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(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書153 見える化⑥170年前-ナイチンゲールと統計学:データで命を救う

見える化⑥170年前-ナイチンゲールと統計学:データで命を救う

フローレンス・ナイチンゲールは、近代看護の母として知られる人物ですが、統計学者としての側面も持ち合わせていました。彼女は、クリミア戦争中に統計学を用いて病院の衛生状態を分析し、改善に貢献しました。また、統計データを視覚化することで、専門家ではない人にも分かりやすく情報を伝える方法を確立しました。

1. クリミア戦争とナイチンゲール

1853年に勃発したクリミア戦争において、ナイチンゲールは志願看護婦を率いてイギリス軍病院に赴任しました。しかし、病院は劣悪な衛生環境で、多くの兵士が病気や感染症で命を落としていました。

2. 統計学による衛生状態の改善

ナイチンゲールは、統計学を用いて病院の衛生状態を分析しました。彼女は、死亡率、入院率、病床数などのデータを収集し、分析することで、病院の衛生状態が兵士の健康に大きな影響を与えていることを明らかにしました。

クリミア戦争での死因分析を表したグラフ

3. データの視覚化

ナイチンゲールは、統計データを視覚化することで、専門家ではない人にも分かりやすく情報を伝える方法を確立しました。彼女は、円グラフや棒グラフなどの統計図表を用いて、病院の衛生状態の改善が兵士の死亡率を大きく減少させたことを示しました。

4. ナイチンゲールの功績

ナイチンゲールの統計学を用いた活動は、以下の功績をもたらしました。

⑴クリミア戦争における兵士の死亡率を大きく減少させた
⑵病院の衛生状態の改善に貢献した
⑶統計学を社会問題の解決に活用する先駆けとなった

5. 現代における統計学

ナイチンゲールが先駆けて実践した統計学の活用は、現代でも様々な分野で活用されています。医療、教育、ビジネスなど、様々な分野で統計学を用いてデータを分析し、問題解決に役立てています。

参考文献

Florence Nightingale - Wikipedia:
https://en.wikipedia.org/wiki/Florence_Nightingale

Florence Nightingale's Use of Statistics:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1124141/

補足

ナイチンゲールが統計学を持ち込んだのは、1854年、クリミア戦争中に病院の衛生状態を分析するためでした。彼女は、統計データを視覚化することで、専門家ではない人にも分かりやすく情報を伝える方法を確立しました。

ナイチンゲールの功績は、統計学を社会問題の解決に活用する先駆けとなったことです。彼女の活動は、現代でも様々な分野で統計学を活用するきっかけとなりました。


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m.m

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