見出し画像

折り紙らしくないのが良い。 〜あじさい折り「斜め折り四段ピラミッド」〜

「バラ以外も折るんですか?」
先日ある方から、こんな質問がありました。

はい、折ります。
折れますとも!!

ということで、久しぶりに四角形の折り紙を触りました。

四角い作品といえば…
そうですね。
あじさい折りですね。

今日の作品は「斜め折り四段ピラミッド」でございます。
ふんわり丸い佐藤ローズとは対照的な、無数に重なるタイルのような模様をお楽しみください。

☘今日のトピック☘
❶曲線も直線も、思いのまま
❷ブレない折り筋のつけ方
❸あじさい折りおすすめアカウント

♦︎♦︎♦︎

❶曲線も直線も、思いのまま
なめらかな曲線を駆使するバラと、純粋な直線を駆使するあじさい。

あじさい折りは、仕込んだ線には決して逆らわず、ひたすら忠実に組み立てていきます。
特にピラミッド系は、途中で新しい線を一切入れません。

実はバラの仕込みも直線なのですが、組み立ての途中でゆるやかなカーブを入れます。
花びらは端まで折らずに「曲げる」ことで、生き物ならではの柔らかさを出すことができます。

全く異なる両者ですが、キッチリ仕込んでしっかり組み立てるのは同じ。
「折り紙って、こんな事もできるんだ!」と、多くの方に驚いてもらえる作品のひとつです。

❷ブレない折り筋のつけ方
「斜め折り四段ピラミッド」は、縦横20等分・斜め40等分の折り筋をつけます。
計116本のラインを仕込むのですが、全てを揃えるのはけっこう大変です。

気を付けている事はたくさんあるのですが、ここでは1つだけご紹介。

フチを合わせる際には、「複数のライン」を見るようにましょう。
上と下の紙で、ラインが紙をまたいで一直線になっていればOK。
これが複数のポイントで一致していれば、理論上は正しい寸法で折れるわけです。

しかし、なかなか理想通りにいかないんですよねぇ。
「あっちで合ってても、こっちでズレてる」
という事は、私もよくあります。
優先順位のつけ方は色々あるのですが、話すと長くなるので、またの機会にご説明いたしましょう。

❸過去の記事と、おすすめアカウント
折り紙のジャンルの一つとして確立され、根強い人気があるあじさい折り。

2017年5月に新しいテキストが出たあたりから、SNSでもジワジワと話題になりはじめました。
私が手を出したのも、これくらいの時期です。

せっかくの機会なので、過去に作ったお気に入りピラミッドもご紹介。

過去の記事もよかったら、ご覧くださいませ。
(2019/04/10) 
https://note.com/masanii_origami/n/n27b9925a1af3
(2019/03/11)
https://note.com/masanii_origami/n/nbd5f726f6c14
(2018/08/05)
https://note.com/masanii_origami/n/n435af35f90ed
(2018/04/08)
https://note.com/masanii_origami/n/n773ad2232e51

それから、あじさい折りに興味がある方へ。
数々の美しい作品を投稿されている、まさにぃイチオシのアカウントを、勝手ながら紹介させていただきます。
■origami_fleurs19 さん
https://instagram.com/origami_fleurs19?igshid=qyiu4tduu5ft
■anemone_garnet1 さん
https://instagram.com/anemone_garnet1?igshid=1g3nt5jfxlkmo
■sywny さん
https://instagram.com/sywny?igshid=1lus1zqwx3zt8
■sakura_ori さん
https://instagram.com/sakura_ori?igshid=j5t4bx7u9ryy

テキストの終盤に載っている、超難解作品に挑戦している方もいらっしゃいます。
折り紙離れした、あじさい折りのテクニック。
皆さんもぜひ一度ご覧ください。

面白いことに、佐藤ローズが上手な方も多いですね。
どちらも、やり込み度が高い人気ジャンルだからでしょうか。

♦︎♦︎♦︎

昨年の夏からずっと佐藤ローズばかり折っていましたが、こういう理詰めの作品も楽しいですね。
折った作品の数だけ、発想が広がります。

そういえば、そろそろ桜の季節ですね。
ちょうどオーダーも頂いたことだし、新しい作品に手を出してみますか…

#アトリエまさにぃ
#あじさい折り #斜め折り四段ピラミッド
#おりがみ #origami #paperwork #折り紙 #折り紙作品 #まさにぃ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?