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人生をコントロールしようだなんておこがましい。コントロールできないから面白い。

自分の人生を生きるのに、
ノープランで生きるには、
あまりに無防備だけど、
プラン通りに行かないのが人生で、
それが面白さでもある。


人生をコントロールしようとしても、
コントロールできるものでもないし、
逆に、コントロールできると思ってしまったら、
それはとても危険だ。


プランはあくまでプラン。


私たちは目的地に向かう時、
地図やナビを頼りにするけど、
私たちの持つプランは、地図ほど正確ではなく、
進むうちに上書きされていく。


地図なしに進むには、
あまりに人生は広大すぎるから、
色んな情報や経験から、
地図を作成せざるを得ない。

というか地図は作成した方がいい。

でも、その地図を過信しないということ。



ドラマを観て思ったコントロールできないということ


最近見始めたアメリカのドラマ。


普段、アマプラで
海外ドラマを観ることが多いが、
少し前に1つのドラマシリーズを観終わって、
次は何を見ようかと探していた時に、
このドラマを見つけて少し見た。

しかし、ドラマドラマしているので
(がっつり感情を持っていかれるやつ)
ちょっと今の自分には見きれんと思い、
観るのをやめていた。


しかし、ソーシャルワーカーのゆいさん
先日Twitterでお薦めしていたので、
やっぱり見ようと思って、
最近少しずつ観ている。


ゆいさんのイラストが好きで、私のstand.fmのアイコンなどで使っているイラストを描いてもらったり、ゆいさんが開催する月1回のイベント『意図する集い』を通じて交流させてもらってる。

ゆいさんと私のつながり


昨日観たのがシーズン1のエピソード5
「スーパーボウルの夜」。
既に観たことある人は、まだそこなの?と
思うかもしれないけど、
温かく見守って、続きを読んで欲しい。

まだ観ていない人にはネタバレにならないように
書いていくので、
この記事を読んだ後、気になったら
ドラマも一緒に観進めましょう。


誰のどんなエピソードなのかには触れないが、
『子供を授かる』ということが
テーマの回だった。

そう、『子供を作る』ではなく、
『子供を授かる』なのだ。


何が違うのか?

私の話で具体的に掘り下げていく。



私が子供を授かった話

私には今3歳の息子がいる。
私は45歳なので、かなり遅くに授かった子だ。


20代には前の夫と
同棲をしていた時期があるが、
子供を欲しいとは思っていなかった。

当時は、子供よりもマイホームが欲しいと
思っていて、お金を貯めて、
家を買いたいと考えていた。

そして、その同棲していた彼と結婚し、
マイホームを手にした。

その自宅で、子供向けの英会話教室を開く。
平日は、派遣社員として事務職をしながら、
土曜日だけ教室を開いていた。


なぜ子供向けの英会話教室を開いたのか?


英語を活かした仕事をしたかったから。
自分の英語力では子供相手のレベルでしか
教えられないと思っていたから。

子どもが好きだからで始めたんではなかった。


町内に新聞折り込みチラシをまき、
自分もポスティングをし、
隣近所にも挨拶をして、営業をして、
10人ちょっとくらい子供たちが
集まってくれて、教室を始めることができた。


実際に子供たちに触れあってみると、
その反応や吸収力、成長の様を見て、
とても素敵だと感じたし、何より楽しかった。

しかも驚くことに、他人から、
子供の扱いがうまいねと褒められたのだ。


20代の頃、確かに周りから幼稚園の先生とか
そういう仕事が向いているんじゃないかと
言われることが多かったけど、
自分は子供にほとんど興味がなく、
自分にそういう特技があるとは
思っていなかった。


こうした経験から、思いもよらず、
いつか自分の子供が欲しいなという感情が
芽生え始めた。


あいにく、その当時の結婚はうまくいかずに、
もちろん、子供も授からず、
前の夫と離婚することになり、
念願だったマイホームも手放すことになった。


その後、私の中ではいつか子供が欲しいという
気持ちだけが強く残ってしまい、
逆に再婚するためのパートナー探しの段階で、
子供子供と思い過ぎて、
まずはパートナーとの関係構築が大事なのに、
そこが頭から追いやられてしまうという
本末転倒な現象を起こすまでになった。


じゃあそこまで強い気持ちがあるなら、
子供を産む覚悟が決まっていたのかというと
実は全然覚悟なんて決まっていなかった。


子供を授かったのが41歳だから、
まぁ単純計算で、20年ちかく自分の好きなように生きてきたわけだ。

それが子供を授かると、自分のことが
好きなようにはできなくなる。

ドラマの中でも、
「今までと同じようには暮らせなくなるし、
変化するのが怖い」とか
「私はこの暮らしが好きなの」と言っていた。


まさに同じ気持ち。


だから、今の夫と再婚した時に、
自分たちの年齢のこともあるし、
お金もない夫婦だし、
自分の生き方が変化することも不安で、
第一私に子供が育てられるのか自信もなかった。

