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CARP DIARY 2019 5月21日 中日10回戦~三次きんさいスタジアム

勝 野村  3勝2敗

S 中崎  2勝2敗5S

敗 大野雄 3勝3敗


本 福田 7号(1・中崎)


📝 野村、大野雄の両先発が好投し、4回までスコアレスの展開も、5回にカープが均衡を破る。會澤、安部、田中広の3連打で満塁とし、2死後に菊池涼がレフトへ運んで、2点を先制した。野村は7回まで投げて91球、3安打無失点。打線が8回に松山の押し出し四球で1点を追加し、3-0 の9回は中崎が登板。福田のソロ、高橋周のタイムリーで1点差に迫られなおもピンチを背負ったものの、辛くも逃げ切り。チームは8連勝で、今季初の単独首位に立った



🌟 野村が7回を投げ無失点。4月24日中日戦以来の3勝目を挙げた。2回に連打で1死1・2塁のピンチを招いたが、8・9番を確実に抑えて先制を許さず。3回以降は1人のランナーも出さず、無四球の快投で勝利に大きく貢献した


「ゴロアウトが多かったので、自分の投球ができたと思います。今日は全体的にまとまっていた。球に力があったかなと思います」(日刊スポーツ)


2勝、防御率 2.25 と快調に飛ばした4月から一転、5月は 3試合で勝ち星なし。いずれも5回までに降板と不甲斐ない試合が続いていた。床田、アドゥワら若手の台頭が著しく、何としても存在感を示したい、今日はそんなマウンドでもあった。本人のコメントにもあるように、持ち味を発揮して7回21アウト中、実にゴロアウトが12。得意とする地方球場で、見事に復活の狼煙を上げた。それでも本人はこう語る


「まだ5月。チームが勝ちを重ねていければいい」(中国新聞)


今日の勝ちはファンとしても胸をなで下ろすものだったが、あくまで本人の視線は先を見据える。経験に勝る29歳は、シーズンが深まるにつれてその存在感を増していくに違いない


🌟 菊池涼がまたも勝利に貢献。5回2死満塁から、スコアレスの均衡を破る2点タイムリーを放った。チームは大野雄に、前回5月7日の対戦時に完封負けを喫していたが、この日も4回まで無得点。突破口を開いたのは、2番打者の粘りだった。第3打席、タイムリーの場面がファウルが3球続いた後の9球目。第1打席こそ3球目を打って倒れたが、2打席目の10球、4打席目の9球と合わせ、1人で計31球を大野雄に投げさせた。地味ながらも確実に相手を追い詰める活躍だが、本人は「集中はできているということですかね」(日刊スポーツ)とアッサリ。しかしチームに流れをもたらす働きぶりを、緒方監督はこう評価した


「キクがいいねえ。厳しい球はカットで逃げて。キクのところからクリーンアップに入れば、得点する確率が増える」(日刊スポーツ)


17日の阪神戦では、終盤の8・9回に同点、ダメ押しとなる2本の貴重なタイムリー。そして監督が言うようにバティスタ、鈴木のクリーンアップが続いて、チームは得点を積み重ねた。この繋がりが定着すれば、相手投手にとってはとんでもないレベルの脅威となるはず。バティスタ、鈴木、そして西川へと続く活発な打線を、菊池がけん引していく


📣 中崎が薄氷を踏む5セーブ目。3点リードの9回に登板するも、1死後に福田のソロでまず1失点。その後もヒットと死球でピンチを招き、高橋周にタイムリー。さらに2死満塁と攻め立てられたが、最後は代打松井雅を打ち取って逃げ切った。

今季も、ファンとしてはとにかくヒヤヒヤさせられる場面が多い印象。実際に1イニングあたりの対戦打者数を算出すると4.94人で、投げるたびにほぼ2人はランナーを出している計算になる。それでも黒星が付いたのは、4月10日のヤクルト戦が最後。打たれても最終的にはチームに勝利を届けいるケースが多く、芯の強さを感じさせる


「いつもと変わらなかった。打たれたのは甘い球。勝ててよかったです。(地方球場で)投げにくいとかはなかった」(日刊スポーツ)


淡々とした語り口は自信の表れとも取れ、毎度ヒヤヒヤでも、むしろ不動のクローザーとして進化を遂げているのかもしれない。どんなに肝を冷やすことになっても、ファンとしては苦しいマウンドに立ち続ける中崎に、ますますの声援を送っていきたい



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