こんな年になってしまったからこそ、「七味五悦三会」。

「七味五悦三会」。
大晦日に除夜の鐘を聞きながら
「七味:その年に食べた7つの美味しいもの」
「五悦:その年に体験した5つの楽しかったこと」
「三会:その年に出会った3人の素敵な人」
を家族に報告しあい、全部言えたら「今年は素晴らしかったね」と言い合い、
足りなかったら、「来年は全部言えるようになると良いね」と祈り、
来年に思いを馳せる風習だそうです。

2020年。
ほんとに大変で、奇妙で、辛くて、悲しくて、いがみ合って、
「あたりまえのようにそこにあった大事なもの」に沢山気付かされた
一年が、あっという間に終わります。
終わってしまったもの、無くなってしまうものも沢山ありました。

そんな一年だったからこそ、
私も今年はこの「七味五悦三会」を挙げて振り返ってみようと
今年最後のnoteに残しておきます。

「七味」

今年はとにかくお取り寄せやテイクアウトを沢山しましたね。
今まで行けなかった(行ったことがなかった)お店に、テイクアウトのおかげで
比較的気軽に行けるようになったのは、色々失った1年の中での
僅かな出会いと発見でした。
また、ほんの少しだけ行けたいくつかのお店もほんとに素晴らしかったです。
そんな中で「七味」を列挙してみます。

外苑前「Julia」のテイクアウト(特にバスクチーズケーキは最高に美味しかった…来年こそ、この状況が落ち着いたらお店に食べに行きます!)

阿佐ヶ谷「オトノハ」(なかなか予約が取れないお店でしたが、テイクアウトで色々食べれたのはありがたかった。1回だけディナーに行けたのも良かったです)

飛騨牛(生産者支援のクラウドファンディングで支援して食べたらまぁ旨くて!このあといろんなお肉に支援しまくったのは言うまでもなく(笑))


吉祥寺LightupCoffeeさんの「エスプレッソキューブ」(これすごいよ!お家でレンジで温めるだけでエスプレッソが簡単にできるのよ!)

徳島「かまパン」の食パン(知人の紹介で知ったオンラインストアで買ってみたらまぁずっしりと重くて濃くて美味しかった!定期的に購入してます。最近銀座にアンテナショップができました!)

国分寺「フードムード」(なかしましほさんのお店。こちらもお取り寄せで随分と買いやすくなりました。シフォンケーキやアースケーキ、クッキーは今も月イチで注文しております)


目黒のホテル「クラスカ」のレストラン「Kiokuh」(今年12月20日のホテルクローズと同時に閉店してしまったのがホントに悲しい。特に鴨のローストが絶品でした。またどこかて食べれると良いな…)


渋谷「偏愛食堂」の「進化系!クリア豚骨ラーメン&豚しゃぶ」(「豚しゃぶのシメにラーメン」ではなく、「ラーメンを作るために豚しゃぶを食べてそだてる」という逆転の発想!これはもう目からウロコがポロポロ落ちまくりました)

…あ、「七味」じゃなく「八味」になってた…。

「五悦」

3月からほぼ一切のイベントが中止し、また再開してもなかなか行きづらくて、
結局ライブは2月の「DAOKO」さんが最後。お芝居も片手で数えるぐらいしか行けず。
リアル脱出ゲームもまだ行けてないのが山積みになってしまいました。

その反面、お家でできることが一気に消化できたり、オンラインの謎解きやイマーシブシアター、配信ライブなどが手軽に楽しめたのは僥倖でした。
そんな中で5つ挙げるとしたら…。

いろんな配信ライブ。特に「サザンオールスターズ」「B'z5週連続」「サカナクション」「坂本龍一」はそれぞれの持ち味、特色を最大限に活かしてて特に素晴らしかったです。

あまつパイセンのカフェ謎「マジバコ」。いやこれはほんとにすごかった。不定期開催だし、予約取るのはなかなか大変ですが、この謎解きは絶対やるべきです!おすすめです!!

青山裕企「少女礼讃」。ついに写真集が発売されましたね。ポートレートを撮り続けてる身としては、一つの理想形。写真家の底しれぬ情念と欲求、ソレに答え続け、時には写真家以上に情念を返してくる被写体。共犯関係。色々考えさせられ、刺激を受け続けてます。

・ガンダムファクトリーヨコハマ「動くガンダム」。これは2020年に生まれた希望。できないことをキチンと「できませんでした」と認めた上で、いま出来る最上級を最高の形で表現して、「今」であり「未来の礎」を色んな人に見せてくれたのは、単にガンダムファンである以上の感動をもらいました。「優しいガンダム」って最高の表現だと思います。

「さらば青春の光×藤井健太郎 ~テレビでもネットでもできないし、個人事務所じゃなきゃできない映像LIVE~」…もうね、コロナ拡大前にこのイベント見れたことは奇跡だったと今でも思うし、っていうかコロナじゃなくてもこのイベント自体が奇跡過ぎて、今年1年どころかこの10年これを超えるイベントは見れないんじゃないかと思う…バラエティの極北、エンタメの最高の狂気。

「さらば×藤井」と、「イベントが次々と中止になりチケット代がどんどん戻ってくる」という、エンターテイメントの最高と最低を同時に体験した、不思議で忘れられない1年になりました。

「三会」

誰にも会えない春。
もちろんポートレート寫眞なんか撮れるわけなく、今年はせっかくの「サクラに雪」っていう貴重な風景もあったのに、桜写真自体もほぼ撮れず。

でも、夏から探り探り、足元を確かめながら少しずつ撮影を再開していきまして。
そしたら今年はたくさんの素晴らしい「はじめまして」な方と出会い、
撮影をすることができました。
それこそ「三会」どころではない沢山の被写体の方と出会えたのが、
2020年最大の幸せだったと思います。
なので、具体的なお名前は省略。
今年捉えせていただいた皆様に、ただただ、感謝。

そんな感じで大急ぎで振り返ってみました。
人生で一番あっという間に過ぎてしまった1年。
そして、心底大変だったけど、収穫も確かにあった1年。
我慢することも多かったけど、いろんな種も蒔けたと思うので、
来年は実を結び、少しでも花が咲くように、育てていければいいなぁ。

早く落ち着いてくれないかな、世間も俺も。

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