DTM・バンドの初期衝動
先日作ったキマリゴトについてもう少し語らせて欲しい。今回はどちらかというと心情的な目線に
なる。
Conflict of Heartでやりたかったこと
あの曲はDTMを始めたての時に作った曲、Conflict of My Heartでやりたかった事を100%再現した曲だと考えてる。
そう、この曲はゼロカラコンピの夢で初めて参加した曲でもあった。
大人になる事に対する葛藤という題材やアップテンポな曲調。そしてシンセが一切入らないシンプルなバンドサウンド。結構共通している部分が多い。
バンドの初期衝動
そう考えると、面白い事に作曲し始めたばかりの頃も同じ事を考えていた。
作曲を始めた頃も前職を辞める直前と同じように仕事に対する不満を曲にして表現したかった。音楽に対する根っこは一緒なんだろう。
考えてみると、こういうシンプルなバンドサウンドで疾走感ある曲って久々かもしれない。
アルバムの曲であれば、メロコアのような曲(Explode)とバラードやミディアムテンポの曲が両極端って感じだったから。
なので、客観的に聴いてみると、この曲こそロックバンドの初期衝動を感じられるだろう。
なんならBメロ以外のリズムギターなんて、Eコードのクリシェ進行的な動きしかしてないので、Conflict of my Heartよりもシンプルかもしれない。
そう、リズムを変えたりしてるだけでほぼ弦移動をしていないのだ。そういう意味ではあの曲以上にバンドの初期衝動を感じれるかもしれない。
自分のキャラクターの再認識
ゼロカラコンピの参加者にはシンセを多用したボカロ曲であったりEDMのインストであったりなど様々なキャラクター(個性)を持った人が大勢いる。
最初のうちは自分の個性も分からずにただありったけの思いと勢いだけを詰め込んだような形であった。
そんな中、キマリゴトを作って、改めて自分のルーツはリズム隊(BaとDr)とツインギター、ボーカルと言ったシンプルな邦楽ロックなんだろうと再確認した。
(アジカンやエルレのような)
自分の表現したいことが再現しきれなかった
しかしいかんせんあの頃は当然DTMのスキルも未熟であったので、今の自分から見ると自分の表現したいことを完全に再現できなかったんだろうと思われる。
実際Conflict of My Heartからキマリゴトの流れで聴くとかなり成長を感じられる。というか前までConflict of My Heartの存在自体が黒歴史なのも相まって、聴くのがガチで苦痛だった。
最近になってようやくフルで聴けるのになったのもまた心の成長だろうな。
あの頃はまずマスタリングそのものをしてないから音圧が全くなかった。他の曲と並べて聴くとスマホの音量調整という手間が加わるくらい。
あとは自分の出せる声域を把握しておらず声が細くなってたり、パンニングも何故かアンバランスだったり、ギターの録音も不慣れなマイク録りにこだわってて遠くから聞こえてたりなど...。
改めて皆様方に感謝
粗探しばかりになってしまったがこれらの要素を色々踏まえながらキマリゴトを聞いてると、本当にこの1年半で色々なモノを身につけたなぁって思う。
歌とかはまだまだBメロの音程感とか不慣れなところも残ってるかもしれないが、あれだけよちよち歩きであった自分がここまでこれた、それだけでも十二分に誇れることであろうと思う。
自分の声域に対する指摘や波形データの処理のやり方、おすすめプラグインを教えてくれた友人たち、そして分かりやすいミックス動画を出し続けるゼロカラカンパニー(月岡彦穂さん)には感謝しかない。
みんながいたから今こうして楽しくDTMができていると言っても過言ではない。
それと同時に、DTMを始めるキッカケとなったRe:frogの存在も忘れたくない。
30代は余暇なんていってたけど、僕らはまだ夢の続きなんだろう。(Hakubi風)
ヒビロック