワイアに継ぐ2位の62本アタッキングサードでのパスはトップの17本を記録。まだコンディション的に万全ではなさそうだが、やはりポグバとマクトミネイの中盤のコンビが現時点ではベストだろう。

ラッシュフォード、リンガード、ペレイラの3兄弟は安定の低パフォーマンスを披露(笑)。得点力アップには君達のレベルアップが必要なのがわかっているのか!  トゥアンゼベは失点に繋がるミスはあったが、それ以外では安定したパフォーマンスだった。インターセプトはトップタイの3回を記録。ガツガツと当たるタイプではないが、優れたポジショニングと読みでとてもスマートな守備をする。手痛いミスだったが、これを糧に成長してほしい。

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次回はヨーロッパリーグ AZ戦を挟んでプレミアリーグ第8節 10月7日(月)セントジェームズ・パークでのニューキャッスル戦 0:30キックオフ。カモン!ユナイテッド!!

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Masaユナイテッド

2000-2001シーズンからマンチェスターユナイテッドを応援しています。マンチェスターユナイテッドのコラムやマッチレポート、移籍情報などを中心に書いていこうと思っています。幾分素人ですので、私的偏見に満ちた内容になる時もあるかもしれませんが、読んでいただけるとうれしいです!

19-20マンチェスター・ユナイテッド マッチレビュー

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