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仏教に学ぶ生き方、考え方「八月を前に感じること」

 いよいよ今日で「七月」も終わりです。

 そして明日からは「八月」が始まります。

 皆さんは八月と聞くと、「一番暑い夏」と「お盆休み」を思い浮かべるでしょう。

 しかしながらお坊さんは八月と聞くと、「己の体力」を感じながら暑い夏と向かい合い、「お盆のお参り」をしっかりとお勤めする月間になります。

 つまりは一番「忙しく、体力的にもキツい」一ヶ月が始まるのです。

 逆に言えば、この一ヶ月のために「プール」に通い、「水シャワー」を浴び、「お酢」を飲んできたといってもいいでしょう。

 特にこれからお盆にかけては、「もっとも」忙しい時期になります。

 その中にあって「涼やか」にお経を唱え、「サラリ」と法話を行い、「にこやか」に応対する。

 まさに「和顔愛語」が試される日々が続きます。

 「心頭を滅却すれば火もまた涼し」

 これは戦国時代の禅僧「快川国師」の辞世の偈としてよく知られております。

 なかなかこの「境地」には立てませんが、暑さの中にあってもちょっとした涼を感じることならできそうです。

 そして暑さの中の涼を感じる心持ちは、イライラする貪瞋癡の中にあって静かで平穏な心持ちを感じることにつながるのではないかと思っております。


☆今日の一句☆

 貪瞋癡
   燃やせばさらに
         暑さ増す

 

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