見出し画像

新卒就活で間違ってはいけないこと

新卒就活については、様々人が様々な意見を持っている。「現在の就活の仕組みはクソだ!」とか、「間違っている!」とか言う人もいれば、「就活とはそういうもんだからその中で最善の戦略を立てるべきだ!」、など新卒就活自体を批判する人もいれば、プラクティカルに割り切って捉えている人もいる。就活生は「なんで内定がもらえないの…」と嘆く人もいるし、テキトーにリクラブ第一でも複数社の内定をかっさらう人もいる。いろいろな立場、レベル、観点が存在しており、一概に何が正しいとは言えないが、規範や仕組みをただ憂いていても仕方がないことは事実である

僕自身、新卒就活を直近で終えた人間であるのだが、経験してみて考えたことを書きたいと思う。

就活を終えてみて

まず、僕は現在の一般的な就活の仕組みや空気が良いとは思わない。だからその仕組みと規範には乗らなかった。正直このやり方は正しくはなかったと思う。自分が正しいと思わない領域では勝負しないというのは非常に自分の可能性を狭めているからだ。また、一般的な物事の仕組みから外れて自分の信じた道を行くことは、失敗しても文句が言えない。すでにある一般的なロジックに乗っ取り就活していれば、そこのルールでうまくいけば自分の望んだ結果になる可能性が高い。失敗したならそのルールで何か間違った行動をしたか、そのルールでの競争力が低かったかである。対策のしようが存分にあるのだ。一方自分の論理だけで就活をして失敗しても、それは自分の論理自体が間違いであったという帰結しか得られなく、その信念を貫く限り八方塞がりである。

仕組みにのる・乗らないで考え、判断してはならない。というのがまず一つ間違ってはいけないことだ。新卒就活の目的は、「自分のキャリアのスタートを最高の形で切ること」だ。決して事業規模の大きい名が知れている会社に入ることが目的ではない。もしくは一般的な就活の仕組みから外れて我が道を行くことでもない。目的を達成するために入る会社が、既存の就活市場のルールにのっとっているならそこで勝負すべきだし、違うなら他の戦略をとるべきであるということだ。

実際就活をしていくと、ES・面接など会社と自分のコミュニケーションの場が存在している。そこで自分が採用されるかどうかをすり合わせていく。現在の就活の仕組みを疑問視・批判しているはよくこんなことを言う。

「会社に合わせて話すのは、自分にウソをついている。そんな自分を評価されても意味がない」

と。これは間違いである。しかし残念ながら私自身就活当時はこう考えていた。そしてすべての面接の場、コミュニケーションの場で"本当の自分"をさらけ出していた。運が良いことにその結果内定を複数社もらうことができたが、それは本当に運が良かった結果であると思う。自分の考えは自分は正しい・価値があると思っていても、同じように思っている相手とマッチするかどうかは運である。企業には企業なりの判断基準・採用基準があるわけでそれにマッチしなければ一生どこにも就職できない。つまりこれは間違った戦略なのである。

新卒就活の目的に戻る。目的は「自分のキャリアのスタートを最高の形で切ること」だ。そして重要なのはどこでそれを達成するかという「場所」である。もしかしたら自分で立ち上げる会社なのかもしれない。それは自分の目的の内容次第である。すなわちどこでキャリアをスタートするのが一番自分にとって良いのかということである。その場所を一生懸命に考えて、本当その場所がふさわしいという確信が持てたら、その企業に合わせて自分の価値を最大限伝わるようにコミュニケーションするのは決して間違っていない。せっかくふさわしい「場所」を見つけたのに、自分の言いたいことだけ言ってマッチしない方がよっぽど間違いである。採用されるための戦略として正しいのであれば、いくら話を盛っても・嘘をついても良いと思う、その「場所」にさえいることができれば、その嘘がばれたとしてもウソを真実にできるチャンスがある。その嘘に責任が取れるのであれば良いのである。

まとめ

結論としてポイントは2つ
①就活市場への向き合い方ではなく、自分の就活の目的と向き合うべき。
②目的にふさわしい「場所」を見つけたら、そこに採用されるように、全力で自分の価値を伝える戦略をたて、行動する。

日本の就活が気に食わないだとか、企業に媚びを売るのはダセぇとか言っているうちは、自分の新卒就活の目的を見失っている。一般的な仕組みに乗る乗らないは自分で決めることではなく、自分が生きたい「場所」どこにあるのかに依存する。その「場所」に行き着くための戦略と行動を追求すれば、それが正しい限り失敗する(目的と結果がずれる)ことは無い。あとはそこへのコミットメント次第である。

普遍的に正しいやり方など存在しない。あるのは目的達成のための正しいやり方だけだ。

この文章は他人の就活についての考え方を批判するものではないし、あくまで就活生側の意見であり、過去の自分の就活についての考え方に対する今の自分の考えだ。戒め的なものである。過去の自分のように考えている人が、この文章をみて何か考えてくれたらと思うのである。


すごく助かります!非常に助かります!とても助かります!