MasaKudamatsu

京都で季節の移り変わりを日々楽しんでます。 instagram.com/masakud…

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京都で季節の移り変わりを日々楽しんでます。 instagram.com/masakudamatsu masakudamatsu.medium.com

マガジン

  • アート・デザイン批評

  • Tableauマニュアル

    Tableau Desktop を用いて、各種グラフを作成する方法を、データ可視化のベストプラクティスを踏まえながら、解説していきます。

  • UIデザイン

  • 京都の二十四節気

    二十四節気の各季節にちなんだ話を、京都に住んでいる立場から、綴っていきます。

  • 京都で英語版webアプリを個人開発する100日間

    グーグルマップの「お気に入り」の場所を保存する機能をもっと使いやすくしたwebアプリを、全世界のユーザーに向けて開発する、京都での日々の記録。

最近の記事

  • 固定された記事

孤篷庵という空間体験を再現し解釈する

夕陽に赤く染まる琵琶湖を船で旅して、満月がのぼる頃に小さな舟に乗り換えて、水面に映った月を見つめる。 池のない庭を眺め歩くだけで、そんな経験ができる、と言ったら信じてもらえるだろうか。 先日、滅多に一般公開されることがない京都のお寺、孤篷庵(こほうあん)を拝観し、その茶室「忘筌」(ぼうせん)での茶会に参加する機会に恵まれた。庭とインテリアで構成された空間体験が素晴らしかったのだが、家に帰ってから振り返ると、上述のような琵琶湖での船旅というストーリーが思い浮かんだ。 この

    • シモン・アンタイ (Simon Hantaï)

      大阪心斎橋にあるルイヴィトンのアートギャラリー、Espace Louis Vuitton Osaka で、シモン・アンタイ (Simon Hantaï) の作品を自分の目で見てきた。 ギャラリーのウェブサイトに載っている以下の画像を見て、なんとなく興味が湧いて、見に行ってきた。 切り絵なのかな、と漠然と思いながら、意図的に下調べを全くせずに、ギャラリー入り口の紹介文も全部無視して、作品に対峙してみた。 最初、絵の表面に皺がよって凹凸があるのかな、と思ったのだが、それは目

      • Tableauマニュアル(7) Tableau Public へのアップロード方法

        Tableau の強みは、グラフを見る人がマウスカーソルを用いてツールヒントを表示させたり、ドロップダウンから見たいデータを選べたり、というようなユーザー・インタラクションをデータ可視化に実装することができる点です。 その利点を最大限に活かすには、作成したシートやダッシュボードを、 Tableau Public という、Tableau が無料提供しているウェブサイトにアップロードする必要があります。そうすることで、ブラウザさえあれば、ユーザーはグラフをインタラクティブに見る

        • Tableau マニュアル(6) 書式設定の仕方

          「棒グラフの作り方」など、ここまでTableauマニュアルとして書いてきた五つの記事では、 グラフを作成した後に、軸ラベルの文字サイズや色などを一つ一つ設定していきました。 しかし、自分の好みの文字サイズや色があれば、グラフを作るたびに設定するのは面倒です。また、様々なグラフを、例えばプレゼンなどで、まとめて見せる場合、グラフごとに文字サイズが異なったり色が異なったりすると、文字サイズや色の違いに意味を持たせることができなくなるなど、データ可視化の観点から望ましくありません

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        孤篷庵という空間体験を再現し解釈する

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        • 美しくない戦後日本の風景
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        記事

          Tableau マニュアル(5) カテゴリー別のグラフ

          性別や都道府県といったカテゴリー別にグラフを作りたい時があります。 この記事では、Tableau でそのようなカテゴリー別のグラフを作る方法を説明していきます。想定する読者は、以下の四つの記事を読み終えた人です。 カテゴリー別のグラフを横や縦に並べるには、Tableau では二通りのやり方があります。また、ユーザーがカテゴリを選ベるようにする方法もあります。この三つについて、それぞれ塗り分け地図、散布図、折れ線グラフを応用する形で説明していきます。 横や縦に並べる方法#

          Tableau マニュアル(5) カテゴリー別のグラフ

          Tableauマニュアル(4) 塗り分け地図の作り方

          データ可視化にはグラフだけでなく、地図を使う方法もあります。 塗り分け地図(choropleth)は、都道府県や市町村などの行政区域単位で集計されているデータが、空間的にどう分布しているのかを伝えるのに適した方法です。例えば、東西南北で違いがあるのか、沿岸部と内陸部で差があるのか、特定の場所からの距離で違いがあるのか、といった情報を一目で伝えることができます。 この記事では、Tableau Desktop を用いて、塗り分け地図を作成していく方法を説明していきます。想定す

          Tableauマニュアル(4) 塗り分け地図の作り方

          Tableauマニュアル(3) 散布図の作り方

          散布図は、因果関係があるかもしれない二つのデータの関係を表すのに最適なグラフです。 この記事では、Tableau Desktop を用いて散布図を作る手順を紹介していきます。想定する読者は、以下の記事を読み終えた人です。 具体的には、女性について、都道府県別の喫煙率と肺がんによる死亡率の関係を表す散布図を以下のように作成します。 喫煙率が上がるほど、肺がん死亡率が上がるという関係性が、はっきりと出ています。単回帰直線の95%信頼区間を見ると、この相関関係は統計学的に有意

