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2024年2月

2月の振り返り。とにかく毎週末たくさんの人と会った!


君たちはどう生きるかを見て、モロッカンスパに行った

エジプシャンの友達とお泊まり会を計画。モロッカンスパ(アラブ式垢すり)に行こう!と予約したのだけど、サロンの手違いでオーバーブッキング。「まぁ仕方ない。どうしよっか〜」とゴロゴロしていたら、ダウンタウンで宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が上映中だったことを思い出し、急遽ドライブに。
チケット代は大人100ポンド(≒470円くらい)で、子どもは無料だった。
平日の19時の上映回で、30人くらいが見にきていた。音声はオリジナル(日本語)でアラビア語の字幕がついていた。
感想はというと、、息子は感動したらしい。私はなんだか夢の断片がつぎはぎで続いているような感覚で落ち着かなかったが、もう一度見たら変わるのかもしれないな。友達も「たしかに夢を見てるみたいだった」と話していた。

小さな映画館。最新作の他にも千と千尋の神隠しやハウルの動く城などが上映されていた。ジブリ推し月間だったみたい

二日後、モロッカンスパへ。前回は持ち物もわからずあたふたしたけど今回は準備バッチリ。私はビキニとドライヤーを持参、友達はヘアマスクも持ってきていた。ビキニに着替えてサウナで汗をかいた後はシャワーを浴び、特大のジャグジーへ。その後、スチームサウナで海藻のパックを全身に塗る。そしてお待ちかね、エジプト人のおばちゃんによる垢すりだ。全身隈なく磨き上げた後は、3回全身パックをする。それぞれ種類を教えてもらったけど忘れちゃった。ココナツのパックがめちゃくちゃ本物でいい香りがして「これ食べられる?」って聞いたら爆笑された。
エジプトでは母娘や、女友達同士で連れ立ってエステに行ったりサロンに行くことも多いそう。今度はママたちも連れてこようね、と話している。めちゃくちゃ楽しかった!


フラクショナルレーザーを打った

2月のテーマは、なんとなくセルフメンテナンスと決めていた。で、顔のレーザー治療に行った。去年も2回やったフラクショナルレーザー。シミ取りが主な目的だけど、ゆで卵を剥くみたいに顔の皮膚が入れ替わるのでなんとなく調子が良くなるかなと思って今年もやった。
ニューカイロにあるレーザーを扱うクリニックで、1000ポンドだった。去年は700ポンドだったからかなり値上がりしている。でも、それでも日本円にすると5000円を下回る。

細かいシミは綺麗に取れた。ずっとしぶとく残っている左目の下のシミはもう何回か通わないとダメかもしれないけど、それでも顔全体の肌がピリピリ剥けるのは楽しいし、コンシーラーと日焼け止めだけで外に出られるのは気持ちがいい。
ただ、日本人にはあんまり勧められないかもな。施術後2時間くらいはとにかく痛い。ダウンタイムが短いとはいえ、3日間は外に出たり窓越しに日差しを浴びたりするのも厳禁。私は肌が強いから結構合うんだけど、同じサロンでレーザーを打った他の友達(色白)は肌が逆に荒れたと言っていたので、人によるんだろう。
私はズボラすぎて毎日のスキンケアを丁寧にできない。エジプトにきてから適当さがさらに加速したので、もしかしたら肌が野生化してるのかもしれない。

壁をバレンタイン仕様にした

2月の壁面制作、テーマはバレンタイン。チョコレートを壁に貼ろうか、とかあれこれ息子とアイデアを出したけど、バレンタインが終わっても楽しめるものがいいということになり、切り抜いたハートにメッセージや嬉しかったことを書くことにした。
息子はハートを友達の家に持っていき、友達と、その子のお父さんお母さんにも「僕へのメッセージを書いて!」とお願いしていた。たくましい。それがきっかけになり、我が家を訪れたお友達がメッセージを書いてくれてちょっとした寄せ書きのようになった。ありがたい。

ハートをいっぱい切り抜いて貼っただけだけど、それなりに可愛くなった

息子は昔から、私と一緒に何かを作るのが好きだ。お絵描き対決、レゴ、秘密基地。いっぱいやりたいけど、日頃はどうしても仕事を優先させることが多く、あんまり時間も気持ちも傾けてあげられていない。なのでこういうふうにテーマを決めた制作活動を月1で自分に課すのは良いことな気がしている。
息子にはモノよりも、思い出や経験や嬉しい気持ちをたくさん送りたい。そんな気持ちで始めたのだけど、考えてみたらこんなふうに一緒に何かを作れる時間なんてもうあんまりないのかもしれない。来年は見向きもしなくなるかも。そう思うと、たくさん幸せな思い出をもらってるのは私の方だなと感じた。ありがたいな。


アラビア語のレッスンが楽しい!

