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マラソンンについての過去投稿。マイナースポーツはもっともっと減らしていきたい

2020-03-08に書いたものです。


今日もたまたまネットニュースを開いたタイミングで一番上に表示されていたスポーツニュース

について好き勝手なことを言う企画ですー!

例によってコロナウイルスの影響で無観客での開催、しかも天候にも恵まれない中でしたが

びわ湖毎日マラソン及び名古屋ウィメンズマラソンが開催されましたー!

びわ湖の方ではアクシデントも発生したようで、選手の皆さん、運営に携わったすべての

皆さん本当にお疲れ様でした。

今日の一番上に表示されていたスポーツニュースはこれでした。

「ない袖振れない」一山好記録Vも報奨金満額ならず
こちらでした。先日の東京マラソンで大迫選手の時に話題になった報奨金の件と繋がって
来ているニュースですねー。
男女に限らず、最近マラソンでよく言う報奨金1億!とかっていうのはまさにこれの事で、
日本実業団連合という組織が年?なのかどういう単位なのかはわからないですけど、
この組織が選手の記録向上を祈って出資し、その金額内で規定の記録出した選手には
これが支払われるというお金だそうです(間違えていたらごめんなさい。)

で、これが前回の大迫選手に然り以前の設楽選手に然り、好記録を連発してしまい、
想定よりもかなり早く底をついてしまったと、そして今回好タイムで優勝した一山選手の
報奨金がたりないー!ということになってしまっているという嬉しさ反面、頑張って集めます!
というニュースですね。

この取り組み自体は、本当に素晴らしいことだと思います。もちろん、話題になった厚底
スニーカー問題や東京オリンピックの開催年ということもあって、選手にとって今年は
普通の1年とは明らかに別の意味を持つ1年だと思います。なので、好記録が出ることは
予想できますがやはり選手のモチベーションの中にお金というのは確実に大きくなって、
もっと言うと”稼げる”=”将来の競技力が上がる”です。頑張った結果たくさんのお金を
もらえるっていうことは”憧れ”の大きな一要因ですし、1億円!っていうわかりやすい
数字だったのも非常に良いなって思いました。
日本記録で優勝したら億万長者だよ!すげー!ってやっぱりなりやすいと思うので。

ただ一方で、冷静に見つめなきゃいけない事があってそれは、このことによって本当に
マラソンに興味を持つ人やファンが増えましたか?ということと、今現状お金が足りません。
という2つの事です。1つ目の所は今回コロナウイルスの影響もあって応援がなかなか
難しい状況だったので検証が難しいかもしれません。ただ現状でいうと、オリンピックの
選考のこともあってマラソンがメディアに取り上げられる機会自体は増えているのかな?
とも言えなくもない、というくらいでしょうか。というか、マラソン大会って赤字運営なんですかね?

沿道に行くのにチケットはないし、中継されるようなレースもほとんどない。もちろん、警備員
などのスタッフは非常にたくさん必要である。一般の人はお金を払ってレース参加しますが、
いわゆるエリートランナーといわれるような選手はあくまでも会社からのお給料の中で
参加自体はお金が発生しなくて、運営も赤字、ってことなんですかね?だとしたらかなり
恐ろしいイベントな気がする。。東京マラソンはそれを街を上げたイベントにして、その分街で
お金を落としていってくれたり観光資源としての東京をPRしたり、もちろん中継をしたり
というところである程度ビジネス的な観点でも成立するからこそ実現できたのですが、他の
マラソンってそういう副次的効果が出てるんですかね?
この話って2つ目の現状お金が足りないって話と非常にリンクしていて、収益化出来てないと
結局誰も幸せになれないと思うんですよね。

もちろん、日本実業団連合が選手のためを思ってお金を出して記録が実際上がったことは
素晴らしいです。でも、それが連合の持ち出しだからまた次になるまで報奨金なしね。って
なったら、マラソンランナーになりたい!って子供たちが思うんでしょうか?
例えば、税金が上がるから国から各世帯に特例給付が2,3万円出たとして、よし!これで大丈夫!
って、なりますかね??

