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■ イベント確認と投資戦略（3/6～3/10）

▪最悪の指標祭りにもかかわらず底堅いアメリカ

CPI、PPI、PMI、PCE、失業保険件数の減少、住宅販売件数など、景気が強いことを示す数字が揃っているが相場はもう飽きているかのようにサプライズ的な暴落はなく淡々と上昇トレンドを継続している。
現在の失業率はここ５０年でも過去最低水準であり、雇用が強いならば消費も強く、インフレ抑制は円滑にはいかなくなっていく。
インフレのピークは頭打ちしたものの、ここから更なる鈍化となると思うようにはいかないのかもしれない。

▪強い経済データが揃ってもインフレ再燃は難しい？

いくら強い経済データが揃っても相場が堅いのはシンプルな理由で説明ができそうだ。
インフレデータは対前年データで見られる。
この1年、対前年数値で大きな上昇を見せ、FRBは遮二無二利上げ断行をしている。
今年さらにインフレが高止まりする可能性を考えたら、昨年これだけ対前年上昇してきて、利上げまでしまくっているにもかかわらず、さらに加速された数字が出るというのは考えづらいということと説明できる。
パウエル曰く、
「利上げは累積的に効いてくる」
というのはたしかに一理あるだろう。
つまり、２％目標の早期実現は難しいかもしれないが
じっくりと落としていく腹づもりだとしたならば、
少々の経済データの強さでは
「そういうこともある」と考え、驚く必要はないのかもしれない。

しかし、米国はインフレ抑制に失敗した歴史がある。
一度抑え込んだと思われたインフレが、また再燃したのである。
当時のFRB議長である1970年バーンズFRB議長は未だに、「最も尊敬されていないFRB議長」として有名である。
パウエルも彼のようになりたくない、ということはその発言からも感じ取られる。
数々のタカ派発言からも、決して油断はしていないはずだ。

・海外スケジュール

7日、８日のパウエル発言は注目である。
１０日は雇用統計。これも注目である。

・日本

　-外人が売り始めた？

今年初めて、外国人がまともなロットで売っている。
しかし、個人も投信も日本人は総買モードに入っている。
相場も日本株はアメリカに対して圧倒的な安定を見せている。

　-ラスト黒田に大注目！

黒田総裁の最後の会見について注目が集まる。
実質的な利上げ発言、あるいは、YCC政策の修正などの示唆が出れば
相場が大きく動くと考えられる。
その場合は
・銀行株急騰、グロース下落
逆に、
異次元緩和継続の発言であれば、
・銀行株下落、グロース上昇
という仮説を私は取っている。

しかし、黒田日銀総裁会見、あるいは、植田新総裁候補会見含め、
銀行株は下落しても値を戻し、を繰り返してきている。

異次元緩和継続であれば、銀行株はやはりそこが押し目になると考える。

ということはグロースセクターだけにリスク要素が残るのか？
と考えており、私はバリューに総シフトしている。

　-日本のスケジュール

■　相場戦略

インフレ高止まりではあるものの、再燃を匂わせるものが出ているとは言えず、また、アメリカが下がったとしても、その場合にはドル高を伴い、日本株は上昇。アメリカが上がればＳ＆Ｐ上昇に伴い日本株上昇、というストーリーが続き、日本株最強モードになっていると考える。
クソ決算を発表した銘柄も、値を上げているものを散見する。

今は引き続き、相場は上で見てじっとしていたほうが無難な気がしている。

引き続き、決算は全件分析してnoteに投稿していく。
月刊マガジン、あるいは、年刊マガジンをご購読いただくほうが絶対的にコスパが良いと思われるのでよろしくお願いします。

※投資の最終判断は自己責任でお願いします。

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