MASA IRIE

三田→2019年4月から社会人になった人。組織科学の領域でイノベーションを研究していま…

MASA IRIE

三田→2019年4月から社会人になった人。組織科学の領域でイノベーションを研究していました。コーヒーとウイスキーが好き。

マガジン

  • 普通には起きないイノベーションをどうにかして起こそう

  • ゴールドコースト滞在記

    2019年2月~3月、オーストラリアのゴールドコーストに一カ月滞在します。感じたこと、考えたことを綴っていきます。

  • 脳で感じる嗜好の趣

    趣味や嗜好についての考え方、楽しみ方を自分なりに。複雑性に思考を巡らす楽しさを伝えたいです。

最近の記事

  • 固定された記事

企業と学生の間で新卒採用を考え直す

今僕が働いている会社で、僕を含め研修中の19新卒入社メンバー(6人)に21卒むけインターンシップの募集から選考までがプロジェクトとして任された。(結構責任重い&超自由に企画して良いとのこと) 日本の企業にとって超重要な新卒採用。しかしその正解はまだ明らかにされておらず、課題は山積している。 企業と学生の関係性はもっとリアルで、インディビジュアルで、相互的に対等な関係だと思う。そんな気持ちを持ちながらインターシップの採用活動を始めてみて考えたことを残しておこうと思う。 ば

    • -1- イノベーションとコミュニティの相思相愛な関係性

      イノベーションは普通のビジネスの文脈から外れなければ起こすことができない。これが僕の大前提の考えである。 そして、どの社会が一番イノベーションを起こすことができるだろうと考えた時に、いま流行りのオンラインサロンが頭に浮かんだ。 イノベーションは経済合理性の外で生まれ育つ利益を追い求めたマーケティングや、そのための合理性で判断され世に出されていくアイデアたちはライフスタイルを変革させるような破壊的イノベーションにはなり得ない。なぜなら、今そしてこれまでの人々の生活のデータ、

      • -0号- 「普通に正しい」イノベーションは存在しない。

        僕はイノベーションという概念が好きだ。大学の専攻も組織科学の領域でイノベーションの研究をしていた。マガジンの0号として、僕がイノベーションに関して持っている一番の持論についてさらっと書いていこうと思う。 僕は普通に正しいイノベーションは存在しないと考えている。 これだけ聞いても何のことか分かりづらいと思うが、これから配信していくマガジンの記事を読んでじわじわ伝わっていけばいいなあと思っている。 社会人2週間目が終わり今特に感じているのは、論理的正しさの優先度の高さである

        • 社会人初週とFundamental Attribution Error

          4月1日から社会人が始まった。 多くの新しい出会いと、発見と、課題が怒涛の勢いで訪れてきた。 今回はイノベーションについてではなく、働き始めて思ったことを小話として書いていこうと思う。 気付き社会人になると、「タスク」というものが毎日存在しており、期限までに完了しなければならない。 まだ慣れていない環境の中でタスクを効率的にこなすことは難しく、期限までに終わらせることができない量のタスクを抱えてしまうことがある。それ自体は慣れていけばこなすことはできるようになるので大き

        • 固定された記事

        企業と学生の間で新卒採用を考え直す

        マガジン

        • 普通には起きないイノベーションをどうにかして起こそう
          2本
        • 脳で感じる嗜好の趣
          4本
        • ゴールドコースト滞在記
          6本

        記事

          社会人1年目の展望と宣誓とマガジンと。

          先日卒業式を終えて、無事三田の山から下山をしました。4月1日から社会人1年目として働き始めるわけで、自分への宣誓という意味をふくめてここにこれからの1年間をどう生きていくかという展望を書いてみようと思う。 仕事でなにをするのか。まず、何の仕事をするのか。僕はこの春から大阪に本社を構えるベンチャー企業に就職する。配属はまだ確定はしていないが、人事によると僕の希望と強みが生かせるような仕事ができる、らしい。 僕の考えていること、社会にたいしてすべきだと思うこと、そういう目的が

          社会人1年目の展望と宣誓とマガジンと。

          ダイビングで世界を海から捉える

          世界遺産、グレートバリアリーフ。 ダイビングを趣味にしている人だけにとどまらない憧れの海である。 日本人に人気の高いケアンズに移動し、少しばかり滞在していた。 目的はスキューバダイビング。 僕は10年ほど前にライセンスを取得し何度か沖縄を訪れてはダイビングを楽しんできた。初の海外でのダイビングをグレートバリアリーフでできるなんて。 ダイビングをした感想は、リーフのスケール感がたまらなかった。もちろんサンゴ礁は綺麗だし、熱帯の魚は美しい。それよりもやはり海の存在感、サ

          ダイビングで世界を海から捉える

          Broad Beach, Burleigh Heads

          Broad Beachブロードビーチはサーファーズパラダイスからトラムと呼ばれる路面電車で10分程度で行くことができる町だ。 サーファーズパラダイスよりもリゾートチックで、ゆっくりと時間が流れている。 ビーチの前には芝生の公園がある。強い日差しのなかに涼しさをもたらしている。綺麗に舗装され人工的な緑と流れる水に演出されながらのびるビーチからの道には飲食店が立ち並ぶ。わざとらしく心地よい空間は、なにか歓迎を受けているような感覚にかられる。 少し歩くと巨大なショッピングモー

