清明

今日、4月5日、及び4月19日までの期間は、二十四節気における「清明」。

桜が散り始める。散った桜の花びらが川の水面に浮かんで流れていく様子を「花筏(はないかだ)」と呼ぶが、京都で一番美しい「花筏」を見ることができるのは、大原だと思う。三千院へ向かう道沿いに桜が咲き乱れ、その下を流れる川が「花筏」でいっぱいになる。

大原の「花筏」(筆者撮影、2019年4月21日)

また、八重桜の濃いピンク色が、芽吹いたばかりの葉の緑とのコントラストで、美しい。

トート阪急洛西口沿いの八重桜(筆者撮影、2023年4月4日)

桜が散ると、咲き始めるのが山吹。京都の山吹の名所は、四条通を西へずっと進んだ先にある松尾大社。

松尾大社の山吹(筆者撮影、2020年4月18日)

この時期の旬の食材として、京都に来てから知ったのが「桜ブリ」。三重県の沖でこの時期に獲れるブリのことで、淡いピンク色で脂がのっているのにサラリとした味わい。魚屋さんで見かけたら是非。

桜ブリの刺身に菜の花のおひたしと桜の花を添えて(筆者撮影、2020年4月7日)

えんどう豆なども旬を迎える。炊き込みご飯で味わいたい。

和菓子の世界では、よもぎ餅。京都で一番美味しいよもぎ餅を作ると評判の笹屋春信が、毎年この時期に滋賀県の山奥でよもぎを摘む。摘みたてのよもぎでこの時期限定で販売されるのが「よもぎ入りあんころ餅」。

笹屋春信「よもぎ入りあんころ餅」(筆者撮影)




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