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夢を追うものの道を閉ざした競技が向かう悲しい未来

新型コロナウイルスは、あらゆる世界の”格差”を広げました。
スポーツ界にも当然それは起きていて、先日は超高額年俸選手の
減額問題についても書きましたが、マイナーリーグの選手はその
選手生活すら終わりを迎えなければいけないようです。

スポーツの世界だけではなく、すべて世の中は厳しい世界。
結果を出せばいい思いができるし、出せなかった時には降りなければいけない。

それはわかっているものの、今年の場合は誰も試合ができていないんですよ。マイナーリーグで解雇された選手は、結果を試す事すらできなかった。
これは、考えていく必要があるなって思います。

戦いに敗れたもの、試合に出ることができなかった者、サバイバルに勝てなかった者が落ちていくのは厳しい勝負の世界ですから当然です。

でも、ピラミッドの頂点部分がその特権を独占しすぎてしまったせいなのか、挑戦すらできなくなっていってしまう環境になることは絶対にマイナスなわけです。

当然ですが挑戦権が少なくなった世界では競争が減り、レベルの低下が起こります。やがては人気の低下につながり、市場の崩壊に向かいかねません。劣悪な環境だとしても夢を追えていれば皆目指すんです!
でも、挑戦する者の道を完全に閉ざしてしまった時、その競技に未来はないと思います。財政的な問題は多々あれど、若手の才能を摘むような施策は最後の最後まで検討してほしくないなっていうのが本音です。
どの業界でも同じように、経営が苦しくなれば真っ先に切られるのは末端の社員です。でも、彼らを大事にしない会社は果たしてこの先、生き残っていけるのでしょうか?

今メジャーにいる選手たちは、この過酷な闘いを勝ち抜いてきた猛者たちです。VIPな待遇はされてしかるべきだと思います。
では果たして、夢を叶えた人の現在を奪うのか、夢を追いかける人の未来を奪うのか。僕には選べません。ですが、少なくとも夢を追うマイナーリーガーたちの方が価値がないとは全く思いません。

良くも悪くもビジネスライクなのがアメリカです。恐らくこれからもバンバン下の階層から大量のクビやチームごと消滅など、容赦ない経営判断をどんどん敢行するでしょう。

アメリカに比べてずっと階層が少ないこともありますが、2軍選手からクビにする!とはならないのが日本の野球の”良さ”ではあるかなと思います。

ですからここは、チャンスと捉えましょう!日本にとって、アジアの各国にとってフレッシュでパワーやスピードに溢れ身体能力の高い若手の選手を獲得できるチャンスです!
日本を含めるアジアの野球は技術のレベルはメジャーに勝るとも劣りません。彼らの身体能力に日本の育成をかけ合わせればとんでもない選手が生まれる可能性は大いにあります。
日本では具体的に外国人枠の見直しを検討し、日本で育成→アメリカへ逆輸入というストーリーが描けるわけです。

日本で育った選手、いいぞ!ってなれば益々日本の野球も評価も上がるし、国際的に野球のレベルもあがります!世界スポーツとしてまだまだマイナーな野球は競技としての世界的な発展をしていかなければいけない野球です。ここは野球界のため、こぼれてしまったマイナーリーガーを各国で救うのです。

もちろんこのタイミングですから、国外の移動や移籍にはとんでもない困難な道のりが待っているのかもしれませんが、若い選手の夢を追う気持ちは、何物にも代えがたい価値があるんです。

野球だけではなく世界中で、人材を含めた助け合いの輪がスポーツ界でも広がっていくと面白いですよね!

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