子供は欲しいけど、『子供を作る』ことには
抵抗があった。

子供は欲しいのに産む覚悟は
全然決まらなかった。



じゃあ、覚悟が決まらないのに、
子供ができるの?と思う人もいるだろう。


実は、私と今の夫は、授かり未遂婚なのだ。

なんじゃそりゃとなった人、ごめんなさい。

勝手に私が今、言葉を作ったんだけど、
付き合っている時に、妊娠がわかって、
それで結婚する準備を進めていたら流産して、
でも結婚はしたという感じ。


要するに後先考えずに
やることはやってたということなのだ。

こういう言い方身も蓋もないんだけど、
もう少し丁寧にくるんでお話しすると、
私の夫は、両親が愛し合った結果、
『子供は授かるもの』という考えの
持ち主なのだ。


『子供を作る』なんて、
まるでコントロールできるかのようだし、
いざ作ろうと思ってもできないこともある。

仮に作ろうと思って、
実際に子供ができてしまったら、
自分の思い通りに
子供は育てられると思ってしまって、
子供の人格が奪われちゃうんじゃないのかと。

子供は親のものでもなく、
授かったものだと思えば、
接し方も変わるだろうと。

その考えにほだされて、
私は覚悟が決まっていなくても、
授かれば、育てる!という
意識を持つようになっていった。

でも、意識を持っただけで、
この時点で覚悟は決まっていない。



その後、結婚してから、また妊娠して、2回目の流産を経験した。

2回目流産した時が一番きつくて、
もう子供を欲しいって思うのやめよう。
期待するから傷つくんだ。
別に2人で生きていくでいいじゃないか
とあきらめて、
両親にもそれとなく、
これからは2人で生きていくからと
報告的な話もしたくらいだった。


そしたら、3度目の正直で、
今の息子を授かることになる。

しかも、子供を欲しいという気持ちは薄れて
(もしくは見ないようにしていたのか)
いたのにも関わらず。

ある時、体調不良が続いていて、
更年期障害が始まったのかと、
産婦人科にかかったところ、
更年期障害ではないよと言われる。

さらには、ちょうど今、
私が排卵期に入っているところで、
今までの流産の経過を見知っていた先生は、
今日、ホルモン注射を打って、
もう1回明日も朝来てもらって、
もう1本打って、週末頑張ってもらったら、
きっといけると思うんだよねーと
言われたのだった。

(大久保佳代子さんに
めっちゃ似ている先生なので、
ぜひそのイメージで脳内再生してね)

逆に、こんな風にサバサバと
話してくれるのが私には良かった。

あ、そうですか。

じゃぁやってみるかと思って、
注射打っていきますと即決し、
帰宅後夫に話したら、
夫も、じゃあがんばるか!と張り切ってくれた。

男性はデリケートな人も多く、
今日排卵日だから頑張ってよねと言われると
プレッシャーに感じると思うが、
幸いなことに夫はそういう類のプレッシャーは
なかったようだ。


また身も蓋もない書き方をしてしまった。

要するに夫婦仲が良かったということ。


プランを上書きしていく


思いがけず子供を授かり、
今までのようにすぐには流産とならずに、
順調に育っていった我が子。

十月十日、
子供はお腹のなかにいると言われるが、
その期間があって本当に良かったと思う。

そう、私は、お腹のなかで息子が育つ間に、
覚悟が決まっていったのだ。

まずは産むという覚悟

妊娠5ヶ月くらいの頃、
通っていた産婦人科で
助産師さんの診察を受けていた。

お産することについての
講義みたいな話を聞いた。

お産は母と子の共同作業で、
お母さんが、お産の間きちんと呼吸をして、
酸素をへその緒から子供に送ってあげないと、
子供も元気がなくなって出てくる力が
なくなってしまうからと言われた。

その話を聞いて、私は思わず、
お産自体が怖いんですと伝えた。

そして、恐怖にどうやったら
打ち勝てるのかと聞いた。



答えは、お母さんが産むと覚悟を決めること。


やっぱりそこなんだと思いながら、
とぼとぼと帰宅したのを覚えている。


その後何度も助産師さんが話してくれたことを
頭の中で反芻するうちに、
お産は自分一人で挑むものではなく、
お腹の中の子供と一緒になってする
共同作業なんだということに気づいた。

あんな小さな命が必死になって
産道をくぐり抜けてこの世に出てこようと
しているのに、40過ぎのおばちゃんが
なにびびってんねんと思って、
そこで産む覚悟は決まった。


育てる覚悟は?

