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エンタメは次の時代に入ったのか

次々と延期や中止が決まっていくエンタメ界。
経済損失はこの先のも含めどんなに少なく見積もっても2,000億円はいく。
(額がデカすぎてまったく想像つかない…)

当然、倒産するイベント会社は山ほど出てくるだろうし、潰れる劇団や団体やバンドなんかも出てくるだろう。本当に心苦しいことだ。

「早く元通りになりますように」

この言葉はもう最近いろんなとこから聞こえてくる。お客様からもそうだし、或いは作り手側の人間が発することもある。

この"元通り"という言葉。ちょっとやっかいかもしれない。
おそらく「前みたいに演劇だったら劇場で、ライブだったらライブハウスでエンタメを生で楽しめるようになりますように」という願いが込められていると思う。

このお客様の願いに僕たち作り手側は、未来で応えなければいけない。そういう意味では僕も元通りに戻って欲しい。

けど、すべてがすべて完全に元通りになるかと言えば絶対にそんなことはない。

今回のコロナは流行りやブームではなく、ある種の時代の転換点と捉えなければならない。それくらいのことがいま地球では起きてる。

つまり時代がまたひとつ変わる。
変わる、というよりは半ば強制的に変わらなければいけない状況にある。

戦争によって世界が、日本が大きく変わったように、コロナが世界を変える。
それはもちろん、エンタメ界も例外ではない。

一例ではあるけれど、僕のまわりでも次々と無料配信を行なう人が増えている。それはリアルタイムの配信もあれば、過去作の配信もある。

少しずつ、明らかにビジネスモデルに変化が生まれてきてるし、この変化は5Gの普及やさらなるテクノロジーの進化によって間違いなく加速する。

従来のビジネスモデルにだけ頼っていては、もう生き残れない。環境や状況に応じて臨機応変に変化できないと置いていかれる時代がくる。いや、もう来てる。

いまこのビジネスモデルで世間に作品を出すのはなぜか。どういう理由で出すのか。狙いはなにか。
こういう部分をしっかり把握できてないと、流れに便乗しただけのサービスをしても勝てない。

作家や俳優、ミュージシャンや美術家も、エンタメ界にいる人はみんなが個人事業主で、みんなが経営者だ。

そこを理解して戦っていかないと、コロナ云々の前に時代に飲み込まれてしまうことになる。

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