まるさんかくしかく
日々感じたことや思ったことを詩にしました。
「はずかしい」と誤魔化すあなたが はじめて買い揃えてくれた 同じ色 サイズ違い ニューバランス996 6月の昼の海辺 痛いぐらいの陽に照らされて 波は光と影を行き来する 夕陽を見たいとぐずる私は あなたを困らせる またねはさよならにいつか変わる 始まったときから終わるとわかってる スニーカーにつく砂を丁寧に落とす あなたの几帳面さがはがゆくなる わたしは恋が消えないように ずっとずっと祈るだけ
毎朝メールの仕訳からはじまる一日 いつかこのめんどくさい作業すらしなくなる日が来るのかな 定年退職祝いの日を境に
学校から帰る くたびれたバス リア垢をログアウトし 裏垢にログインし、ギアを入れる じゃない暮らしがわたしの人生
ミッション ビジョン バリュー 魔法の言葉 ろ過装置に残されたわたしたち ドラッガーも笑ってるよ
手を繋いだって 愛がこぼれて 明日には冷める関係だとわかってるから カップいっぱいのイチゴに チョコレートを注いでちょうだい
星野源さんの「光の跡」の歌詞好きだ。過ごす日々の刹那さと愛おしさを歌ってるのかな?特に が好きだ。終わりははじまりみたいな歌詞はよくあるけど、未来という言葉は点ではなく角度のついた線になっており、明るい印象、希望が残って心臓がグッとなる。
いつもの時刻のバス いつものエスカレーターのかけ上がり いつもの時刻の電車 いつの席には誰か座っていた 始発の朝
アーティスト名もわからない洋楽をかけさせて ビートだけに浸たらせて どんな日本語も聴いてるとみじめになるから 私が嫌いな私のまま ずっと
炭酸が弱い君が炭酸を飲んだ 珍しくない? めんどくささが言葉を引っ込め、ただ眺めていた 君から別れの言葉を切り出した やり直せないかな? めんどくささが言葉を引っ込め、ただ頷いた
ワンストライク ツーストライク スーストライク バッターチェンジ 打つ価値もないと思われ続ける お見送りボール ボールは思った 「わたしは野球ボールではなく、ゴルフボールかもしれない」
分かれ道にいたんだね ふたり 学生時代のように毎日しょうもないことで LINEするぐらいだから 気づかず毎日が通り過ぎていた 別れよう 過去も輝いたまま 色褪せないまま 私にも大事な人ができたら 君の気持ちもわかるかな ずいぶん先かもね バイバイまたいつか
彼女にしかわからない地獄 彼にしかわからない地獄 ふたりが別れる時刻
音楽を楽しんでいた代償 終電乗り過ごし帰れねーわ ねーわ ねーわ 強すぎる集中力
生活のための仕事って 前提はないだろきっと 生活のための仕事って そうじゃない仕事が崇高かのように言われた気分さ 生活のための仕事って 人間なんてクソしてまた食べて ただそれだけ 上も下もないだろ やがて忘れて忘れられて消えてゆく
どんな暮らしをしたいかと言われたら 明確な願望はないけど 無印っぽい暮らし? あとビルが少ない街に住みたい それぐらい、そうたぶん
混んでいたアウトレット 両手に抱えてるほどの二人の幸せを詰め込んで 帰りの高速で寝って目覚めると 中野坂上あたり 帰ってきた