出産は、予定日を過ぎても陣痛が起こらないし、
お腹の子も大きくなりすぎると
産むリスクが高まるからと、
事前に入院して、陣痛促進剤を使った。

診察では4000g近いと言われていたのと、
私の母親も陣痛が弱く、私を産む時に
24時間以上かかったと聞いていたので、
先生の話にすぐ乗って
事前入院をすることにした。

帝王切開にもならず、
無事出産することができたのだが、
生まれてみたら、息子は2800g。

お腹の中にいる時の子供の重さや身長を
知るには、エコーで見えている部分で、
頭囲や腹囲、脛の長さなどから
割り出すようになっているらしいのだが、
息子は頭が異常にデカかったので、
体重にだいぶ誤差が出てしまったようだ。

実際、体はめちゃめちゃ細っこだった。


お産は無事に終わったけど、
実は私は無事ではなかった。

相当体力を持っていかれて、
最後のいきみの時にどうやら
ギックリ腰みたくなってしまったようなのだ。

お産直後はアドレナリンが出ていて、
全然わからなかったのだが、
1日経過したら、
だんだんと腰の痛みが酷くなり、
立ち上がるのもやっとだし、
痛すぎて横にもなれないのだ。

疲れているから横になりたいのに、
体制的に横になれないということを
想像してほしい。

拷問だ。

拷問の中で、一番つらいのが、
眠らせないという拷問らしい。

そして、私の入院した病院は
母子同室だったので、
お産した翌日から子育てが始まる。

コロナ禍前だったが、面会で部屋に入れるのは、
パートナーだけと決められていた。

しかし、夫は出産の際に休みを
取ってくれたので、入院期間に面会に来れたのは
1度だけ。

だから、
本当は私が助けてほしいくらいなのだが、
息子には私しかおらず、私がへばっていたら、
息子は死んでしまう。

否応なしに痛い体に鞭打って、
泣きながら授乳したり、抱っこしたり、
オムツを替えたりしていた。

のんびりし過ぎて頭の中がお花畑の私には、
このくらいのスパルタ環境が
ちょうどよかったのかもしれない。

育てる覚悟は後からついてきた。


こどもの将来を見据えて

思ってもいなかった子育ての世界に突入し、
それでも、やっぱり子供が欲しかった私は、
自分のプランを書き換えていったし、
自分の生活スタイルを塗り替えていった。


私は今まで、ほぼノープランでその時その時に
やりたいことをやるスタイルで
生きてきたように思う。

だから色んな経験ができたんだと思うけど、
子供を授かって、さすがにノープランでは
無責任すぎると思って、
プランを作って、上書きしながら、
私自身が成長してきた。

本当に子育ては、
子供に育てられるが真実だと思う。


子どもがこれからの自分の人生を生きるのに、
財産も何も残せない親だけど、
子ども自身が思うように生きるために、
親の私が足枷にだけにはならないようにと
思って生きている。

可能性をできるだけ広げてあげたいじゃない?

子供の可能性を広げるために、
自分自身が挑戦しているのだ。


最後に

コントロールできないことをあれこれ悩んでも、
答えは出ないので、そこは身を委ねるというのも
アリだと思っている。

というか身を委ねるしかないのかも。


ただ、授かった場合を想定して、
色んな準備をするために、自分と向き合って、
考えておくというのはとても大事。

自分の価値観を知ることができるから、
出産するしないに関わらず、
考えることはこれからの人生に大いに役立つ。

仮に授かったとして、
そこからプランを作る(上書きする)ので
いいと思うが、
そのプランを作るための材料は集めておく。

子供を育てながら仕事をするのか。
するならどんなスタイルでなのか。
子育てをする時、誰と一緒にやっていくのか。
助けてくれる人は誰かいるか。
外注のサービスを使うのか。
身体はどんな変化をするのか。
気を付けておくことはあるのか。

でも、結局はやってみないとわからないことも
いっぱいあるので、そのあたり、準備していても
プラン通りに行かないのが人生と
思っておくといいかもね。


その時の状況で、
できる限りのベストな方法を探りながら、
プランを上書きして生きる。


受け身でありながらも、自分で生きる。



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子供を授かることについて、
こんな記事も書いてます。

良かったら読んでみてください。


【まさみ 人生を「面白がる」人/ライフコーチ】


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手にできるようにお手伝いします。
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