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糖尿病の病理学:インスリン抵抗性とはなにか?

すこし、糖尿病に詳しくなってくると、「インスリン抵抗性」と言う言葉を耳にする。インスリンが十分出ているのに血糖値が下がらないことを言うようだ。色々と調べているのだが、「インスリン抵抗性」という概念はあやふやで、インスリンの分泌量の測定をして、十分出ているのに高血糖が続く人のことを言う(らしい)。

それで、インスリンの分泌量のテストというのは糖負荷検査をして、ブドウ糖の量とソレに対応するインスリン量を測って決定するという。僕はしたことがない(笑)。

全く便利な言葉で、膵臓は元気だからインスリン抵抗性を直せば元に戻れますよとかいう使われ方をする。何と欺瞞的であろうかと思う。

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高血糖とというのは食事に対する身体の当たり前の反応なのだ。

最初一つだった受精卵は受胎期間の間に増えていき80兆個物数に増える。その過程で骨格筋(筋肉)や脂肪組織に分化していく。インスリンは筋肉と脂肪組織に許可を与えブドウ糖を取り込ませる。その許可というのは細胞膜に埋め込まれている「インスリン受容体」が受け取るのだ。

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私たちの細胞は常に作り直されている。

医師や栄養士は、工場で作られた車のように皆同じように作られているように考えるが、皆ひとりひとり違うのだ。

おまけに瞬間瞬間ごとに小さなメタモルフォーゼを繰り返す。毎瞬間変わっていくのだ。そして大きな変化が起こる。ライフステージと呼び「幼年期」「思春期」「成人」「更年期」「老齢期」衰えていく臓器に適応した身体となっていく。

ブドウ糖は様々な代謝経路を通る。中性脂肪に変わり腸肝循環で体外に排出されてこるステロールで再吸収される人もいれば、排出される人もいる。では排出されればいいかといえばそでもない。

脂肪細胞の一番の問題は際限なく取り込むというところである。ヒトは食事を心で食べる、もっと具体的に言えば身体に住むマイクロバイオームが求めて食行動につながる(多分)。だからいくら食べるなと言われても食べてしまう。いくら不倫セックスしたら身の破滅だと思ってもしてしまう。

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僕は脂肪細胞自身が、際限なく大きくなるのを拒否するのではないかと思うのだ。

時折200kgとかとんでもない体重のヒトの写真を見ることがある。インスリン抵抗性は、細胞自身が周りを流れるインスリンの多さがうるさくて耳をつじたのではないかと思う。

轟音の中で生きていると慣れるように高ブドウ糖の中で生きていても底までブドウ糖を吸い込まない仕組みがあるのではないか?

もしそうだったら、身体というコロニーの中で生きる細胞の当たり前の適応なのだ。高ブドウ糖の環境の下で細胞が存在するために選択したあり方なのだ。医学は病気という。懸命に生きる細胞を病気と呼ぶ。

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最近、インスリン抵抗性を低下させる薬の研究の論文を読んだ。

ミトコンドリアに作用させる物質を投与するという。いくら読んでも、訳のわからない理屈だ。

どうやら、ミトコンドリアが活発に動いていないから血液の中のブドウ糖を取り込んでいないから取り込ませればいいということのようだ。

本末転倒だ。

スーパーで検査値の高くなるような食事を買って、薬で落とす。

最初から検査値がおかしくならないような食事を作って食べればいいのだ。しかし、ソレが出来ないことが問題である。社会の問題なのだ。

高血糖が多くの合併症と言われる「病因(病気の原因)のわからない症状」の原因だとは思えない。そもそも、高血糖が病因である事は分子生物学的な機序が見つかっていない。細胞内の「最終糖化物質」が悪いとか言う研究者もいるが、なぜソレが悪いのかという肝心のところが分かられていない。

血糖値下げても、食事が変わらなければどうにもならんだろう。

僕は酒がやめられないのでトンデモなく肥満しているが、細胞レベルでは恐らく天下無双であろう。とにかく食事が良い。商品化された食事を食べない生活を組み立てようと一生懸命である。


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僕は血糖値が高くなるような食事は炭水化物以外の食材を身体の内側に持ってこれないことが問題だと感じている。血糖値が上がらなくとも、そんな食事をしていたらどえらい目に合うと考えている。

だから、毎日素材から食事を作っている。血糖値が上がらない食事をココrがけている。しかし、しれは血糖値が上がることが恐ろしいわけではない。

この80年間での社会の変化を考慮に入れなければ、トンデモなく辛い死に方をするだろう。

僕はまっぴらである。

ピンピンコロリと死んでやる。辛い死に方はしない。

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厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。