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【今週見た・聴いた・読んだもの】ミッチェル家とマシンの反乱,今ここにある危機とぼくの好感度について,相席食堂,漫才JAPAN,くりぃむしちゅーのANN,ネットフリックスvs.ディズニー

今週見た・聴いた・読んだもの

映画・ドラマ・バラエティ番組・ラジオ・音楽・本を1〜2個ずつ
基本的にツイートまとめ+多少の補足

ミッチェル家とマシンの反乱

Netflixで4/30(金)から配信中
アニメ史にその名を残す金字塔『スパイダーマン:スパイダーバース』の製作陣の新作。
(ソニー製作だがコロナ禍で劇場公開が出来なくなりNetflixに配給権が売却されたということらしい。Apple TV+で配信中トム・ハンクス主演の『グレイハウンド』と同じ顛末)
既に各方面で絶賛されている通り素晴らしい作品でした。
東京や大阪では映画館が休業しているし、そうでなくてもファミリー向けアニメ映画の定番であるディズニー・ピクサー作品がDisney+配信もしくは非常に限定的な劇場公開となっている今、ぜひお子さんに見てほしい。

職業柄、GAFAっぽい巨大IT企業やスマホの描写も楽しかった。

今ここにある危機とぼくの好感度について

5/8(土)放送の第3話
放送直後はあまりに見事な着地に唸っていたのだが、中盤の見せ場となる主人公の演説も色んな意味で素晴らしかった。
用意した記者会見の原稿をダメ出しされ、それに遂に自分の言葉で反論するという成長が見られる(?)シーン。

まずご指摘頂いた総長の回答内容ですが、確かに中身はありません。
しかし、そこにこそ大きな狙いがあるんです。
確かに外国人記者にはバカだと思われるかもしれません。
でもそのもう一歩先を想像してみてください。
中身が無いってことは、記事として大きく取り上げようが無くなるってことです。
つまり、大して騒がれることなくダラーっとシレーっと終われるかもしれないってことです。

徐々に雲行きが怪しくなっていくw

重要なのは、結局この会見の視聴者を誰であると想定するかなんです。
帝都大総長の会見動画なんてそんなに多くの外国人が見るでしょうか?
いいえ、視聴者は圧倒的に日本人にあるはず。
ならば日本人向けの好感度戦略を練るべきです。
その鉄則は
1. 清潔感
2. 笑顔
そして3. 意味のあることを言わない。
批判および誤解を受け、炎上を招く。嫌われる原因はいつも「意味」です。
会見という公に向けた言葉には、意味を最小限に控えることこそ日本における正しいリスクマネジメントであると広報課は考えます!

なんと清々しいwww
松坂桃李のキャリア史に残る名演技である(褒めてます)
でも決して荒唐無稽ではなく一定の真理を突いているのが見事。
第一階層では「またスカスカの薄っぺらいこと言ってんなこいつw」と単純に笑え、第二階層で「でもよく考えたら完全に間違ってることを言ってるわけじゃないのか…?」となり、第三階層で現実世界の複雑怪奇さを考えたくなる。
やっぱりこういう社会批評性を伴ったドラマが好きだ。

相席食堂

5/4(火)放送回
ここではツイートには文字数が足りず書けなかったノブコブ徳井パートを。
船を待つ間に千鳥の凄さをスタッフ相手に語り始める徳井。
普通なら何を言われるのかの中身が気になりそうなところ即座に反撃ポイントを見つける大悟が凄いw

こいつタバコ吸うてたっけ?雰囲気出すために吸うてるやん。

ちなみにここで徳井が言っていた「千鳥はVTRに対してしっかりツッコんでくれるからスタッフが自分の面白さを判定できる」というのは『水曜日のダウンタウン』と松本人志の関係性にも通じるものがあり、視聴者にとってもSNS時代において「千鳥がこう言っているならこれは面白いんだ」と安心して発信できるという点で実は重要な素質だと思います。
もちろん本来なら自分の感性で面白いと思ったならそう発信すればいいわけですが、僕も含めて一億総批評家時代=感想もまた批評される時代にはやっぱりそういう後ろ盾が欲しくなる側面はあるよなと。

あとボートレーサーの峰竜太に対するノブの文句も最高w

俺とやったDMの内緒のやり取り、すぐ表に上げとったぞ?