          Tableauマニュアル(3) 散布図の作り方

          Tableauマニュアル(2) 折れ線グラフ

          折れ線グラフは、変化を線の傾きで表すので、時間の経過とともに量が増えたか減ったかを表すのに最も適したグラフです。 この記事では、Tableau Desktop を用いて、折れ線グラフを作成する方法を説明していきます。想定する読者は、以下の記事を読み終えた人です。 具体的には、福島県の女性の喫煙率(国民生活基礎調査、国立がん研究センターがん情報サービスによる集計データ)の2001年から2019年までの3年おきのデータを、全国値と比較する形で、以下のような折れ線グラフにします

          Tableauマニュアル(2) 折れ線グラフ

          Tableauマニュアル(1) 棒グラフの作り方

          棒グラフは、数字を棒の長さとして表すので、量を比較するのに最も適したグラフです。 この記事では、Tableau Desktop を用いて、棒グラフを作成する方法を説明していきます。Tableau を使うのが全くもって初めての人を想定しています。 具体的には、2019年の都道府県別の女性喫煙率(国民生活基礎調査を国立がん研究センターがん情報サービスが集計したデータ)を、以下のような棒グラフにします。 棒グラフにすることで、北海道が飛び抜けて高いことと、島根県が飛び抜けて低

          Tableauマニュアル(1) 棒グラフの作り方

          小満

          今日、5月21日は、二十四節気の「小満」。 皐月(サツキ)が見頃の季節である。 また、田植えの季節でもある。そして、水を張った田んぼの周りで蛙がゲコゲコ鳴く季節でもある。 麦を収穫する季節でもある。このことにちなんだ和菓子が、中村軒の「麦代餅」。 (ちょっと時間がないので、後日、追記及び写真追加します。)

          立夏

          今日、5月6日は二十四節気における「立夏」。 「立秋」はまだ夏の暑さが残り、「立冬」はまだ秋、「立春」はまだ冬の寒さが残るのに比べ、「立夏」は春が終わり夏が始まるのを肌で感じる。 京都では、上賀茂神社の近くにある大田神社の杜若(カキツバタ)が満開を迎える。 毎年見に行っているが、一旦見ると帰ることがなかなかできない。普通、神社やお寺の境内に咲く花は植えられたものだが、これは「野生」の杜若。少なくとも平安時代から、この地で毎年立夏の頃に花を咲かせ続けているとのこと。江戸時

          穀雨

          今日、4月20日は二十四節気における「穀雨」。 躑躅(ツツジ)が咲く季節である。一番よく見かけるのは白や赤紫の平戸ツツジだが、なんといっても一番美しいのは、それよりも若干早く咲き始めて見頃を迎える霧島ツツジ。京都での名所は、どういうわけかほとんど知られていないのだが、日本建築史及び日本庭園史どちらにおいても最高傑作の一つとされる、あの桂離宮。 庭自体がどこから見ても美しいのだが、今の季節のみ、そのあちらこちらに霧島ツツジの情熱的な赤い花が点在し、それはもう、初めて見た時は

          清明

          今日、4月5日、及び4月19日までの期間は、二十四節気における「清明」。 桜が散り始める。散った桜の花びらが川の水面に浮かんで流れていく様子を「花筏(はないかだ)」と呼ぶが、京都で一番美しい「花筏」を見ることができるのは、大原だと思う。三千院へ向かう道沿いに桜が咲き乱れ、その下を流れる川が「花筏」でいっぱいになる。 また、八重桜の濃いピンク色が、芽吹いたばかりの葉の緑とのコントラストで、美しい。 桜が散ると、咲き始めるのが山吹。京都の山吹の名所は、四条通を西へずっと進ん

          春分

          今日、3月21日は春分。休日であるがために、一般にはあまり知られていない二十四節気のうち、秋分と並び、誰もが知っている日である。 京都では、毎年この頃から桜が咲き始める。満開は次の「清明」の頃だが、今年はその前に満開になりそうな勢い。 桜の名所はたくさんあるけれども、そんなに有名じゃないが一番美しい景色を見せてくれる場所だと私が思うのは、嵐山から北へ20分ほど歩いたところにある、大覚寺大沢池。平安時代初期に、川の流れをせき止めて作られた巨大な溜め池なので、せき止めた側を向

          啓蟄

          今日、3月6日、および今日から春分の前日までの期間は、二十四節気における「啓蟄」。 日中は、コートが要らないぐらい、気温が上昇する。春の訪れを感じる日々が始まる。 梅の見頃が続く。ここ数日、京都では、あちこちで満開の梅の木を見る。 もうすぐ、沈丁花(ジンチョウゲ)が咲き始める。道端を歩いていて、少しむせかえるぐらいの香りが漂ってきたら、近くに沈丁花があるはず。 木瓜(ボケ)の花はすでに咲き始めている。名前がひどいが、花は美しいと思う。 他方で、冬の間咲き続けていた山

          雨水

          今日、2月19日からの約2週間は、二十四節気の「雨水」。冬至から春分までの3分の2が過ぎたことになる。 梅があちこちで満開となり、春の味覚が少しずつスーパーの店頭に並び始める。アサリの酒蒸し、セリ鍋。 富山のホタルイカは、3月1日が漁解禁(情報源:NHK)。 和菓子屋では、「下萌」と名のついたお菓子が登場する。枯れ葉の下に芽吹いた様子を表現するのがオリジナルらしい。お店によって表現の仕方がバラバラなのが興味深い。そんな中で、目に止まったのが、東京の岬屋の『下萌』。 こ