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【Vroid&Blender】非対応服着用メモ【更新版】

この記事は、以前書いた非対応衣装着用メモの情報の過不足を修正したものです。以前の記事は、参考資料程度に適宜参照がオススメです!

最新追記

・下のツイートの着せ替え方法が恐らく最速です。

・Unityでの着せかえ方法はこはださんの「VRChat用の衣装をVRoidの素体に着せる方法」が参考になります!神に感謝

一番下にこの件が詳しく乗っています↓

目的

・Vroid産VRMに非対応衣装を着せたい
・完成したアバターをclusterで使いたい
※注意※
Blender初心者なので間違っていても許してください。自分用のメモですが、もし同じ症状で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

はじめに

今回使用させて頂いた衣装はるるくショップさんの「☆無料☆Momoka専用衣装No.133」です!

RURUKUさんの作るお洋服は本当に可愛らしくて大好きです!LOVE…♥

全体の流れ

①Vroidから素体をエクスポートする
②衣装をFBX形式で用意する
③Blenderに素体、衣装をインポート
④衣装の大まかな位置を調整
⑤ボーンの処理
⑥衣装の形調整
⑦追従の設定
⑧ウェイトの転送&ウェイトペイント
⑨VRM形式で出力しUnityにインポート
⑩衣装のマテリアル設定

①Vroidから素体をエクスポートする

まず初めにVroid側でアバターの素体をVRM形式でエクスポートします。

↑服など必要でないものは全て取り除きます

②衣装をFBX形式で用意する

Boothなどで着せたい衣装を入手します。
FBX形式(.fbx)の衣装データが同梱されていれば大丈夫です。
UnityPackageのみの場合はUnityにUnityPackageをダウンロードする事で格納ファイルが開けるようになります。見つけた衣装データは分かりやすい場所にコピーで移動がオススメです。
非対応アバターへの着せ替えなので衣装製作者様への問い合わせは控えましょう!※

↑UnityPackageをインポートしたらファイルの場所を開けるようになります

③Blenderに素体、衣装をインポート

Blenderに素体(VRM形式)と衣装(FBX形式)をインポートします。VRMはインポートにアドオンが必要です。アドオンの導入方法はこの記事に詳しく書いています。

↑インポートできた状態

④衣装の大まかな位置を調整

まず大まかに衣装のサイズを合わせます。動かす際は念のため衣装ボーンも一緒に選択しておきましょう。

↑このくらい合わせれば大丈夫です。

⑤ボーンの処理

次にボーンの処理を行います。
人体のボーンと重複する衣装側のボーンを消去し、スカートやボーンの設定されているリボン、紐等などの特殊なボーンを残しておきます。
逆にズボンなど特殊なボーンが存在しない場合は衣装側のボーンを全て消して大丈夫です。
ボーンについては詳しく記事にしているので↓を参照してください。
※揺れが不必要な場合は気にせず全消去で大丈夫です。(→下部に追記アリ)

今回はスカートのボーンと頭のリボン×2のボーンを残しました。
・衣服側のボーンのみ表示し、分離させたい部分のボーンを全選択したら「ボーンを別アーマチュアに分離」を選択で分離させます。

↑ビフォー
↑アフター

次にアーマチュア同士を選択し統合させます。
・分離させた衣装のアーマチュア→素体のアーマチュアの順で選択しCtrl+Jで統合します。

次にボーンを正しい位置に格納します。
例としてスカート部分のボーンは分離前にHipに格納されていたのでこのアーマチュア内でもHipに格納します。分離前のボーンがどこに格納されていたかメモしておきましょう
・格納したいボーンの一番上の階層だけ選択→格納したいボーンの順で選択ctrl+Pで「ペアレントを作成」→「オフセットを保持」を選択し格納。

↑画像の通り一番上の階層だけで大丈夫です


⑥衣装の形調整

はじめに変形の前準備を行います。
衣装オブジェクトを全て選択しCtrl+Aで全トランスフォームを選択します。アーマチュア間を移動させる時、オブジェクトズレを防ぐおまじないです(無理解)

次に素体と同じアーマチュア内に衣装オブジェクトを配置していきます。
・▽のオブジェクトアイコンをクリックし、一旦Collection内から取り出します。取り出したオブジェクトをshiftを押しながら素体のArmature内にドラックアンドドロップで格納します。

↑意外とやり方を忘れがち

次に変形作業に入っていきます
編集モードで体の起伏に沿って衣装のメッシュを変形させます。衣装パーツ事に分離させて編集しやすくしたりなど、行う事は衣装の形状によって変わりますが、変形方法はだいたいこの3つだと思います。

1.スカルプト
スカルプトモードに変更し、グラブやエラスティック変形などを選ぶと直感的に変形が出来ます。自分はほとんどこの機能で合わせています(便利)。

↑右上のミラーモード忘れずに

2.シュリンクラップ変形
この機能は樹月レアさんの記事が参考になります。特に体に密着する衣装に強い機能で、設定次第で効き具合を調整することもできます。

3.部分選択で拡大縮小
部分選択を駆使して調整していく方法です。部分選択の時短方法は以前の記事の🌸変形のワンポイント🌸に載っています。

↑頑張れ!

全て変形を終えると下の画像のようになります。

↑いい感じ!

