好きなんだけど




好きなんだけど
好きとは言えない
そんな
存在なんだ君は

ボクなんかにしてみれば
手の届かない女性〈ひと〉
外見だけではなく
頭の回転も
言葉使いも
周囲への気配りも
眩いばかりの笑顔

ボク如きが
好きとかなんて
言えないし
ボクを
好きとも
言ってはくれないよ

諦めることしか
知らない
内気なボクだった

話し掛ける事さえ
出来ないでいたのに
そんな垣根を
簡単に
飛び越えてきてくれた

ボクの言葉を
聞いていてくれた
ボクの心、優しさを
知っていてくれた

こんなボクを
好きって
言ってくれた

普通なら
大喜びで
飛びつくんだろうけど
どこか
寂しげで
影を感じる

背負いきれない
何かを持って
悩んでいる
独りで守っている

好きって言うのは
こんな男性なら
好きになれるって
意味で言ったんだよね
ボクは
ちょっと
周りにはいないタイプだし

なんだが
疲れているんだね
男として
ツマラナイ奴が
多すぎて
優しさを知らず
守ることを知らず
礼儀を知らず
美しきを知らず

ボクが
何でも
解っているわけでないけどさ

だから
益々ボクこときが
簡単に
好きになってはいけないし
簡単に
好きになられてもいけない

でも
ボク
もう
好きなんだけどさ。。。






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