春分

今日、3月21日は春分。休日であるがために、一般にはあまり知られていない二十四節気のうち、秋分と並び、誰もが知っている日である。

京都では、毎年この頃から桜が咲き始める。満開は次の「清明」の頃だが、今年はその前に満開になりそうな勢い。

桜の名所はたくさんあるけれども、そんなに有名じゃないが一番美しい景色を見せてくれる場所だと私が思うのは、嵐山から北へ20分ほど歩いたところにある、大覚寺大沢池。平安時代初期に、川の流れをせき止めて作られた巨大な溜め池なので、せき止めた側を向こう岸に見ると、その先には空しか見えない。その岸に、桜が並んで生えている。青空をバックにした満開の桜が、広大な水辺の向こう側に見える様子は、なかなかない風景。

旬の食材として、あえてここで言いたいのは、苺。「え、冬が旬じゃないの?」と思ったあなたは、20世紀の日本に毒されている。

和菓子としては、お彼岸に食べる、ぼた餅。おはぎのことだが、おはぎは「萩」にちなんでいるので、秋の彼岸にふさわしい名前。「牡丹」にちなんだ、ぼた餅という名前の方が、春の彼岸にふさわしい。なお、牡丹は、桜が散り始める頃に咲き出す。

今日は忙しいので、写真は後日アップします。

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