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仏教に学ぶ生き方、考え方「仏教のイメージ戦略」

「仏教のイメージ戦略」

 突然ですが、あなたは「仏教」と聞いてどういうイメージを想像しますか?最近の社会の流れはどちらかというと仏教というものに対して負のイメージが強いのではないでしょうか?

 まず、「死」を見つめるというイメージがあります。「お坊さん」=「お葬式」や「年回法要」=「死」とつながるのではないでしょうか?
 また一度入信したら「抜け出せない」=「怖い」というイメージも持たれている方は多いと思います。
 お布施、お墓やお寺の維持管理=「お金がかかる」というイメージもあるかもしれません。
 これらのことをまとめるといわゆるイメージ戦略的には完全に「負」のイメージを持たれていることになります。

 では本来の「真宗の教え」「仏の教え」とはどういうものなのか?真宗の教えをもとに考えていくと、以下のようになります。

 まず真宗は老若男女を問いません。誰もが等しく考え扱われる存在なのです。これは歴史を見ても明らかです。(御書の中にもちゃんと書かれています。)これから「平等」ということが言えます。

 次に、「他宗他門を誹謗せしむる事なかれ」という教えの通り、考えの違いによって争いを起こしてはならないと教えられています。これから「平和主義」ということが言えます。

 次に真宗は強引に勧誘をしたり、無理に勧めたりといったことをしません。あくまで心の平和と悩みの解決を目指して自ら求める教えなのです。仏教の基本も「自灯明、法灯明」といわれるように、まずは自分の心に聞いてみなさい、自分の想いに従いなさいと説かれています。

 最後に仏教はいわゆる「一神教」ではないということです。つまり、「一つの対象を絶対的に信奉するということ」ではない教えなのです。仏教は悟りを開かれた如来様だけでも、全宇宙に限りないほどのたくさんの方がおられます。(ちなみに地球に現れた如來様は釈迦如来お一人です。)まして菩薩の数はそれよりはるかに多いのです。またそれを基に、後の時代の人が解釈を加えて、宗旨宗派というものがたくさん生まれました。それも含めるととても多様な考えが許容されている教えだと言えます。

 これらのことから仏教の本来のイメージは、「平和で平等で自発的で多様性があり民主的である」ということになります。皆さんの持たれているイメージからはかけ離れているのではないでしょうか?

 でもどう思われようと全然気にしない、イメージ戦略にもこだわりがないというのも、仏教の魅力の一つなんですよね。こんな仏教、けっこういいなーと感じませんか?お年を召した方はもちろん、特に若い人にもおすすめしたいと思っています。

☆今日の一句☆

 仏教は 
   老若男女
     ウエルカム


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