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フクロウのふりかえり 2020年2月

OWL magazine 2020年2月のまとめ記事をお届けします。この記事の文章は全て無料でご覧になれますが、文中でご紹介している記事には有料記事があります。月額700円で15〜20記事が読み放題となりますので、よろしければこの機会に定期購読をお申し込みくださいませ。

はじめに

Jリーグ開幕!の喜びもつかの間、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月15日までの公式戦の延期が決まりました。25日に行われた村井チェアマンの会見は、宇都宮徹壱さんがアップして下さった無料動画で確認できます。

翌26日に開催予定だったルヴァン杯。無念の延期の報を受けたサポーター達はTwitter上で「#エアルヴァン杯」のハッシュタグをつけて架空の試合を開催し、トレンド入りするほどの盛り上がりを見せます。28日にはJリーグ公式も「#エア明治安田生命J1リーグ鹿島vs神戸」のハッシュタグで広く参加を呼びかけました。

いち早く決断し、アクションを起こしたJリーグとサポーターとの信頼関係やユーモア、したたかさをうかがわせるエピソードです。再開後に向けて、健康管理に留意しつつ「サッカーのチカラ」で皆さんを笑顔にできるようなアクションを起こしていきたいですね。

それでは、今月の13記事のふりかえりを始めましょう。2月は日数が少ないため、記事も先月より1つ少ないです。ゴメンナサイ。先月のふりかえりはこちらからご覧になれます。

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マルコ、未知なる道を征け

円子文佳による、先月に続いての今治紀行ではインスタグラムに写真をアップする承認欲求について言及。「自撮りする女子グループは4人組」の法則については要因が明らかにされていませんが、今後の研究に期待しましょう。

円子にしては珍しく試合内容にも触れていたからか、読者から「読み応えあり」とのお褒めの言葉が。個人的には“オルンガスコア”より“一三スコア”の方が、パンチが効いていて好きです。

今治から転じて、今度はアブダビーアルアインの旅の思い出の話。あまり知る機会のない中東の車事情の情報は貴重なものでした。円子の不幸はたまたま優しさに欠ける運転者に出会ってしまったからなのか、中東あるあるなのかは分かりませんが……。

冒頭に出てくる「吸血鬼120歳」って誰だろうと思って本人に確認したところ、『ジョジョの奇妙な冒険』のDIO様でした。DIO様、そんなことを仰っていたのですね。美食家・海原雄山もだけど、若い方にまだ通じるネタなのか心配になります。

余談ですが、先月実家から『SLAM DUNK』を途中の巻まで持ち帰ってみたものの、我が娘たちはあまり興味を示してくれず。今は『鬼滅の刃』に夢中だから、仕方がないのかな。名作は語り継いでいきたいものです。

そして25日に発表されたJリーグの試合延期と、南葛SCのJリーグ百年構想クラブの承認というタイムリーな話題を受けて翌日に妄想旅記事をアップ。未知なる場所へ歩んでこそ旅である、ということで東京近郊とはいえ馴染みのないエリアへの興味を綴っています。

「南葛の試合を追いかけていれば、未知なる土地を旅するチャンスがある」「非日常を眺めるのも旅」「しばらく外出は自粛ムードがあるので、頭の中で旅をしましょう」などポジティブで建設的なメッセージを連発する円子。

いいぞ、マルコ。未知なる道をポンチョに風をはらませて、何千里と進もうではないか(頭の中で)!


