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CARP DIARY 2019 5月12日 DeNA 9回戦~マツダスタジアム

勝 アドゥワ 1勝1敗

敗 京山     4敗

本 鈴木11号(3・京山)

  伊藤 3号(1・アドゥワ)


📝 打線は1回、鈴木の3ランで幸先よく先制。2回にはアドゥワがプロ初打点となるタイムリーを放ち、流れを大きく引き寄せる。その後も磯村が3打点を挙げるなどして計8得点。投げてはアドゥワが持ち前の打たせて取るピッチングで快投を披露。DeNA打線を伊藤の本塁打による1点のみに抑え、プロ初完投で今季初勝利を挙げた。チームは開幕戦以来の「貯金1」


🌟 アドゥワが9回110球を投じて、見事にプロ初完投勝利。1回から得点圏にランナーを背負うなど何度かピンチを招きながら、DeNA 打線を伊藤のソロによる1点のみに抑え込んだ。各イニングの入りこそ球が高めに浮くこともあったが、最終的には無四球。持ち前の打たせて取るピッチングが冴え渡った。中国新聞が次のように快投を総括した。


“……「気を抜くと突き指する」。そうブルペン捕手が恐れる、動く直球を主体に攻めた。「(ポイントは)一回。先制されたくなかった」1死2塁で宮崎、筒香を速球で打ち取ってリズムに乗る。打たせて取る投球で無四球と隙なし”(中国新聞)


球速だけ見ればストレートで140km~145km と見劣りするが、動く分だけ芯を外れて凡打に打ち取る。立ち上がり、思惑通りに相手の中軸を抑えたことで、流れをグッと引き寄せた。開幕1軍こそ逃したものの、佐々岡コーチが掲げた「先発10人構想」のもと、ウエスタンリーグで結果を残してきた。今や10人構想の待機組を脱して、ローテの中核に定着しつつある若き右腕。今後どこまで成長を遂げていくのか、楽しみは尽きない


🌟 プロ入り初の6番に座った磯村が、3安打3打点。アドゥワを完投勝利に導いたリード面も含め、勝利に大きく貢献した。3回1死3塁では、低めのカットボールをセンターへ。6回2死満塁でもこれまたカットボールをレフトへ運んでみせた。攻守に関して本人の談話を「スポニチアネックス」が伝えている


「見逃し三振が(3打席)続いたので、絶対にしないように思った。それが最初に適時打につながった」


(アドゥワのリードについて)「いろんな球種でストライクが取れたし、コースが甘くても低めに行っていた」


2本のタイムリーは、とにかくコンパクトなスイングが目立った。猛打賞はプロ入り初。打率は .368 に達し、打点・本塁打も5月のこの時期ですでにキャリアハイに達した(本塁打はタイ)。若手の登板時にマスクを被り、着実に経験を積む26歳は、プロ9年目でブレイクの時を迎えつつある



🎉 鈴木が1回に11号3ラン。相手京山の不安定な立ち上がりを見逃さず、チームに大きな先制点をもたらした。中国新聞は以下の通りコメントを伝えている


「アドゥワも(これまで)頑張ってくれていた。早い回に点を取れて良かった」


「少しバットの先だったが、変な崩され方はしていなかった」 (中国新聞)


好投しながら勝ち星につながっていない、アドゥワを思いやる姿勢は、リーダーとしての自覚の表れ。また「変な崩され方はしていない」ことへの言及は、打撃が崩れることを嫌い、試合ではホームランは狙っていないという、基本スタンスの徹底ぶりが窺える。コンディション不良からスタメンを外れた時期もあったが(4月23日から4試合)、5月以降はスタメンで出続けて打率も 3割以上をキープ。何より相手投手を威圧する絶大な存在感が勝敗を左右するだけに、若き4番の好調ぶりは、チームにとって頼もしい限りだ


☁ 曽根が「8番サード」で今季初のスタメンも3打数3三振に終わった。サードは安部が失点に繋がるエラーを重ねており、懸案のポジション。打撃面でのアピールを求められたが、チャンスを生かせなかった。内外野にまたがり複数ポジションをこなす、高いセンスの持ち主。貴重なバックアップからのステップアップへ、今後も注目したい


🌟 野間が今季4度目の猛打賞。前日は1番・センターの座を西川に譲り、悔しさを滲ませていただけに、してやったりの活躍となった


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