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CARP DIARY 2019 5月25日 巨人10回戦~東京ドーム

勝 ジョンソン 4勝3敗

S 中崎    2勝2敗6S

敗 メルセデス 4勝3敗

本 菊池涼4号   (1・メルセデス)

  バティスタ12号(1・戸根)

  ゲレーロ7号  (1・ジョンソン)

  山本1号    (1・ジョンソン)

  坂本勇16号  (2・レグナルト)


📝 打線は1点リードの3回に、菊池涼がソロ。4回にはジョンソン、野間のタイムリーに加えて小林の悪送球で3点を追加し、5点のリードを奪う。ジョンソンは5回にゲレーロのソロで1失点も、7回まで93球と今季一番を思わせるデキ。打線が西川のタイムリー(6回)、バティスタのソロ(8回)でさらなる援護点をもたらし、楽勝ムードが漂った。しかし8回、山本のソロを浴びなおも四球と2塁打でランナーを溜めたところで降板。代わったレグナルトが中島の犠飛と坂本の2ランで3点を失い、試合の行方は一気にわからなくなる。2点差で迎えた9回は中崎が登板。先頭のゲレーロに2塁打を許し、いきなりのピンチ。しかし1死3塁となった後、田中広のファインプレーで失点を免れると、最後は陽を空振り三振に切って取り、逃げ切りに成功。チームは11連勝を飾った


🌟 ジョンソンが8回途中4失点で、勝利に貢献した。復調気配の5月は3試合に登板して無失点も、球数を要していずれも 6回で降板していた。この日は一転してテンポの良い内容。立ち上がり1回を11球で抑えたのを皮切りに、7回まで1失点・ 93球で今季最長となる8回までマウンドに登り続けた。四球は僅かに1。中盤の3~4回には4者連続三振を奪い、完全に流れを引き寄せたが、「疲れが出た」(中国新聞)という8回に捕まり、レグナルトにマウンドを譲った。それでもリリーフ陣が最後は踏ん張り、NPB通算50勝を達成。12年グライシンガー(登板104試合)を抜き最速となる100試合目での記録となった。試合後、石原と愛妻に向けたコメントを、中国新聞が伝えている


「(石原は)99%の試合でマスクをかぶってくれている。彼がいなければできなかった」「正直ここまで日本で長くやるとは思わなかったが、彼女(妻)のサポートがあるから自分は夢を追いかけられる」


4月は悪夢のような不調を経験したものの、早期の修正に成功して自身は勝ち星が1つ先行。公私のパートナーからのサポートで、通算勝利数も着実に増えていくはずだ。次は完投を期待したい


🌟 先発全員安打で、打線が勝利に貢献した。4回は1死1・3塁から、ジョンソンがタイムリー。田中広が3盗後に野間も2塁打を放ち、さらに1点を追加。2死後バティスタは空振り三振に倒れるも、小林の悪送球で振り逃げとなり、さらに1点をもぎ取った。投手のタイムリー、三盗、振り逃げ。相手に致命的なダメージを与える、ソツのない攻撃で主導権を奪ってみせた。8回に追い上げられた分、結果的には打ち勝った格好。投手力が5月の好成績のベースにあることは間違いないが、先発が崩れた試合も打力でカバーできる分、当然のように白星を手中に収めることができる。6回にタイムリー2塁打を放った西川は「全員が後ろへつなぐ意識が結果につながっている」(中国新聞)と、好調の要因を説明。4月前半、完全に「点」でしかなかった打線がまさしく「線」に。本来の姿を取り戻したチームは、連勝を11まで伸ばした



⚡ キク・バティが揃ってアーチをかけた。菊池涼は3回に追加点となる一打。バティスタは8回にダメ押し弾を放ち、勝利を手繰り寄せた。菊池涼は、持ち味の思い切りの良さが好結果を生んだ様子で、以下のようにコメント


「1打席目に(見逃し三振に)やられていたので割り切って積極的に打ちにいった。しっかり捉えることができた」(中国新聞)


一方、止まらぬ勢いでチームをけん引するバティスタは、自身の好調の要因をこう説明した


「迎打撃コーチと監督からアドバイスをもらい、タイミングをちょっと早くしている」(中国新聞)


バティスタが3番に定着後、チームは快進撃を続けている。パワーに加えて確実性も兼ね備える脅威のドミニカン。それこそ「何でも振っていた」過去2年からの成長の陰に、こういった首脳陣の的確な指導があることは言うまでもない。2・3はキク・マルからキク・バティへ。4番は鈴木がどっかりと座り、最近は5番も西川が定着。打線はリニューアルを果たしつつある


🌟 9回、守備で田中広が執念を見せた。1死3塁のピンチで、阿部が放ったヒット性の当たりにダイブ。直接キャッチは出来なかったものの、素早くボールを拾い上げて1塁に送球。相手がリクエストを要求するも、判定は覆らず見事に失点を阻止した


「抜けていたら1点入る場面。アウトにできて良かった」(中国新聞)


バッター阿部、9回の緊迫した場面というと、5月5日のマツダスタジアムが思い出される。無死1塁で2塁ベース寄りのゴロに追いつくも、イレギュラーのため前に弾いて打者走者しか刺せず。結果的に1死2塁から坂本の同点打が生まれ、試合は引き分けに終わっていた。あれから3週間が経ち、チームは急上昇をみせて首位。エラーあり不運ありで安定しなかった自身の守りも、落ち着きを取り戻している。あとは打撃の復調待ちだが、この日のように守備が1点の価値を持つこともある。これをきっかけに、攻守とも「全開」の時を迎えて欲しいと切に願う



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