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静岡・甲府・そして富士山。

久々の更新となってしまった…。みなさんお久しぶりです。引っ越しやら転職やら色々あったけどなんとか元気にやってます。


そんなわけで今日はGWということで、久々となる大規模な一人旅について語っていきたいと思う。

今日の行き先は…

静岡・山梨県!!

今回の一人旅のメインコンセプトは、ズバリ富士山を見に行くことである。

富士山というと、実はこの30年の人生でしっかり見たことがない。あるとすれば、東京へ向かう新幹線の中で新富士あたりで遠目にチラッと見たくらいであろう。

せっかくGWで天気もいいし、時間もあるということで、ふと思いつきで行ってみたわけだ。結論から言ってしまうと、この思いつきがまさか人生でトップクラスの思い出に残るなんて誰が想像できただろうか…。

静岡駅で寄った海鮮丼屋さん

ということで、まずは静岡駅まで。ここで先に昼飯だけでも済ませておいた。何気なく寄った海鮮丼のお店、沼津魚がし丼というお店に来た。

静岡駅付近も海近いだけあって、マグロ丼がめちゃくちゃ美味かった。切り身そのものに歯ごたえがあり、ネギトロも脂乗ってて普通に海鮮丼としてレベルが高く思えた。

静岡本場のお茶

そして特筆すべき点は、なんとお茶である。よく静岡といえばお茶の街と聞くが、この店に来て納得した。とにかく渋い味だった。それも、地元のドリンクバーやペットボトルのお茶じゃ絶対に出せない風味をなんとなく感じた。

オレが小さい頃の総合学習で飲んだ本場の宇治抹茶の味を少し思い出した。そう、抹茶と聞くと甘いイメージを持つ人もいるかもしれないが、本場のお茶は死ぬほど苦い。そんな子供心を思い出させてくれた貴重なお茶だったと思う。

富士山と初対面

さてここからは静岡から身延線を経由して、甲府駅へ向かう。この時に乗ったのが、特急ふじかわ号だ。

この電車で身延線沿線をゆっくり観光していった。そして富士駅に到着する直前の川付近で...

なんと富士山と遭遇した!!

もう5月だっていうのに、てっぺんは雪化粧をしているという幻想的な風景にとにかく圧倒された。錯覚で雲が低く見えてしまう。

なんかまだまだ旅はこれからなのに、すでに緊張感を覚えた。富士山という風格に圧倒されたのだ。

身延線の車窓風景

富士駅から身延線に入ってからもすごかった。風景も、去年の8月に行った長万部やニセコ、倶知安を思い出させるくらいの山道だった。

なにしろ木に生い茂ってる葉っぱが普通に窓にあたるくらい。すぐそこに迫ってきてて電車乗ってるのに圧迫感を覚えた。

風景はこの通り、最高としか言いようがない。あまりに風景が良すぎて、何度もボーッとしていた。

"無" になる力

この"ボーッと" する力って、現代ではかなり重要だと思う。

例えば大阪にいるとどうしても都会なので、忙しないし心身もせかせかしてしまう。仕事の時なんぞ尚更だ。なので、あえてこういう田舎に旅してゆっくり景色見る行為自体が価値のあるものだとオレは思う。

そして何度かオレは無になりかけた。これは剣道でいう黙想のような感じ。すなわち、

何も思わない、何も見ない、何も感じない。ただ「無」になる。遠くの物音に、思わず耳を傾けそうになる。それを、無視するでもなく心から追い出す。

小説:武士道シックスティーン


ということである。実践してみたが...、これが意外と難しい。

やはり都会の生活に慣れてしまっているのか、遠くの山々を眺めてボーッとはできても無になることまでは厳しい。10秒保てばいい方だった。

気を抜けば、鉄道のモーター音に反応している。要らぬことを考えていた。

そういう邪念が、無意識的に染み付いている。なので、こういう一人旅の機会を増やしていけば、そんな邪念も少しずつ消えていくのかもしれない。そんなことを、ぼんやり富士川でも眺めながら思っていた。

甲府駅から河口湖へ。

さぁ甲府駅に着いて、ここからはバスで河口湖まで移動するわけなんだが、このバスの走行距離が長い長い...。1時間半揺られて74停留所も通過する。途中なんてほとんど峠道みたいな感じだし。だけど本数はそこそこある。1時間に一本程度だろうか。

んで、最初の方は人少なかったんだけど、徐々に湖に近づくにつれて人が多くなって最終的にいっぱいになった。そして河口湖へ到着。

河口湖の周りは結構楽しくて、歩いてるだけでも冒険心が掻き立てられた。外人が多いのと、街並みの感じが少し京都っぽかったけど。

こういう岩場っぽいところを見るとつい渡ってみたくなるんだよな。意外と足場が険しく、バランス崩すと大怪我になりかねない。まるでアスレチックだった。

一応旅といえど新幹線乗ってる時間もあり、DTM作業用にMacbook持っていったのだが、明らかにそれを抱えて行くような場所ではないww

それでも、渡った場所から見た景色はむちゃくちゃきれい。湖の眺めはよく、アヒルボートやらジェットスキー、遊覧船など思い思いに楽しんでいた。

ジェットスキーは、操れたら気持ちいだろうなーとか妄想は常日頃からしている。(できるかどうかはまた別問題)

富士山に潜む魔力

そして、しばらく湖に沿って歩いていると...

なんとあの富士山と感動の再会!!

ふじかわ号にのって、富士駅に来る直前あたりで見て以来である。

富士山を見た瞬間、オレは本能的に富士山の方に向かっていた。まるで珍しい甲虫を見つけた少年のように、自然と惹きつけられていた。

そんな魔力が富士山には備わっているとオレは思う。思わず立ち尽くしてしまった。特に河口湖大橋からみた富士山の光景なんて一生忘れられないだろう。

異国感溢れる光景

富士山って、一見頂上の方に注目しがちなんだけど、実は側面の景色も興味深かった。特に左側の緩やかな斜面が遠目から見てすごく綺麗だった。一直線を描いてた、そんな感じ。

生で見てみて、なんとなく異国情緒を醸し出す光景に思えた。それこそ、ヨーロッパのアルプス山脈など絵や写真で見た世界の絶景をリアルで見ているような。

こういう波打ち際の光景一つとってもすごくエモい。琵琶湖とはまた違った良さがある。波音を聞いてるととにかく無心になれる。

ここは帰り際に来たところで、ここを去ったらあとはバスで甲府に向かうだけなんだけど、なんとなくそろそろ帰ろうと思った瞬間波の音が一際大きく聞こえた。オレとの別れを名残り惜しんでいるような、そんな気がした。

エンディング

本当にいい旅だった。去年の函館旅行同様、一生の思い出に残るような、そんな気がする。

今度は車で来れたらいいな。山中湖など鉄道の通ってない富士山の東側でも走ってこようか。

ヒビロック