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要注意 デレクベイリー

フリージャズが無性に聴きたくなって
YouTube で検索したら 出てきた出てきた デレクベイリー!

Derek Bailey Dave Holland Inprovisations ECM

アップした人が付けていた -Warning  Derek Bailey
要注意デレクベイリーってのが最高で
確かに、普通のジャズが聴きたい方は要注意

フリージャズのなかでも オーネットやコルトレーン
アンソニー ブラクストン あたりはまだ音楽ぽいんだけど
デレクベイリー インカス系のは過激にフリーなので

受け付けない人には 絶対無理 みたいな音楽

最近、金がないんでCDを図書館で借りて聴くようになって
まさか ないだろうなって探したら あった デレクベイリーが
なんと パットメセニーとやってるアルバム

The Sigh of 4  (3枚組)          当然 即興演奏のライブ

どんなのか 短編小説
バラードの発狂した男(The Overloaded Man)のパクリ
ふうに紹介してみますね…

メセニーはゆっくりと発狂していった
レコーディング セッションの後 
ロビーでエイジェントから 今回の作品はこのままだと
売り上げを期待出来ないから 販売中止になる可能性がある
もっとポップにするべきだとか 相変わらず 
お得意の もっともらしい説明付きの文句を聞かされている時間
彼はノイズキャンセリング能力をオンにして 深淵に入って
潜在意識の空間図形の中を彷徨っていた

その帰り 1人で無機質なモニュメントで飾られた都市を歩いていて
横切ろうとした通りには ポッカリとした丸い穴が開いていたのだが
それに気付かなかった彼は
足を踏み外し その穴から地下に落ちて行った

そこは 地上とは僅か1メートルにも満たない コンクリートで隔たれた
地下室になっていて ライフラインのパイプが設置されている以外 何もない
核実験のシェルターを思わせる空間だった 

しばらくして 意識を取り戻し 我にかえったメセニーは 
頭上の丸く切り取られた穴から 地上に向かって 助けを求め 
声を上げたが反応はなかった

その代わりに 無人だと思っていた地下空間の暗がりから 
数名の人間が姿を現した
彼らの異様なシルエットは それぞれがゆるキャラのきぐるみを
着ているからで その中の1人 チータンのきぐるみの男は 
あきらかにデレクベイリーであると
メセニーは気づいた

ベイリーは近寄ると 持っていたギターをメセニーに手渡し
他の連中と一緒に 暗がりの中にいったん戻って行った
数分後 彼らはガラガラとした音を引きずって
ドラムスやベースやアンプなどの楽器を引っ張り出してきた

やがて、地下特有の反響の中 微かな金属音がシンバルから発せられると
無言まま 男達の即興演奏が始まった
コンクリートに隔たれた空間の 円形に切り取られた上空 雲ひとつない
青く澄み切った空の下
彼らの肉体は溶けだし やがて完全なる解放が訪れた    
                                                                                             -m. s. 

The Sigh of 4 : Pat Metheny  Derek Bailey  Greg Bendian…


普段 和声法にしたがって 音がぶつからないようにとか
リズムに注意したり コード進行 間違いはないか 大丈夫か
なんてガチガチな感じで音楽してると だんだんフラストレーションが溜まって
音楽つまんない めんどくさい なんて発狂したくなりません?

そんな時は デレクベイリー
こいつは効きますよ 俺はぶっ飛んだ  使用には要注意!

以上 短編小説風 アルバム紹介でした 追伸 R I P   -Derek Bailey


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