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訪問看護ステーションで働く新卒理学療法士の話し vol.3

どうも、まさまさです。
僕は理学療法士という仕事をさせていただいている。
そちらの情報はこっちのTwitterで流している。

そして、僕は理学療法士としてのキャリアを在宅分野から始めた。(まぁ学校の先生には反対されてもんだw)

・訪問看護ステーションでの業務:1対1の関わり
・通所介護事業所(デイサービス):1対複数の関わり
・地域の介護予防事業(行政の事業):1対多数の関わり
・脳卒中当事者グループのサポーター
など、多岐に渡って関わらせていただいた。

そこで今回、新卒で訪問看護ステーションに就職を決めた後輩理学療法士お悩みや現状、そしてこれからを一緒に考えようという企画を始めた。

さて、7月も終わり。
新卒で就職した人の3ヶ月目が終わろうとしている。
そろそろ独り立ちしてもらわないと…そんな声も聞こえてくるね。

今回は、訪問の意味付け

どんなお話かといいますと。

利用者から「訪問おやすみにさせてください」
という連絡が入った。理由がわからなかったことや体調不良が隠されていくるかもしれない、という心配から、家に伺った。

そして、その後、ケアマネ(CM)から「訪問中止になりました」と連絡がきて、中止が決定となった。

そして、後輩は、なぜ中止になったのか?などは全然知らされていなくてわからない…と嘆いていた。

そして、彼は言っていた「リハの必要性が伝わっていない」と。

さて。
✅リハの必要性とはなんだろうか?
✅誰にとって必要なのだろうか?


ということについて考えていきたい。

彼に問うてみた。
どうしてこうなったんだろうね?

返答はコチラ。

①利用目的が明確じゃない。
②現状の理解(健康状態・身体機能・活動・参加などに関して)
③必要性は相手が考えること?

まず、僕が思う考えなければならない点であり、最重要であると思うこと。

人様のお宅にあがらせていただいているという感覚
それだけは、持ち合わせておいた方がいいということ。
僕らにとって、仕事で日常であれ、見ず知らずの人が自分の家に上がってくるのだ…この感覚を忘れずに働きたい…ということ。

①利用目的が明確じゃない。

僕が経験の中から得てきたコトについて書こう。
まず、聴く!
コレに尽きる。

CMに今回はなぜ、訪問が入ることになったんですか?
・退院後の生活安定のため。
・リハ職に評価をお願いしたいため。
・生活習慣の改善のため。
・生活範囲の拡大を目指して。
など…他にもあるだろうけど…。

利用者さんに今回なんで訪問看護っていうものを使うことになったんですか?

・え?ケアマネジャーという人が家に来てくれるからやっとき!って言うた。
・そんなん、わしゃしらん。
・もみもみしてくれる人やろ?
などなど、答えはまちまちだろう。

②現状の理解(健康状態・身体機能・活動・参加などに関して)

現状を比較するのは、基本的には以前の生活。
できる←ーーーーーーーーー→できない。
グラデーションである。

できないことが生活にもたらす支障はなにか。
本人の望んでいることはなにか。
何がモチベーションのエンジンになり得るか…。
専門職として外したくないエゴはどこか。

そして一緒に優先順位を決めていけばいい。

よく返ってくる言葉に

治して欲しい。
元通りにしてほしい。
元気になりたい。

などがある。
神経難病や高齢であることで、難しいこともある。
それも含めて、一緒に優先順位をつけていくのだ。
簡単ではないから、言語化もできない。

③必要性は相手が考えること?

これは、僕ら医療や介護・福祉に携わる人にとって考える点だろう。
ただ利益をあげればいいのではなない。準市場とか言われるけど。

・相手は不要と思っている。
しかし、この生活を続けることが再入院につながることを理解しているのは医療者の方だ。高齢者にとって入院のリスクを知っているのも医療者の方だ。

■高齢者にとってのリスクは「入院」
鈴木氏は、高齢者の要介護度が上がったり、心身機能が低下したりするきっかけとして「入院治療」が大きいと述べた。「フレイルなどで身体機能が弱ってきた高齢者が入院すると、身体機能と認知機能が低下すると一般的に言われている」と説明。「入院関連機能障害」(下記)として解説した。
環境変化によるストレス・・・「リロケーションダメージ」過緊張・適応障害・せん妄
使わないことによる機能低下・・・床上安静・食事制限による廃用症候群と低栄養の進行 
(鈴木氏のスライドより)例えば脳梗塞を起こして入院し、退院後に転倒・骨折が起こり再入院、誤嚥性肺炎に進行するなど、入退院を繰り返しながら要介護度が上がり、段階的に衰弱が進んで死亡に至ると説明した。鈴木氏は自身のデータから、在宅高齢者が緊急入院する理由の約半分が肺炎と骨折と示した。肺炎による入院では約3割が、骨折では約1割程度が死亡。入院前後で平均要介護度を比べた場合、肺炎ではプラス1.72、骨折ではプラス1.54だったと示した。入院医療費は、肺炎では平均で約118万円、骨折は約132万円かかっているとして医療費圧迫への影響も示唆。「高齢者は何かあっても『入院できるから安心です』と仰る。でも違いますよ、入院したら具合が悪くなりますよ、ということです。だから『入院してなんとかしてもらいましょう』ではなくて『入院しないように頑張りましょう』ということが正しい」と語った。

・相手は必要と強く感じている。
しかし、毎週利用者宅に来ることがそんなに必要なのか?
何をもって、相手は必要と感じているのか?どんな不安があるのか?など想像力豊かに聞いてみよう。

・相手は「もんでくれ」という。
揉んだ先はなんなのか?もんで何がいいのか?
自分の中で言語化しよう。
信頼関係構築か?
理学療法士は揉み屋と思われているのか?
もんだらよりより生活になるのか?

まとめ

対話しよう。
課題も目標も利用目的もなんでも、共有しようってこと。
仕事だけど、一緒に生きるって感じかな?
自分の正しいは相手の正しいではないから、まずは聞いてみたらいいし、意見も言ってみたらいい。
ここは病院じゃない。
相手の家なのだ。相手のペースに合わせることから始めると、意見くらいは言ってくれるぞ。


在宅分野は同僚が少なく、もしかすると相談できる相手が少ないということもあるだろう。
一緒に考えたい人は、連絡くれよな!

8/10にここで話すよ。
よかったら来てね。


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