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ほとけさまのおしえ「優劣」

 学校にしろ会社にしろチームにしろ、人が競うと結果として「勝敗」が決まります。

 ときに勝ったり、ときに負けたりするうちはやる気も持続し、見ているほうも面白いのですが、それが常態化すると「優劣」に変化していきます。

 そして劣等生は「やる気」をなくしたり、「心を病んだり」してしまいます。

 そして勝った人は勝った人同士で引き続き競い合い、その中で「また」優劣が決まります。

 そんなふうに劣等生は「作り続けられる」のが今の社会ではないでしょうか?

 もちろんそういう人には「セーフティネットがあるじゃないですか?」という人もいるでしょう。

 でもネットがあるから落としたり落ちたりしてもいいとは「誰も考えない」と思います。

 サーカスの「空中ブランコ」にネットがあるのは万が一のためであり、本来は「落ちないことを考える」のが一番ですよね?

 そして勝ち続けた人も「本当に勝っている」とは限りません。

 その人の心の中には、「オレは凄い」という慢の心と、「いつ負けるだろう」という不安の心が入り混じります。

 そんな人々の様々な想いを、減らしたり無くしたりしてくれる教えこそ、「八正道」であり「六波羅蜜」であるのではと思うのです。


☆今日の一句☆

 争わず
   優劣なき世に
        仏おり

 


 

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