開幕前でも観る・知ることのできるサッカーがある

浦和レッズサポーターのほりけんさんは、サッカーのない週末に耐え切れず沖縄キャンプへ潜入。普段の練習時よりも間近で見学できることもあって、一層春が待ち遠しくなったようです。Bリーグ、琉球ゴールデンキングスの試合観戦と琉球グルメも満喫。

「じっくり読んだ」という読者からの指摘にもあるように、レオナルド選手はルヴァン杯に続きJ開幕の湘南ベルマーレ戦でもゴールを決め、大活躍の予感がします。とにかくシュートに持っていくのが上手いですよね。

先月掲載した、石井紘人さんへのインタビュー記事の第2弾も見逃せません。2020シーズン、ついに導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)。湘南ベルマーレ戦のPKの判定で、レッズサポのほりけんさんは早速その効力を間近で確認できたわけです。

年間を通じて頻度がどの程度のものになるかはまだ分かりませんが、「明白な間違い」に介入するだけに見ている人の印象に強く残るのかなと感じています。

サポーターとして知っておくとお得な知見が、インタビューにまとめられています。読者からは「これを知っておけばストレスの6割は軽減できる」とのコメントも。「なぜこのシーンでVARが適用されないんだ?」と憤る方がお近くにいらっしゃったらぜひ教えてあげて下さい。

先月の新国立競技場に続き京都の新スタ、サンガスタジアムのこけら落としの試合を観戦したFJまりこ。アクセスや観戦環境をしっかりチェックしてきてくれました。どうやら彼女のお眼鏡にかなう、素晴らしいスタジアムだったようです。

柏レイソルサポーターの円子も「来年は是非J1で」との応援メッセージ。開幕戦こそレノファ山口に敗れた京都サンガですが、最高の環境下でチームも躍進して、関西をさらに盛り上げて欲しいですね。

キャンプや新しいルール、新スタジアム。シーズン開幕前であってもあらかじめ知っておくと、開幕後により楽しめる情報は意外と多いなと私も勉強になりました。


リアルとネットの企画の間

10日に開催された「おいでよ!フクロウの森」。つまるところささやかな飲み会なのですが、多くの購読者の方にご参加いただきました。何と宮崎からの参加者も!かねてよりTwitterやFacebookを介して交流はあったものの、実際にお会いしてお話ができて本当に楽しかったです。

今回は“ジェフ千葉系インフルエンサー”のtkqさんにもご出席いただき、面白エッセンスがつまったツイート通りのキャラクターで周りを笑わせて下さいました。tkqさんにはOWLへの寄稿をお願いする予定ですので、こちらもお楽しみに!

フクロウの森の開催をお手伝いいただいた川崎フロンターレサポーターのあすかさん、「楽しかった!」とコメントを下さった南葛SCサポーターのドイさん、そして掲載しきれず申し訳ありませんがメッセージを頂いた皆さま、ご参加ありがとうございました!

旅とサッカーが大好きなクラスタの皆さんに楽しんでいただけるような会は、新型コロナウイルスが終息した頃にまた企画します!

一方、オンラインコミュニティであるOWL's Forestでは、先月から始めたオムニバス形式の記事作成に取り組む企画を実施しています。「好きな背番号」というテーマで1,000字程度の文章を募集した所、予想を超える数の寄稿をいただきました。

テーマや字数で記事を書く心理的なハードルがグッと下がるのかもしれません。先月の「ターミナル駅」で、コミュニティの皆さんに具体的なイメージがわいたのもあるかも。屋下えま「日々ご機嫌に暮らすためにも、好きなものを好きと言えることが大事」とコメント。私も大賛成です!

OWL's Forestは月額500円のコミュニティです。内容や入会方法などはこちらの記事でご確認いただければと思います。遠方にお住いの方でもやり取りできるのがネットの良いところ。ぜひ、ご参加下さいませ。


フットボールの過去と未来へ思いを馳せる

昨年からJクラブのフロントや社長へのインタビューを行っている我らが宇都宮徹壱さん。今年最初の地方取材のお相手は、ファジアーノ岡山でした。2006年の地域リーグ時代からファジアーノを知る徹壱さんが記したかつての木村元社長のエピソードには、今もってうならされます。

・ゴールドマン時代より緊張した地域決勝の後半45分
・1年でJFLを卒業することへの不安
・負けを前提にした2009年のJ2試合運営

ここから読み取れる見識は過去の話であっても、未来に繋がるもの。広島県の社会人2部に所属する福山シティフットボールクラブのサポーターからは、「お手本になるクラブ」であるとのご意見をいただきました。福山SCCも、その取り組みがとても興味深いクラブです。記事を寄稿していただける方、いらっしゃいませんでしょうか?

