In and Out and Out

もう随分前のような気もするが、6月に行ったぼくのソロアルバムの制作と、大阪、名古屋、東京でのレコ発ツアーも無事に終わり、ようやく一息つけるかと思いきや、そうは問屋がおろさなかった。

最早ルーティンワーク、いやライフワークと化した、ズカルフの配信ライブのための新曲作りや、千葉トリオのニューアルバムの曲作りと作詞、そしてよせばいいのに、自分の次のソロアルバムのための曲まで作ろうとしている。

考えてみたら今年の前半だけで、気がついたら三枚ものアルバムを発表していた。
千葉トリオの「Wonderful days」と、ズカルフの「Heart of iridescent」そしてぼくのソロアルバム「Some Flowers」の三枚。どこかの誰かとは大違い(笑)。
我ながらよくやったもんだ。何か自分にご褒美でも買ってあげたい気分である。

ここ近年ずっと曲を書いたり、ライブをやったり、電子書籍を出したりと、自分からOutというか、発信、すなわちアウトプットしている状態が続いていたので、今はIn、いろんなことをインプットしている状態だ。

なんで急に最近になって、こんなにも精力的に活動し出したのかと言うと、限られた時間というものをすごく意識するようになったから。

自分が元気で創作活動や、ライブやレコーディングをやっていられる時間が、あと何年あるのかはぼくにも分からない。
いくら生涯現役を目指していても、いつ病気になったりとか、不慮の事故に遭わないという保証はどこにも無い。

今ぼくがやっていることは、本当は40年ぐらい前にやるべきことだったのではないかと思ったりもするが、今だからこそ出来たのではとも思える。

もしこの先幸運にも健康で過ごせて、生きていられたとしたら、あと10年後にはぼくも77歳になっているはず。
77歳になっても変わらずに車に揺られながら、ライブのために旅をしている自分の姿はまったく想像出来ない。
きっとその頃は足腰も弱り、目も見えづらくなり、頭も薄くなって思考力も低下していることだろう。

でももしそれまで生きていられたら、もっとたくさんの作品を作っていたいとも心底思う今日この頃である。

なんてとりとめもなく、そんなことを思っていたら、エンプティのはずなのにまた何曲か作ってしまった(笑)。
ズカルフの新曲を何曲かと、千葉トリオのための詞と曲も何曲か。

詞だけのものは二曲ほど。これは西本くんのために書いた。
彼は基本的に詞先(詞に曲をつけること)なので、まずは詞を先に作った。
ぼくは基本的には曲先(先にメロディを作って、それに詞をはめていくこと)のヒトなので、詞先は本当に難しい。

そしてだいぶ前にもらっていた江澤くんの曲にも詞を書いた。これもいい感じの詞が書けたと自分では思っている。

それと自分用のソロ用と、千葉トリオ用に一曲ずつ作った。
これはぼくの作詞作曲。両方ともアップテンポの曲だ。
なんだか作っていて、すごくせつない気持ちになってしまった。両方とも自信作だ(と言い切ってしまおう)。
でもどっちの曲をソロでやろうか、千葉トリオでやろうかとても悩んでいる。

しかし、ぼくの仕事部屋にはエアコンが無いので、この酷暑の中での創作作業は身体にもPCにも堪える。
時に命の危険を感じるほどである。なので30分程作業しては、エアコンの付いている隣室に避難している。
作業して避難、また作業して避難の繰り返しで、非常に作業効率が悪い(笑)。

そんな酷暑の日々でも、窓を通して入って来る風は、真夏のそれとは少し違って吹いているのを感じる。
暑い毎日の中にも、秋の気配を5%ぐらい感じる今日この頃である。
(ここまでの記事は8月頃に書きました)。

なんてことを書いていたら、いつの間にかこの記事を書いたことも忘れて、しばらくほったらかしてしまっていた。
なので秋の気配を感じてから、もう二ヶ月以上経ってしまったが、ずっと記録ずくめの暑い秋が続いて、ようやく本当の秋らしくなってきた。

そしてその間にもぼくソロライブというか、ミニツアーのようなものが千葉、京都、小牧とあったりもした。
千葉はオープニングアクトに溝口タカトシくんが出てくれて、とても盛り上がったし、京都は畳の上でのライブというレアな体験もさせてもらった。

小牧では初の試み、ぼくとコラボして一緒に歌ったり演奏したりしようという企画を企てて、これまたとても楽しい時間を過ごすことが出来た。

すっかりソロでのライブに味をしめたぼくは、今後も継続してソロ活動も行いたいがために、セカンドソロ・アルバムの準備も進めている最中だ。

セカンドソロのレコーディングは、千葉トリオのニューアルバムのレコーディングと、併行して行うような形になるかと思う。
収録予定の曲もほぼ揃って、あとはアレンジを考えたり、自宅でのレコーディング作業をしたり、詞を書いたりするのみである。って、全然「のみ」では無いかも(笑)。

とにかくまたセカンドソロアルバムの制作日記のほうも書いて行こうと思っています。

そちらのほうもどうぞお楽しみに!

続く。


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