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【歌舞伎町劇場】新宿日撮り歩記

この10月に歌舞伎町に開業した大衆演劇の常打ち小屋。
通常公演はお芝居とショーの2本立ての3時間で3,000円。
新宿でこの値段は破格ですね。

お芝居、落語、音楽など、お客さんの目の前で演じられるものは、そのときにしか出会えないものがあってそこが楽しいですね。
例えば、お芝居は初日と千秋楽とでは「ぜんぜん違うもの」と言ってる役者さんの話を聞いたことがあります。
お客さんに受けた部分はもっと膨らませ、受けなかったところは削る。
何日かある1回の興行で日々そういうことがおこなわれているのだそうです。

観る側にとっても同じことが言えますね。
例えば、私が好きな落語。
あるときの、ある噺家さんの、あの噺の、あのひと言がたまらなく可笑しかったとしても、そのひと言を後に聴くことは決してありません。
別のときに、同じ噺家さんの、同じ噺の、そのひと言を聴いても、あのときと同じ可笑しさがない。
声の調子、そのひと言に至るそれまでの噺の流れ、などなど、演じる側の違いもあるでしょう。
また、聴く側の気分などの違いもあるでしょう。
音楽にも同じことがあるのではないかと思います。

生きた芸能だからこそですね。

歌舞伎町劇場の1階のカフェでコーヒーをすすりながらこんなことを考えていました。
1杯300円のとっても美味しいコーヒーでした。