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市民ミュージカルを観劇してその必死さに胸を打たれた

職場であるプロジェクトを一緒に推進している方が、「夢の中のマリオネット」というミュージカルに出演するというので観劇しました。つくばみらい市で2023/3/19(日)に行われた市民ミュージカルです。

そもそもミュージカルに参加したことがなかった僕なのですが、参加させていただいてとても大きな感動を味わいました。今までミュージカルを観劇したことがないのでプロフェッショナルのミュージカルを見たことがないから、そのミュージカルの玄人さはもちろんわからない。ただ小学生から60歳を超えた方まで、一致団結して真剣そのもので取り組まれていることが伝わってきて感動しました。

主役の女の子は小学生らしいのですが、最初からソロで歌う場面が。声を震わせながらとても上手に歌い上げていました。僕の仲間である方は60歳を超えているのですが、その物語でとても重要な役割を果たすキャラクターを見事に演じ、日頃見ない姿を見せてくれました。真剣勝負で演じられているからか、迫力が伝わってきて鳥肌が止まりませんでした。

僕の記憶が正しければ4〜5ヶ月の練習期間を経て本番を迎えていたはずです。毎週日曜日がお稽古だったそうです。素人が集まっているメンバーなので最初はもちろん下手で、「これは大丈夫なのか?!」と思っていたそう。1週間前まで予断を許さないほどのクオリティだったそうですが、僕の目に映ったミュージカルの出来は完璧そのものでした。

僕はちょうどその頃に、コンテクストデザイナーの渡邉康太郎さんが講師となる「つくるとつくらないのあわい」という講座を受講していて、創作とは何かを模索していました。自分でも日頃から創作できるし、創作とはそこまでハードルを高く持たなくて良い、自分の何かしらの発露が創作になり得るということを教わりました。そしてまた必ずしもプロフェッショナルでないといけないというのではなく、素人だって自分が心地良いと思えるコミュニティの中で表現を楽しめるし、楽しんで良いし、それを受け入れてくれる場があるという「弱い文脈」というキーワードも教わりました。

まさにこのミュージカルの観劇の体験を通して、僕はミュージカルに出演されていた仲間からこの「弱い文脈」と誰でも創作できるという実感を味わいました。僕の仲間は60歳オーバーです。それでもゼロからチャレンジして、創作できる。ミュージカルを終えた後のその方の満足感に溢れた表情は、僕にとっては刺激的以外の何者でもありませんでした。創作の機会は実は身の回りにたくさんあるのかもしれないし、真剣に打ち込んだときのかっこよさ、美しさは自らも周りも感じるものだと思いました。

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