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仏教に学ぶ生き方、考え方「関係性の考え方、捉え方」

 住職をしておりますと、仏教に関する質問を受けることが多くあります。

 その質問に対しては、ある程度回答することができるのですが、たまに「人間関係」の質問もあります。

「会社でパワハラ上司にイジメられている」
「家族が借金して返済で困っている」
「家族の仲が悪い」
などなど。

 この質問に対して何か解決法があるのでしょうか?仏教的にはどう考えるのでしょう?

 私の私見になるかもしれませんが、意外なほど科学的に考えるのが仏教ではないのでは?と感じています。

 例えば仏教には「因縁果」(いんねんか)という考えがあります。

 これは「原因」が「縁」に触れると「結果」が起きると考えるのです。

 前述の例で言うと、「私」が「パワハラ上司」に触れると「いじめ」が起きる。
「家族」が「借金」に触れると「無理な返済」が起きる。
「私」が「家族」に触れると「けんか」が起きる、などなど。

 それを解決するには、因縁果の関係性を「なくせば」いいわけです。

 ということは「パワハラ上司」に「会わない」か「パワハラ上司が変わる」か「私が変わる」かすれば「いじめ」は起きません。

 同様に「借金をしない」か「借金を返す」か「家族の借金の肩代わりをしない」かすればこの問題で悩むこともなくなるでしょう。

 また、「私が変わる」か「家族が変わる」か「お互いが顔を合わせない」かすれば「仲が悪く」なることもないのです。

 あとは「因縁」をどう考え、どう変えるか?その選択はそれぞれあると思います。

 ここで大切なのは、「何かを変える」ことがないと「何も変わらない」のです。

 そして「悩んでいる」ときは意外と、「何も変えていない」ことが多いのです。

 ☆今日の一句☆
 解決は
    関係性を
       変えること
 
 

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