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フツウな僕が副業をやってみる話:⑩刀身の”型”を作る件

ども!丸の内で働きつつ日本刀を作るMASAKIです。
年の瀬でバタバタしてきましたね...!

さて年内に”竹光”のプロトタイプを作る計画ですが、なんとか形になりそうです!
ガントチャートはこちら↓↓↓

...細かくて分かりにくいですね。
簡単にまとめるとこんな感じです。

ー終わったことー
・柄概形決定
・柄設計(最適化した2回目)
・刀身設計
・鍔規格化
ー終わっていないことー
・刀身切り出し
・柄切り出し
・刀身塗装
・刀身と柄の組み立て

2020年内に達成すべき残作業は型番に沿って各パーツを切り出し、組み立てるだけです。
個人的には柄を設計し直したのによくここまでこれたと感服です…!
あとは年末の休みで一気に実務作業を進めようかと。

と、言うことで今回は終わった作業から”刀身の設計”のご報告です💡

■刀身の設計のキーポイント

さて竹光の刀身ですが、名前の通り使う素材は竹です。
竹には節や油分があり、とにかく扱いづらい素材として巷では有名です。
そんな竹をどう加工していくかが竹光製作の鍵とも言えます。

今回はそんな竹刀身の理想系の型を作りました✂

竹刀身の概形設計におけるポイントは以下の通りです。

1.素材の横幅は40mmで既定
2.日本刀特有の"反り"の表現
3.茎の太さ

日本刀として反りは必須です。
しかし竹材(建仁寺竹)は大きくても幅40mm。
この制限の中で刀身の幅35mm前後を保ちつつ反りを表現するのはまさに至難の業
竹光が作りにくい最大のポイントです。

また3の茎は刀身のうち柄に納まる部分のこと。
この茎の太さによって鍔の規格が決まります

■刀身設計と親型番加工の様子


今回踏んだ設計手順は以下の通りです✏️

①方眼紙に竹素材の大きさに従って長方形(今回は縦900×横40mm)を書く
②茎の幅を決定する(第3世代竹光を参考に24mmに決定)
③①の範囲内で反りを最大化するように峰側のアウトラインを決定
④柄から切っ先にかけてすぼめるように刀身幅を縮小

詳しい数字は企業秘密ですがある程度数学を駆使して理論的に設計しております。

ちなみに唯一数字を頭で決めていないのは切っ先です。雲形定規という曲線用の定規をつかてアウトラインを書きました📏

見にくいですが茎はこちら。方眼紙から企業秘密が漏れ出しますね。笑

そうして方眼紙上にかたどった親型番はカッターで切り取られ、一度バルサ材に貼り付けたうえで再度バルサ材ごと切り取ります。
こうすることで型番として繰り返し使えるモノが出来上がります。

そうしてできた親型番がこちら(左)↓↓↓
居合刀と比較しても形は遜色ありません!

■茎の確認と切削位置確認


最後は茎の位置の確認です。
以前作成した柄(正しくはここから改良していますが)の型に合わせ茎の位置を確認します。

合わせてみた結果がこちら↓↓↓

今回内側に引いた先の内部をトリマーで削っていくことになります。
トリマで削る”深さ”も考えなくてはいけませんが、使用する竹素材1本1本違う厚みをしているので要検討です。
次回課題ですね、、

ということで今回は刀身の型番を作ってきました。
ちなみに今回は前回投稿から1週間をあけ、久しぶりのnote更新。めちゃくちゃ忙しい平日の中で実務が優先となり、報告が遅れていたのです...。

そこで気がついたことですが、noteを更新しないと竹光の設計思想を忘れるということです。

平たく言うと記録がなくなり、同じ作用を再現しようとしても再現できない状態なわけです。私にとってnoteが記録簿と化していることを実感しました...!
これからはビジネスモデルの考察が多くなるので、価値ある記録簿も出てくるかな?と思います。

ちょっと気になったら見守ってください😆
ではまた次回👋

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