          Broad Beach, Burleigh Heads

          SURFERS PARADISE

          サーファーたちの楽園。 ゴールドコーストに降り立ち、サーファーズパラダイスという街に滞在している。 ど直球な名前ながら、名前に負けない海、波、浜、街だった。(まだそんなサーファーを見かけない気もするが) 昼轟々と音を立てて押し寄せる波と、巨大で遥か彼方どこまでも続く砂浜。それに沿って立ち並ぶ高層ビルやマンション。遠慮のないストレートなエネルギーが、暑さと共に往来している。 この空気は日本では吸えない。 浜辺に座り高波を眺めていると、穏やかで心地よいだけでなく、なにか

          SURFERS PARADISE

          出発

          今日、東京を離れゴールドコーストへの旅路につく。 まずは、羽田からクアラルンプールへ。丸一日トランジットがあるため東南アジアの空気を先に満喫する。 準備をしてて思ったのが、できるだけ向こうの生活に日本を持ち込みたくないということ。なんでもあればよいというものでもない。 本当はFUJIFILMのカメラとオールドレンズで空気感を伝えたりしたいのだけれど、まあ持ってないし、予算もないのでiPhoneで我慢しよう。 特に何も決めずに出発する。 エアーズロックは近く登れなくな

          PR発想、或いはイチブトゼンブの話。

          僕は就活している時からPR(Public Relations)という概念がとても好きで、憧れがある。 最近ではよく「PR発想」という言葉が都合よく消費されていて、解決できない課題に対しての漠然とした術として、何か自分たちのロジックでの限界を押し付けているように見える。 そんなPRという概念について思ったことを書いてみようと思う(考える機会があったので、学生なので大したことは言えませんが…)。 イチブトゼンブPRという概念は、組織や個人の「一部」であると同時に「全部」であ

          PR発想、或いはイチブトゼンブの話。

          脳で感じる嗜好の趣① コーヒーその3

          コーヒーの趣は味わうことだけにとどまらない。なんと自分でも淹れることができるのだ。 自分が思考を巡らせていた、あの複雑性を自らの手で生み出す。こんなに素晴らしいことはない。 さらに、自分が淹れたコーヒーは、自分で飲むだけでなく、他の人に飲んでもらうこともできる。 コーヒーを淹れるという行為は、思考であり実験であり創造であり表現であり思想であり繋がりであるのだ。インタラクティブで刹那的な総合芸術と言っても差し支えないほど、その1杯には意味があると僕は思っている。 まあ考

          脳で感じる嗜好の趣① コーヒーその3

          新卒就活で間違ってはいけないこと

          新卒就活については、様々人が様々な意見を持っている。「現在の就活の仕組みはクソだ!」とか、「間違っている!」とか言う人もいれば、「就活とはそういうもんだからその中で最善の戦略を立てるべきだ!」、など新卒就活自体を批判する人もいれば、プラクティカルに割り切って捉えている人もいる。就活生は「なんで内定がもらえないの…」と嘆く人もいるし、テキトーにリクラブ第一でも複数社の内定をかっさらう人もいる。いろいろな立場、レベル、観点が存在しており、一概に何が正しいとは言えないが、規範や仕組

          新卒就活で間違ってはいけないこと

          脳で感じる嗜好の趣① コーヒーその2

          味と香りの楽しみ方あくまで個人的な楽しみ方なので、べき論ではなくこういう楽しみ方もあるんだ程度に読んでほしい。 その1で、コーヒーについて思考を巡らせるといったが、思考の枠組みや知識が無いとなかなか難しい。なのでまず、味の体系について。 味についてはまず、大きな枠組みがある。「苦味」「酸味」「甘味」「刺激」、これらは割と単純で、あまり考えなくても感じることができる。そこから少し考えることができると、「深み」「コク(うまみ)」「雑味」が感じられる。まあ単純言語の範囲ではこの

          脳で感じる嗜好の趣① コーヒーその2

          脳で感じる嗜好の趣① コーヒーその1

          僕はコーヒーが好きだ。 コーヒーを飲むのも好きだし、淹れるのも好きだ。 コーヒーは焙煎したコーヒー生豆を挽き、コーヒーの成分をお湯などを使って抽出することでできる。そうしてできたコーヒーは非常に複雑な味と香りを有している。その複雑な味と香りを楽しむ行為のすべてがコーヒーという嗜好品であると思う。 考えないと感じられないコーヒーというのは、世界中で広く飲まれている。日本でも、毎日コーヒーを飲んでいると言っても、そんなに珍しがられることはないだろう。そんなに普及しているコー

          脳で感じる嗜好の趣① コーヒーその1

          モラトリアムの最後にゴールドコーストで1カ月過ごす

          僕は現在大学4年なわけで、4月からは就職して社会に出るわけです。 そんな学生最後の長期休みである2~3月をどう過ごすかをいろいろ考えた。そして、オーストラリアのゴールドコースト1カ月以上の中長期滞在をすることにした。 なぜ、卒業旅行ではないのか。それはこの滞在の目的が「考える」ことにあるからだ。もちろん旅行での観光や旅路を通した経験は最高である。 しかし、モラトリアムの最後に長い期間をかけられるこの機会を最大限生かすには、腰を据えて長期滞在することの方がかけがえのない経験に

          モラトリアムの最後にゴールドコーストで1カ月過ごす

          旅行ではないなにか

          旅行に行くとなると、限られた日数、時間の中でできるだけ旅行先の魅力を堪能しよう、見たことないモノを見ようと、必死になるものだ。 それが旅行の醍醐味。全力で観光する。時間を一秒でも無駄にしたくない。当然である。 しかし、時に旅行中にそんな現状に辟易する。 なぜだろう。 普段すごく仲の良い人たちがイライラを募らせ口論している。必死が故につかれるし、予定通りにうまくことが進むはずもない。うまくいかない自分にいら立っていたり、一緒にいる人の熱量の違いに戸惑っていたり。いろいろ

          旅行ではないなにか