ゼロから始めるフリジア語(1日目)

今日は2022年12月30日(金)。ここ最近バタバタしていたが、年末ということで少しゆったりと過ごしている。ただ、仕事以外のことをしようと思ってもYouTubeを見ることくらいしか特にすることがない。
前々から、息抜きに新しい趣味を始めたいと思っていたが、ふと「フリジア語」いいかも!とひらめいた。誰かに言わないと三日坊主になりそうなので、ひとまずツイートで宣言しておく。

私は普段、英語の先生として英語を教えているが、自分の仕事とは関係ない何かが趣味としてあればなと思っていた。今の所フリジア語の知識は全くないが、「ゼロから始めるフリジア語」ということで(私のお師匠さんを見習って)毎日更新← を目標に頑張っていきたい。
ところで、どうしてフリジア語に関心を持っていたかというと、大学の「英語史」の授業でこのフリジア語という名前を聞いていたからだ。なにやら、英語と最も言語的に近いのがフリジア語ということらしい。ただ、知識もうる覚えなので、手始めにhellog (慶應義塾大学の堀田隆一先生による英語史ブログ)で「frisian」と検索をかけてみよう。

気になった点を整理してみる。
・系統的に英語に最も近い言語はフリジア語 (Frisian)。
・Frisian は伝統的に3つの方言群へと区分される。
・方言間あるいは方言内の差異はまちまちで、相互理解が可能でないことも多い。
・3種類のなかで主要な方言は West Frisian。
・オランダ北部の北海に臨む Friesland 州(島嶼部を含む)を中心として約47万人の話者が存在する。同州の人口の70%が West Frisian を話すが、ほとんどがオランダ語との二言語使用者。
・20世紀の "Frisian movement" により West Frisian の公的な地位は上昇してきており、オランダの公用語の1つとしてその振興運動は進んできている。
・1943年には聖書の翻訳が出版された。
・ただし、これらの Frisian 復興運動は、オランダという国家によって支持されている West Frisian におけるはなしであり、それ以外の諸方言には標準形式がないために今後の存続の可能性は薄い。

ふむふむ。「フリジア語」といっても三種類の方言があるようである。その中でもWest Frisian(西フリジア語)がもっとも話者が多く、聖書翻訳の際には、こちらの方言が採用されているようである。

聖書というのは、新たな言語を学ぶ際にはとても貴重な資料となる。聖書は翻訳されている言語は違えど、その内容は同じなので、比較することで理解が大変はかどる。

では、今回は第一日目ということで、気楽な気持ちで旧約聖書の「創世記(Genesis)」の箇所をみてみよう。

Yn it begjin hat God de himel en de ierde skepen.

^^;
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英語と最も近いというだけあって、似ている・・・・・ような、似てないような^^;

begin, Godは英語っぽい。itは英語のitとおなじ?hatはもしかしてhave的な?・・・

ここで、聖書の得意技、異なる言語間の比較をしてみよう。今回は英訳聖書(Authorized Version)との比較をしてみる。
フリジア語:Yn it begjin hat God de himel en de ierde skepen.
英語:In the beginning God created the heaven and the earth.

なるほど!Ynはどうやら前置詞inのようだ。前置詞の後ろには名詞が来るはずなので、先ほどbegin(動詞)と予想したbegjinはどうやら名詞の様だ。そうすると、itは英語の 'it'ではなく、'the'という定冠詞としての働きということになるのだろうか!ややこしい^^;

では、ここで先ほどネットで検索していたらたどり着いたフリジア語文法を解説しているWikipediaに助けを求めることにする。

In West Frisian there are two grammatical genders for nouns: the common gender (de-words), and the neuter gender (it-words). All plural nouns and common singular nouns take the definite article de, while singular neuter nouns take the definite article it. Regardless of gender, all nouns take the indefinite article in.
                      Common | Neuter
Definite singular     de        |  it
Definite plural                 de
Indefinite singular              in

https://en.wikipedia.org/wiki/West_Frisian_grammar

フリジア語:Yn it begjin hat God de himel en de ierde skepen.
英語:In the beginning God created the heaven and the earth.

なお、begjinについても、一応オンライン時辞書で確認しておく。なにやらフリジア語⇔オランダ語の辞書しか見つからなかったので、ひとまずはグーグル翻訳を駆使しつつ、これで調べよう^^;

begjinは、辞書によると、フリジア語で "haadwurd"(=名詞)、さらにはit(=定冠詞はitを用いる=つまりは中性名詞)と書かれていた。
ひとまずここまでを整理すると、
フリジア語:Yn it begjin hat God de himel en de ierde skepen.
→      In the beginning …
Yn:前置詞in
it:中性名詞単数の定冠詞'the'
begjin:中性名詞 'beginning'

・・・(^ω^)


今日はここまでにします^^; 

今日の学び
・フリジア語の定冠詞・不定詞冠詞が分かった。
・なんか見た目が似てる単語もあるけど、知らない単語もある!

では皆さん、ごきげんよう。


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