頂点を極めるのが過酷で厳しいうえに、極めたとしてもタイミングによっては対価もほとんどもらえない
っていうのと、同じように頂点を極めるのは過酷で厳しいけど、いつでも素晴らしい記録を出せば
”スター”になれる可能性があるっていう競技、どちらを目指すべきですか?って思うんです。

マラソンというスポーツの特徴をいくつか考えてみると

・走るという行為自体がすごいものではない
・選手は年に数回しか試合ができない
・圧倒的にプロセスの競技である

ということでしょうか。
もちろん、スポーツにおいて試合よりもそこに臨むためのプロセスの方が遥かに大事というのは
マラソンに限らずすべてのスポーツですが、特にその傾向が強いです。
そして、僕の知っている範囲ではボクシングとマラソンくらいですかね、年に数回しか試合
ができない競技である、という点。ボクシングはホールなどでやりますからチケットやグッズ
収益が見込めますからビジネスモデルとしては異なりますが。
さらに一番の特徴は、”走る”という行為自体はすごくない。っていうことですよね。
他のスポーツって大体、他の人には全くできないことをやるのがアスリートなんです。
フィギュアスケートのジャンプなんて何回転かなんてスローで見てもわからないしそれを自分で
飛ぶなんて信じられないし、野球だってほとんどの人は振ってもバットに当たらないし、ピッチャー
からホームベースまで届きません。ある意味すごさがわかりやすい。
でも、マラソンは違います。それこそスプリンターだったら他の人が絶対追いつけないスピードで
走れますが、マラソンランナーのスピードはおそらくほとんどの人が全力で走れば走れるスピード
なんです。では、すごさは?そのスピードを2時間以上続けて、なおかつ駆け引きをし、争うという
ところにあるんです。誰でも一瞬はできることを2時間続けるというところが価値なんですね。
ここがよく似たボクシングとも違うところです。プロのパンチを素人でも1発は打てる!なんてことは
ないわけです。

それを考えると、やっぱりただただ試合をみるだけではあまりマラソンランナーのすごさは伝わり
にくい。ただ、あの人達がいかにすさまじい努力を重ねた超人達か、っていうのが伝わればもう少し
”対価”が変わってくるんじゃないかなって思うんです。もしジムに通われている方がいらっしゃったら
やってみてください。ランニングマシーンのマックススピードは大体20km前後に設定されていることが
多いのですが、それがマラソンランナーのおおよそのスピードです。それを2時間です。ちなみに僕は
1分半くらいが限界でした(笑)。

厳しい競技ですし、1年あってもほぼそれは調整期間や練習期間です。練習や食事を公開している
選手はいらっしゃらないんですかね??
あとはそれこそ、ランニングマシーンとコラボレーションとか、めちゃめちゃプロが皇居ランで練習するとか(笑)。

選手が主導すべきなのか連合や団体、所属企業が主導すべきなのかはわかりませんが、明らかに
マラソンランナーって命を削る量と対価が見合ってなさすぎる競技の一つだと思います。
年に数日しかないその日にベスト中のベストのコンディションを絶対に合わせなければいけなくて、
そのために生活のすべてをささげなければなりません。でも、実業団選手は基本サラリーマン。
もちろん、給与は企業によりけりですが、会社のための広告宣伝ということでいうと確かに年に数日では
そんなに払えない。マラソンっていう競技の特徴だったりすごさを、そして選手ひとりひとりのことを
もっと知ってもらえるようにしないと、状況は変わらないと思います。
オリンピックバブルの時だけメディアに出て、代表選手しか知らないよってことよりも、やっぱり人となり
だったり、物語を見るから人はファンになるんだと思うんです。

賛否は非常に分かれますが、お笑いのM-1グランプリでも必ずコンビ紹介のVTRが出ます。10年以上
まだ売れてないけど頑張ってるんだーとか、関西の方では大人気なんだーとか、知っているだけで少し
見方も変わってきます。あの大会の場合は逆に作用することもありますが、一般的に”知っている”人は
応援しやすいし、”知らない”人はそうはなりにくい。
走るという誰でもできる行為を極めるにはこんなに大変な生活をしているんだよ。でも、いい記録が出た時、
ライバルに勝てたとき、試合まで自分がベストを尽くして頑張れたときは他の何物にも代えがたい喜びが
あるんです。っていうプロセスを知っていたら、もう見ずにはいられないと思うんです。

そういう意味で、今回の報奨金は本当に頑張った選手にできる限り満額に近い形で行ってほしいなって思うし、
本当の意味でのマラソンランナーの価値っていうものが知ってもらえるようになって、憧れる競技の一つに
なってくれたらいいなって思います。

優勝された一山麻緒選手、おめでとうございました!

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