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non title

近頃はぐっと寒く
頭も体も固まる
嫌な季節
呼吸していても
生きていることが多少
止まっているかのよう
意識がここにあってない

ビルに点滅する
航空障害灯のよう

災禍は止まない
今も昔も
歳を重ねると
テレビは表面を撫でるような
意味のない言葉で溢れている
そんな風に聞こえる
「テレビを消しなさい」と
子供の頃
意味を感じなかった母の言葉
そちらの方が重みを増し
秤のバランスを崩していく

perfect days
日常の細やかなルーティンが
自分を偽らないで済む
唯一の方法
世間がどうあれ
自分自身の世界線を歩む

でもそれでいいの?と
不安が隙間風のように入るのなら
それも正しいこと
少しだけ窓を開けて
外の世界線とも
繋がる勇気があること

火影
火が燃えあがれば
やがては消え
影だけが残る
それが
人の手によってか
自然の怒りによってかは
問わない

でも聴いて
災いや争いが去っても
心はずっと蠢いているし
DNAには配分される
精一杯苦しんだ人は
一人ではないし
遠くでのうのうとする自分に
後ろめたさを感じる必要もない

絶望の淵に
何度立たされても
生きろ

絶望の谷底へ
落ちた仲間達が
君は生きろと
手を伸ばして
支えている

今のところサポートは考えていませんが、もしあった場合は、次の出版等、創作資金といったところでしょうか、、、