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昨日は9月6日。

MBSラジオ開局の日であり、さまざまな関連企画も同局で行われていました。

開局当時の放送業界の背景、そこからの流れ、そして、その流れに見る私情についてはABCテレビの浦川泰幸アナウンサーに委ねるとしまして、昨日はそんな記念日でした。

そして、もう一つ、僕がお世話になっている「メッセンジャー」のあいはらさんの誕生日でもありました。

53歳。ウソみたいですけど現実です。なんせ「ウソみたい」と言っている僕がもうすぐ48歳になるのですから、ウソではない蓋然性が極めて高いと言わざるを得ません。

MBSラジオで現在3番組のレギュラーを持ち、関西のラジオ業界で数字的にもトップを走るあいはらさんが生まれたのが9月6日。

ロマンみたいなものをあまり持ち合わせていない僕でも運命的なものを感じてしまいます。もしくは、先週のABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」で「ネイビーズアフロ」みながわさんが「70人の中で同じ誕生日の人がいる確率は99%」という話の計算式を説明した時のツンドラ気候みたいな空気を反芻して大吟醸でも一杯やろうかと思います。

ま、そんなこんなの話なのですが、ここ数カ月、僕の脳の大部分は「本」に占められています。本を書く。あらゆるところで話したり、書いたりもしてますが、編集者の方からありがたい申し出を受け、なんとか原稿を書かねばと日々悶々としています。

“中西正男が見た男前芸人30人”。そんな内容で、その中にはあいはらさんもいれさせてもらう予定です。ただ、この原稿が本当に難しい。書いては迷い、迷っては書いて、また迷う。

思っていることを文字にする。その難しさ。そこにプロとしての矜持も乗っかる。何がどうがんじがらめにしているのか分かりませんが、がんじがらめになっていることだけは分かります。

そんな中で迎えた53回目のお誕生日。確実に時は前に進んでいる。時は前にしか進まない。そして、時は無限ではない。そんなことを思った日でもありました。無理してかけるものでもないが、なんとか納得のいく本を書こう。改めて、そうも思いました。

ラジオの記念日に合わせて、自らの立ち位置についても考えました。

なんだかんだで僕もラジオにお世話になって9年ほど経ちました。

よく僕はラジオ番組の中で「素人のオッサンがすんまへん」と言います。実際、これは紛れもない事実である。自分の中でその思いは揺らぎません。その通りだから。

ただ、妻から先日言われました。

「もうラジオに出してもらって10年ほど経つんやから、素人でもないし、素人っていちいち言うところにあんたのいやらしさと根性の悪さが出てる」

さすが。

言葉の使い方としても、そして、根性の悪さの漏れ方の指摘。全て的確です。

今後、私はラジオで自分のことを素人とは言いません。

ここに宣言します。

私は「門外漢」です。

プロ野球選手でないことは事実。ただ、素人でもない。では、何なのか。甲子園球場のグラウンド整備をする阪神園芸さんみたいなものです。

阪神園芸の方は整備のプロではあるが、バッターボックスには立たない。でも、僕はその流れで立っているようなもの。近いところのプロではあるがその道に立つ人間ではない。そんな思いを込めて多少の粗さはありつつも「門外漢」という言葉を使っていきたいと思います。

「そんもん知らんがな」ど真ん中の話を唐突に宣言し、行きつけのインド料理屋さんでいつもと違うメニューを頼んだところ、これはこれで美味しかったがやっぱり慣れたカレーの方が良かったというバチがあたる47歳。

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