上記の徹壱さんの記事をファジアーノサポーターにおススメしていたロック総統。そういえば先月にファジアーノサポの方とTwitterで長いやり取りをされてましたね。今回は中村と円子がFC今治についてインタビューを敢行してきました。

こちらのお話も中四国のクラブにとって参考になる部分があると思います。総統の指摘の手法は、ストレート過ぎたり挑発的であったりするのでアンチが生まれやすいのですが、釣られてみるもよし、その内容をじっくり咀嚼してみるもよし。

「こういう人がいてもいい」「数多ある意見の一つ」という感想を読者からはいただいています。感想はなくとも、総統の記事はリツイートやいいねなどの反響は大きいです。過去から学び、未来へ活かす発想の一つとしてお役立ていただけたら、これに勝る喜びはありません。

ジブラルタルのトップリーグに所属するManchester 62 FCでGKとしてプレーする冨澤拓海。今までとみーって呼んでいたのですが、本人がトミって書いているので、トミに統一します。

記事では海外での“サッカーと語学”という、プレーヤーとしての価値に大きく関わるテーマについて書かれています。モンゴルとジブラルタルのリーグでプレー経験があるということ。そこから未来へ向けてどう繋がって、どう広がっていくのか。

全文を読んで「今後も記事を読みたい」とエールを送って下さった方もいらっしゃいます。トミのフットボールの幅も深さも追求する貪欲さ。私もそんな彼に惹かれる一人です。


サッカーのチカラ

このふりかえり記事を出す当日、慌ただしく2本の記事を掲載しました。一つは中村・円子・五十嵐メイと私の4人で話した新型コロナウイルスに揺れるサッカー界について。

ミーティングを行ったのが25日で、この時よりも状況はさらにシリアスなものになっています。小中学校、高校の臨時休校には驚きました。この悩ましい時期が当分続くのであれば、強い気持ちで日々を過ごすことと、適度な息抜きが肝要になりますね。

そんな折に徹壱さんがアップしてくれたのは、サッカー日本代表のサポーターであるちょんまげ隊のツンさんと石巻・女川をはじめ東北をめぐる旅の記事でした。これまで東北や熊本、ネパールの地で震災復興支援活動を続けてきたちょんまげ隊は、「サッカーのチカラ」を象徴する人たち。

被災で苦しんでいる人を文字通りサポートしてきたツンさんたちは、何年にも渡って体を張り、地域の人たちに笑顔を届けてきました。コロナパニックの不安に苛まれる今、ツンさんたちの行動力と明るさが頼もしく感じられます。

新型コロナウイルスなんかに負けないぞ!


おわりに

おかげさまで創刊一周年を迎えたOWL magazine。大がかりな記念イベントは開催できませんでしたが、「おいでよ!フクロウの森」での交流は私たちが理想とする時間でした。

また2019年2月の記事から幾つかピックアップし、無料記事としてご提供する一周年企画もスタートさせました。様々なスポーツイベントが観られない今の時期に読んでいただき、さらには執筆にも関心を持っていただけたらと思います。どうか拡散にご協力下さいませ。

OWL magazineを盛り上げて下さるのは、いまこの文章を読んでいるあなたに他なりません。「旅とサッカー」、またはそれ以外の楽しいこと、取り上げて欲しいトピックをぜひ教えてください。

『フクロウのふりかえり』の盛り上がりは、皆さんのツイートなどの反応にかかっております。皆さま、記事へのコメント付きリツイートをお願いします。

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