見出し画像

個展前半、インスタレーションでの個展がスタートして

個展においての展示空間を創り上げるということはなかなかに難しい。
これまでの絵画のみで構成された個展の展示会を、多く見てきたし、多く行ってきたけれど、正直なことを言うと展示空間に意識を注がなくてもそれなりのものになる。
もちろん画家の中には空間のことまで考える人はいるのはわかるんだけれど、展示会のタイトルやシリーズ、コンセプトが固まってくると、作品のサイズ感とか色合いの影響を考えて、作品の並べる順番を気にすることはもちろんあるけれど、空間全体をどうアレンジするのかというのは、不必要とは言わないけれど、アトリエで作品を単体に向かって作っている多くの画家たちの場合は、そこを意識していない人の方が多いだろうなと思う。

でもこれが新作のみで構成された個展であれば、空間を意識して個展をプランすることはもちろん可能だ。
上手く言葉では説明しきらないけれど、コンセプトやテーマが固まっている絵画作品の場合は、作品単体で完成されているケースが多いと思うわけで、いくつかの派生形のテーマを持っている場合はその限りではないように思う。
今回の私の展示は、インスタレーション作品がメインで、派生でなりたっていたので、作品それぞれの大きさやカラー、重さや大きさ、形状なんかがとてもバラバラで、こういう場合は空間をよくも悪くもするな、と思っていた。

ここから先は

1,431字

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?