本川達雄先生のファンでして(笑)
僕は文系出身の人間であります。そして理系は不得意です。数学、物理、化学、そして生物学と、理系全般好きではありませんでした。
しかしたまに理系の面白さを感じることもあります。
寺尾聰主演で映画にもなった小説「博士が愛した数式」を観ると数学ってわかればわかるほど面白く、ロマンさえも感じるんだろうな〜と感じています。
宇宙の話しもそうですし、怖いですが地震の話しも興味深いです。
しかしやはり時間が経つと理系アレルギーが出てきます。
僕は仕事上スクーバダイビングが必須となっています。水棲生物などを見ると、少しずつですが生物学にも興味を持つようになります。魚類、鯨類、サンゴと・・・・・・。
そんな中で出会ったのが本川達雄先生の書籍群です。
長く棘皮動物(ヒトデ、ナマコ、ウニなど)の研究をしていただけにバリバリの理系の方です。
しかし本川先生の代表作である「ゾウの時間 ネズミの時間」を読んで、そこから発せられる先生の考えは、科学の力や文明の利器によって発展し過ぎてしまった現代人へのメッセージともとれる内容が多く詰まっています。
急ぎすぎてしまった現代人、もしかしたら私たち日本人が経験した高度経済成長期も今思えば罪だったのかも知れないですね。
自身のどの書籍だかは忘れましたが、東京工業大学の一般教育課程の生物の講義を受け持つようになった本川先生は「将来はバリバリのエンジニアを目指す学生たちにどう自然界のことを教えていくかが・・・」みたいなことをおっしゃっていたような。
理系の人は「1+1=2」ですが、答えはそれひとつではないと言うことをおっしゃりたいんでしょうね。
以前本川先生が講師を務めるというので参加した科学バーで先生は「鉛筆1本と消しゴミ1個を足していくつ?答えは足せません。なぜならば鉛筆も消しゴミも性質が違う。性質が違う物同士一緒にすることはできない」と。
そんな考え方ができる理系の人はすごく好きですね。
持ってる本にはサインをもらいました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?