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鞆の浦・さくらホーム、見学に行ってきた。

広島県は福山市鞆の浦にやってきた。

自然公園からの眺め

鞆の浦・さくらホーム

生活密着型多機能ホーム「鞆の浦・さくらホーム」 グループホーム・デイサービス・小規模多機能型居宅介護・放課後等デイサービス(さくらんぼ)・重症心身障がい児の多機能型事業所(星の家)などを運営されている。 鞆の浦の高齢化率は約50%だ。また75歳以上は30%を占める。生活密着とか地域密着とか言うけれど、さくらホームの守備範囲は鞆町に限る(小中学校の区域くらいかな)。それは、ずっとそこに住んでいた人の生活を大事に、知り合いのつながりが継続できるように、あんたも行くなら私もお世話になってみようかしら…という安心感の醸成のためだそう。

驚き

入って最初の驚きは、グループホームの建物…築400年ほど!!古さ、すごくない⁉中に入れてもらって、さらに、すごくない⁉

玄関横の看板
玄関すぐのロビー。利用者さんが、何度もスロープを行ったりきたりして挨拶くれてたり…。

さらにさらに、すごくない⁉ お部屋に入ったら、でかッ!!ってなった。

グループホームになる前は、酢を作っていたようで、それをそのまま使っている。
良きものに手を加えて、よりよく…って感じで好きです。

さらにさらに!

ほら、お風呂も酢を作るのに使われていた樽を再利用してさ。入りたかった。

圧巻の梁!!

昔の造りって感動させられるよね。赤い着物は寄付されたもの。階段に絨毯を引いてスタッフの結婚式をしたり、階段を上がる途中に見えることで景色がかわるように…少しでも刺激になるようにと、ここに飾られています。

建物の写真をみて、おわかりだろうか…自然たっぷり。木の温もりに暖色系の光。ここはグループホーム、白熱灯は認知症の方にとってしんどいものでもあるし、この昔ながらの作りとの相性もよろしくない。歩いたりされている方の音なども響いたりせず、木に吸収されていってるかの樣…というか、ワックスを塗らず音をが吸収される仕掛けにしているとか。

驚きはとまらない。施設内での大腿骨頸部骨折は20年間でたったの3件。

鉄筋コンクリート造が悪いわけではないが、自然のもつ力だろうか、木が転倒のショックを吸収してくれているのだろう。もちろんグループホームの利用者さんたちは自由だ。一見転びそうな方も、職員の見守りのもと歩いている。歩くことを制限した結果、転倒数・骨折数が少ないってわけではないことが見て取れる。

話しかけてくれるおばあちゃん。一緒にいった仲間が急遽サポートしている

驚きはとまらない。小規模多機能型居宅介護からの訪問件数は月1300回。

加算が取れる訪問回数を知っているか?月200回やで!それを月1300回もいっているってこと。管理者的存在の方はコスパが悪いので課題といっていたが、独居高齢者の多い鞆町、要介護5の独居でも自宅にいられる環境を整えている。約50人の利用者さんで、年間看取り約20件といったところだ。地域密着だからこそ為せる技か、地域密着でやるぞ、という気概が感じられる。見学中も職員さんの「いってきまーす」という声を何度も聴いた。

外からみたさくらホーム。今から出ていくみたい、車がホームの前に止まっている。

驚きはとまらない。町で何度も聴く「さくらホーム」という言葉。

今回、私は、鞆の浦学園で行う「こども主体の地域診断プロジェクト」(後日記事公開予定)のために、鞆の浦にいかせていただいたのだが、子どもたちと、インタビューワークをする中で聴いてしまった。出会った70代の女性「年を取るのも悪くないわね…覚悟もだんだんできてきているし…」という。なぜですか?と問うと「だって、さくらホームがあるじゃないの。あそこがあるから安心して年をとれるわ」とこたえてくれた。また、小学生たちと鞆の浦の健康課題についてディスカッションしている中でも「さくらホームのような場所を増やせばいいのでは?」と、固有名詞がでてくるのだ。小学生に認知されている介護施設ってすごいなぁ…と感じさせられたことだ。

最後に、さくらホームを立ち上げた理学療法士の羽田富美江さん、作業療法士の羽田知世さん(娘さん)、がめちゃくちゃ素敵な人やった。

鞆の浦の家庭医・さくらホームの羽田知世さんと作業療法士さん・見学者:理学療法士佐々木でご飯を食べました!

僕のnoteより、もっと具体的に、素敵にまとめているサイトを見つけましたので、参考にどうぞ。
地域共生のまちづくりとは。鞆の浦・さくらホームと羽田富美江さんの歩み│広島県福山市
介護施設が営むお宿⁉管理人が描く”地域共生”のまちづくり│作業療法士羽田知世さん

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