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仏教に学ぶ生き方、考え方「浄土真宗開宗八百年」

 今年は「浄土真宗、真宗」にとってとても大切な年に当たります。

 それは親鸞聖人ご生誕「八百五十年」と開宗「八百年」の区切りを迎える年なのです。

 親鸞聖人の誕生日である「五月二十一日」から一週間かけて本山では様々な法要を開催しておりました。

 夜には「竹灯籠」のオブジェを並べて幻想的な雰囲気も味わえ、コロナ禍も収まりつつあることもあり、大変な「賑わい」を呈しているようです。

 ところが浄土真宗の開祖であられる親鸞聖人は実は「新しい宗派」を開いたという意識は全く無かったのです。

 師匠であられる法然上人の教えをただ信じて、それを広げようとされたとされております。

 お寺こそ関東に「一つだけ」作っておりますが、それは関東の皆さんにも法然上人の念仏と他力本願の考えをお伝えするためのものでした。

 ではなぜ親鸞聖人が開宗されたとされているのでしょうか?

 それは親鸞聖人のお人柄や、「念仏や信心」の考え方が徹底されていたこともあると思います。

 でもそれと同時に自分も周りの人も「同じように」救われてほしいと願われたからではないでしょうか?

 これを「回向」(えこう)と言い、みんなで「阿弥陀如来の本願」に助けていただきましょうと言われたことが開祖とされる「元」になっていると思います。

 さてこの回向には実は二つの種類があるのをご存知ですか?

 一つはこの世で我もみんなも一緒に極楽浄土に救われていこうとされる回向、そしてもう一つは浄土に生まれて仏になったなら、その功徳をこちらの世界に帰ってきて皆さんにも分け与えようとされる回向です。

 それを「往相回向」(おうそうえこう)と「還相回向」(げんそうえこう)といい、真宗の最も大切な「教義」になっております。

 みんなで仏の教えを知り、みんなで助けていただこうとされる「温かい教え」と言えるのではないかと思っております。


☆今日の一句☆

 おぉそう(往相)か
     幻想(還相)じゃない
             お救いだ

※久しぶりのダジャレだけあってキレもヒネリもございません。

 

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