⑦追従の設定

衣装のオブジェクトが素体のボーンに追従するようにペアレントを設定します。オブジェクトをボーンに追従させる方法は2種類あります。
1:服→素体のボーンとペアレントし、ウェイトペイントで動作指定
2:小物→直接ボーンを指定し追従させる

設定方法
1:衣服→ボーンの順で選択し「ペアレント」→「自動のウェイトで」を行う事で設定出来ます。
2:小物の付け方はめーぷるさんの「【Blender】VRMモデル/アバターにアクセサリーを付け足す」が参考になります。しかし稀に上手くいかない事もあるので、小物(ボーンがあればボーンも)のみをFBX形式で取り出し、Unityにインポート→ツケテネで装着する事もあります。今回の場合大きなリボン×2はツケテネ経由で装着しました。

↑小物。「Limit to」で「選択したオブジェクト」を選択

⑧ウェイトの転送&ウェイトペイント

ウェイトとは、ペアレントで追従の設定をした後、更にその動き方を指示するものです(多分)。小物のウェイトペイントは必要ありません。

衣服の動きを体の動きに合わせる「ウェイトの転送」
・体→衣服の順で選択し、モードをウェイトペイントに変更します。
・左上の「ウェイト」から「ウェイトの転送」をクリックします。
・転送元レイヤーの・・と出たら「名前」を選択

↑こんな感じ

細部の動きを修正
服が貫通しないためにウェイトペイント調整します。
・ボーンを選択→ポーズモードから動作がおかしい場所を探しましょう

↑全選択→トランスフォーム→クリアでポーズを戻せます

・ボーン→衣服の順で選択、Ctrlでボーンを選択するとその部位のウェイトペイントが表示されます。この工程は山崎 聡さんの記事が参考になります。
・スカートの塗り方はshiros Sosaさんの「Blender 2.63a SL用 Weight Paint」が参考になります。個人的にスカートの半分をマスク→Altでウェイトを変更しながら塗り重ねていくのがオススメです。
・体全身の挙動を確かめます。首回りも勝手に動きがちです。
・ウェイトで青く塗っても動く場合は他のボーンに色がついてる場合が多いです(説明下手)。色々なボーンのウェイトを確認しましょう

↑編集モードでマスクしたい範囲を選択→ウェイトペイントモードで左上の□でマスク

↑ペイント例。動かしながら適宜修正

⑨VRM形式で出力しUnityにインポート

Unityでマテリアル(テクスチャ-など)を編集する為にVRM形式でエクスポートします。UnityでVRMをインポートする為にはアドオンが必要です。アドオンのインポート方法は以前の記事に載っています。
・使わないアーマチュアやオブジェクトは全て削除し、Collidersなどの表示をONにしておく。
・「エクスポート」→「VRM(.vrm)」でエクスポート
・unityを起動し、以下の手順でドラックアンドドロップ

↑画像は以前の記事の使いまわしです。「VRM」に新規フォルダを作ってインポートがオススメ

・「ヒエラルキー」にドラック&ドロップ

↑アバターのみで大丈夫です

⑩衣装のマテリアル設定

あらかじめ衣装の指定のシェーダーをダウンロードします。ダウンロードしないと衣装のマテリアルが表示されない為です。
・衣装にマテリアルをドラック&ドロップ
・clusterでは使用できるシェーダーが限られる為、MToonに変更します。
・自分がMToonで悩んだところを簡単にまとめておきます。
★真っ白になる→マテリアルD&D後テクスチャーもD&D
★色がおかしい→TextureのLit Color,Alphaを白、Shade Colorを薄暗い水色に
★裏が透明になる→Cull Modeをoffに変更
★アウトラインが欲しい→OutlineのWidthをWorld…に変更、太さと色調整

最後に

↑clusterにインポートで完成と思いきやミスでblender→Unity2往復

以上の方法が自分なりのVroid→Blender→clusterの非対応衣装着用の流れです。大変な作業だと思いますが頑張って下さい!間違い&改善点等があればコメントまたはTwitterDM(@masakikado)までお願いします。
偉大な衣装製作者様&各サイト&ソフトウェア開発者様に感謝です。

追記

・揺れの設定
揺れの設定には120byteさんの「VRMの揺れ物設定するやつ」が便利です!揺れなくても大丈夫な場合は設定しなくて大丈夫です。スカートは加減が難しいので段階的に揺れの設定を変えるのがオススメです!


↑設定例

・テクスチャ-の変更
unityは色々設定が煩雑なのでWeb上でVRMのテクスチャーが変更できるVRMEditorToolsを使用するか

同じく120byteさんの「VRMテクスチャ差し替えるやつ」の使用が便利です。

【最新追記への追記】

・現状最速は服をキセテネで着せる→はみ出し分のメッシュを消す(orテクスチャを透過)ですが
メリット:最速爆速神に感謝
デメリット:Blenderで細かな修正が出来なくなる(VRMで出力で出来ない為)

こうかァ?(鎧さん)

Blenderのウェイトペイントも

https://twitter.com/natsumori_katsu/status/1519148943078473728/photo/4

などのアドオンを使ってみるのも良さそうです
⚠現状自分は使ったことがないので自己責任で買ってください!!ここでは紹介として載せているだけです。(良さげだなと思ったので)

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