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TS-520レストア(8) ダイオード交換したらヒューズ飛んだ!

丹念に電源回りから見ていきますと、整流ユニットの整流用ダイオードの被膜がパラパラと剥がれ落ちているではありませんか。両サイドの青と赤で囲ったところです。

整流ユニット

海外サイトからダウンロードしたユーザーマニュアルを見ると、これらの部品です。V08Jを含めてすべて製造中止となっていますが、ネットで注文できるサイトもありますが、少々高いようです。互換品を探しましたが、以下のようでした。

V08J 800V 1A → 互換品 1N4006
V06E 400V 1A →     1N4004
V03C 200V 1A →     1N4003

アマゾンでセットで売っていたので購入しました。便利になりました。

 ダイオードを取り外すために整流ユニットを外したいところですが、520はワイヤラッピングされているため容易に外せません。ネット見ても皆さん苦労しておられるようです。古い基板なので半田ごてで強引に外そうとすると、プリントパタンがはがれてしまいます。

 何とか、外せました。見出しの写真のように一部はポロっととれてバラバラに。

 さて、交換です。

 整流ユニットのプリント基板には親切にもダイオードの極性が印刷されています。またマニュアルでも下の写真のようになっていたので、疑うことなくこの通りにダイオードをつけました。

 ところが電源ONすると、ヒューズが一瞬で飛びました。なぜ?

 取り外し前の写真と見比べて、なんとダイオードの極性が一部逆になっていることに気が付きました。この回路図は海外サイトの英語版のユーザーマニュアルなのでTS-520S(100W)を基本にしているようなのです(当然)。またプリント基板の印刷も、520Vの10W用にだけプリント基板を別に作るのではなく、100Wバージョンを流用しているらしいのです。
 
 写真を撮っておいてよかった。

 元の写真の通りに組みなおすと無事、電源が入りました。ヒューズは飛びません。一安心です。

 しかし、まだまだ送信できない状況は改善していません。

 うーむ、、、。

 次の原因として、この基板の電解コンデンサ33μFの交換、そしてファイナルからドライブ、S2001Aと12BY7Aの真空管の足の電圧をチェックしてみることにします。

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