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海外出張 ベトナム編①

3年半ぶりの海外出張で、バタバタしながらもようやくベトナムに入国し、無事にホテルにチェックインしました。

今回はメインの目的である、技能実習生の面接の様子についてお伝えします。

技能実習生とは

我が社では、4年前から技能実習生の受け入れをしています。
技能実習制度というと、時々テレビで話題になっていますので、聞いたことがある人もいるのではないかと思います。

事実上の奴隷制度だなどという言われ方をすることがあるので、もしかしたらその受け入れをしている企業はけしからん、と思っている人もいるかもしれませんね。

それはそれで事実としてそういったことがあるのかもしれないので、否定はしません。ただ、我々はそれがどんな会社さんのどんな事情で行われているのか知りませんので、それについてどうこう言うつもりはなく、我々の取り組みについてお伝えするにとどめます。

我が社での実習生

私たちは4年前から受け入れをしていて、現在4期生までが働いてくれています。
基本が3年間なので、すでに卒業した子たちもいますし、3年終わって更に3号に移行して働いてくれている子もいます。全部で現在17名が在籍しています。
実は1期生のうち2名は技能実習としての3年間を終了し、特定技能というビザに切り替えて、社員として我が社で働いてくれています。

彼らは、採用が決まってから現地で日本語の勉強を始めます。約半年勉強をして日本へ来るのですが、私たちが受け入れている学校ではかなりレベルの高い教育をしてくれていて、わずか半年でもそれなりにこちらの言っている事がわかります。
ここは、「送り出し機関」という現地の国の認可を持っている機関によって違ってくるところでしょう。

日本に来ると、約1ヶ月法定講習と言われる日本語の講習を受けて、晴れて入社となります。
そこからは、会社の従業員として仕事を覚えてもらいつつ日本語の勉強もして、仕事になれていってもらうことになります。
慣れない環境で、生活と仕事とをしていくのはとても大変だと思いますが、それぞれ目標をもって日本に来ているので、みんなすごく努力家です。

こんな言い方をしてはいけないかもしれませんが、指示待ちの日本人社員よりも彼らの方が積極的で仕事を覚えるのも早いし、頼りになる所が多いです。

8名に目標に対して・・・

会社としては、将来の現地での戦力になりうるメンバーを選ぶ面接となります。今回の採用目標数は8名です。

そのために面接予定はなんと26名!。3倍以上です。
私たちは、先ほどもお伝えしたとおり、4年前から受け入れていて、そこから社員に登用した実績もあります。
フォロー体制や教育体制もしっかりとしている自負もありますので、これだけの応募数を確保できる、と言って頂いています。
実際には、事前の選考が行われてのこの人数ですので、とてもたくさんの方に応募して頂いているとのことです。

残念ながら直前に盲腸になってしまったり、視力の問題などがあり、実際に面接したのは24名でした。

いざ面接!

いざ面接です。スタッフの皆さんはよくわかっている方々ですので、安心して進めていきます。

まずは自己紹介。
と言っても覚えたての日本語で定型文を発声するだけですが。
言葉が通じませんので、表情や声のトーン、その時の姿勢などで最初の印象をメモします。

次に、箸使いの実技試験。
大豆を箸でつかんで別の器に移します。
制限時間内に何個移せるか。

ここでは、集中力や箸の使い方をチェック。
性格が出ます。

さらに体力測定。

ここまでで面接前の予備知識として、一人一人の情報をメモしました。
この情報は、結構重要です。

さぁ、いよいよ面接です。
24人の面接を数時間で行います。
今回は5人×4回と最後4人のグループ面接で行いましたので、5回同じ事を繰り返します。

普通に質問しても決まりきった答えしか返ってきませんので、ちょっと隙ができるような質問を投げかけます。
それも通訳を通して、グループでの面接ですので、前の人の答えが後の人の答えに影響します。
対策としては、一人一人質問を変えながら進めます。
言葉は通じませんので、質問に対する答えではなく、答えを考えている様子や表情の変化などをみて、人間性をみていきます。

午前10時からスタートした選考試験は、途中お昼をはさんで、16時過ぎまでかかりました。
それでも一人にかけられた時間はわずか5~6分くらい。

8名決定!

最後8人を選ぶのはとても難しかったです。同行者と二人の意見をすり合わせ、スタッフさんにも意見を聞きながら選びました。
今回は特に誰を選んでも大丈夫と思えるほどいい子たちばかりでしたので、逆に悩みました。
ここで選ばれるかどうかで、彼らの人生は大きく変わりますから。

最後は心を鬼にして。

こうして選ばれた8名。
これから約半年間こちらの学校で日本語を学んでいきます。そして、来年の2月頃日本へやってくることになります。
大切な戦力候補ですし、将来の社員候補です。
期待半分不安半分でやってくる彼らを全力で支えて、仲間として受け入れる準備を進めていきます。

まとめ

技能実習制度にどんな問題があるかはわかりませんし、これからどう変わっていくか分かりませんが、私たちとしては、貴重な戦力としてしっかり受け入れるべく取り組んでいます。
コロナで現地へ行けず、ここ3年間リモートで面接をしていましたが、やはり直接会った方がいいですね。
こうして採用した彼らが日本で実際に活躍してくれている、というのがうれしくて仕方がありません。
半年後を楽しみにしたいと思います。

今回も最後までご覧いただきありがとうございます。お役に立てたら嬉しいです。

岡本昌已

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