2024年のやることリストに「語学の勉強の再開」があった。英語はNativeCampを再開し、なんとなくやった気になっている。実際にはフィリピン人の講師の人たちとおしゃべりしてゲラゲラ笑っているだけで、あんまり自分に負荷をかけてないような気もするけど、まぁとりあえず始めたから良しとする。
自分的にめちゃくちゃ頑張っていると思えるのがアラビア語のレッスンだ。近所の外国人向けのアラビア語のスクールに通いはじめて1ヶ月。一回2時間、マンツーマンでかなりスパルタ。でも講師の女の子はとっても愛があって、日本が好き。大学で日本語を学んでいたらしく、講座は英語とアラビア語で進むけど日本語も話せる。たまに私が単語を思い出せず「なんだっけ…」とつぶやくと「ガンバレー!」と言ってくれる。日本語は世界で一番美しい言葉、と言ってくれる。嬉しい。私も、アラビア語は世界で一番かっこいい言葉だと思う。エジプシャンアラビック(口語と文語がだいぶ異なる。口語は日本で言う関西弁みたいなかんじ)は独特のリズムがあり、話していて楽しい。

週に2回、脳みそが溶けそうになりながら

カタカナで読み仮名をふっていると、それじゃいつまでも読めないよと叱られるので頑張って読み方を覚えている。後で聞き返せるように、発音はレコーディングしてWhatsApp(LINEみたいなやつ)で送ってもらう。
超初級レベルの会話などは数年前に別の先生にオンラインでレッスンしてもらっていたので、今学んでいるのは初級〜中級レベルだ。アラビア語はとにかく何でもかんでも主語によって単語が変化する。英語のようにsがつくかどうか、ということではなく、I, you(男性), you(女性), he, she, we, you guys, they、全てに対応する動詞がある。複数形は、1個か2個かそれ以上かで形が変わる。女性名詞と男性名詞があり、それによって形容詞の活用も変わる。ある程度規則性はあるが、覚えることがすごく多い。レッスンが終わるとくたくただが、3歩進んで2歩下がりながらちょっとずつ話せるようになっている。


息子の友達のバースデーパーティ

エジプシャンのパーティにかける情熱はすごい。婚約式も結婚式も誕生日会も、とにかくみんなで集まってワイワイするのが大好きだ。今月、息子がクラスメイトから誕生日会の招待状をもらって帰ってきた。そこには日付と開始時間だけが書かれており、親の連絡先も何もわからなかったけど、とにかく彼が参加したいと言うので指定された時間に指定の場所に行った。
想像通り、その時間に行っても誰も(誕生日の本人すら)おらず、40分くらいしてちらほらと人が集まり始めた。最初はよくわからなかったが、はじまってみるとびっくり。この日は、フットボールコートと巨大な滑り台、パドルコートが貸切られていた。なんならポップコーンの屋台まできていた。誕生日の主役がサッカーが好きな子だったので、サッカーのコーチ(?)も数名雇われて、子どもたちは心ゆくまで試合を楽しんでいた。
親戚や知人がみんな集まって、最終的に100人以上がいたように思う。息子も友達とたくさん遊べて楽しそうだった。しかし、みんな両手いっぱいに大きなプレゼントを抱えていて、ささやかなギフトしか持っていかなかった私は少し気まずかった。

もちろんどこの家庭もこうしたスタイルでやるわけではない。家でアットホームにパーティしたり、学校のホームルームの時間に親がケーキを持って行って教室のみんなとちょっとしたお祝いをしたり。息子は毎年「ぼくの誕生日会も豪華にやろう! 友達全員呼ぼう!」というのだが、私にはそんなバジェットも、たくさんのエジプシャンママ&キッズたちを満足させられるオーガナイズスキルもない。しかも我が家の場合は日本人の友達とエジプト人の友達が合同になるので、そうするとなかなか面倒だと思う。1ヶ月前から予定を入れて時間きっちりに万難を排して訪問する日本人家庭と、3日前にパーティの招待状を送って「行けたら行くね〜」で本当に行ける時にだけ行くエジプト人家庭。ちなみに私はだいぶエジプト側に染まってしまったけど。。去年は折衷案として、学校で一度パーティを開き、自宅で仲のいい家族と簡単に祝った。今年はどうしようかな、、


カイロから車で2時間半。広い畑でいちご狩りをした

母のお友達の企画で、カイロから車で2時間半くらい行ったところにある果樹園へいちご狩りに行ってきた。
とても広大な畑で、ナイル川の支流から水を引いてきており、隣ではバナナや蜂蜜も作っていた。驚いたのは全て露地栽培だったこと。ビニールハウスがひとつもない。晴れの日が続き、雨が滅多に降らないから果物に傷がつかないのだ。

道中、何台ものバナナを載せたトラックとすれ違った
どーん!

カイロと比べると空気が綺麗で風も日差しも気持ちよく、息子は畑の中を蝶のように飛び回り60Lのクーラーボックスがいっぱいになるまでいちごを収穫した。収穫が終わると、彼は地面で働く体長1センチくらいの蟻たちをひたすら観察していた。カイロでは、こうやって自然に触れたり走り回ったりする機会がなかなかないので、ありがたい時間だった。

こういうのが最高なんだよね

帰宅後、大量のいちごを洗ってスムージー用に冷凍し、残りはジャムに。富澤商店のレシピを参考に砂糖をかけて一晩おいたら、キラキラのいちごのジュースが現れた。収穫して、作って、食べる。原始的な欲求が満たされていくのを感じる。

これはコンポート。まだゆるかったのでジャムはもう少し煮詰めて完成させた

他にも、壁紙を注文したり、壁に絵をかけるためにインパクトドリルを買ったり、お友達とお茶したり飲み会したり、あと1週間で始まるラマダンの準備をしたり。ささやかだけど穏やかでのんびりした時間をたくさん過ごせた2月だった。

それではまた来月。マアッサラーマ!

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