漫才JAPAN

5/7(金)放送の特番
マイクの前で質問をし、それに即答のウソで返したら漫才になるのか?
ツイートにも書いた通り春日×せいやが面白すぎた。
ボケ同士で組まされて端から負け戦の香りが漂い、序盤は何とか体裁を保とうとするがせいやが歌い始めた辺りから崩壊。

せいや「♪好きな俳優は?」
春日「♪ロバート〜ロバート〜ロバート男」
せいや「デニーロは!?」
せいや「♪アンパンマンで好きなキャラクター教えて」
春日「肘鉄かまし野郎♪」
せいや「うーわー劇場版♪」

酷すぎるwwwww
この前に若林・粗品・ももクロが本当に見事な即興漫才を披露してフリを作っていたのも忘れてはいけない。

https://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20210509010000

ちなみに春日が「オイ!オイ!オイ!」のリズムネタに突入した場面で若林が爆笑していた理由はラジオで語られていた。

レパートリーが中2から一切変わってないの(笑)

くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン

5/5(水)深夜に久しぶりの放送
2時間ずっと笑いっぱなしだった。
緊急事態宣言が延長されるかもしれない。でもそのタイミングでバッハ会長が来日するかもしれないという真面目な時事ネタのトークから

有田「心ない人が言ってたから僕が代表して聞くんですけど。バッハ会長っているじゃん?あれって上田さんなんですか?」
上田「バッハって言ってるんだから俺じゃないよ」
有田「いや裏にいるって聞いたんだけど」
上田「フィクサー的な?それは本当に荒唐無稽な話っていうかさ。付き合ってらんないよ」
有田「じゃあ誰なんですか?」
上田「俺はウエダッハ」

ウエダッハwwwww
この後オープニングからツッコミ役に徹していた上田がアクセルを踏み、そこに有田が燃料を投下しまくるトーク展開が何度聴いても面白すぎる。

番組本も読まなくては。

ネットフリックスvs.ディズニー ストリーミングで変わるメディア勢力図

映画産業を個々の作品ではなく製作・配給環境(観客目線の表現でいうなら鑑賞環境)という外側から分析した一冊。
なんだかんだコロナ禍でも配信を含めれば見られる新作映画作品の本数自体は減っていないからか、
はたまた日本は映画館が開いていて『鬼滅の刃』の歴史的大ヒットもあったからか、
そもそもせっかくサブスク料金払っているのだからそんな業界の勢力図よりも面白い作品を教えてくれという需要が大きいのか、
あまりこういう視点の記事って多くない印象(もちろん皆無ではないけど)

本書はあくまでメディアの話なのだが、こうなると日本と海外の映画館の立ち位置の違いの解説とかも欲しくなるところ。
最大手のTOHOシネマズが東宝の子会社だから海外みたいに製作・配給サイドが映画館を見限るわけにもいかないとか色々ありそう。
※あくまで素人の妄想・陰謀論なので悪しからず。

来週見たい・聴きたいもの

5/10(月)

- クイズ!THE違和感(1ヶ月ぶりの放送)

5/11(火)

- 水曜日のおじさんたち(藤村忠寿・嬉野雅道×佐久間宣行)

5/12(水)

- オキシジェン(『クロール ー凶暴領域ー』のアレクサンドル・アジャ監督のNetflix映画)
- あいびき(大塚愛×あっこゴリラのコラボ曲)

5/14(金)

- ファーザー (アンソニー・ホプキンスがアカデミー賞主演男優賞を受賞した映画)
- ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ(ジョー・ライト監督の新作。Netflix独占配信)
- ラブ、デス&ロボット(Netflixのオムニバスアニメのシーズン2)
- HALSTON/ホルストン(ライアン・マーフィーによるNetflixドラマ)
- 地下鉄道〜自由への旅路〜(ピュリッツァー賞を受賞した小説がAmazonでドラマ化)

5/16(日)

- Whole Earth RADIO(FM COCOLOで田中宗一郎×宇野維正×野村雅夫の座談会)

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