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大学を利用したら500万円搾取できた話

【もはや大学に行く必要がないのか?】

「大学に行く必要が分からない」という言葉を大学生自身からも最近聞くようになった気がする。大学以外でも既に学べる環境となった。MOOCを開けば、無料で一流大学の講義を受けられるし、今や多くの大学生は企業・NPO・学生団体等の課外活動にも熱心になっており、わざわざ大学に行かなくても、「学び」を得ることが簡単になった。では、大学自体の意義はどこにあるのか?本稿では、「大学を利用する」ということに焦点をあてて書いてみたい。

【大学は何をする場所であるのか?】

大学が提供するのは、主に学びの場だ。高い授業料(私の通う国立大学は、年に約50万円、よって卒業には約200万円程)を払って、その専門分野を研究している教授からありがたい講義を聞くことができる。もっと魅力的なのは、そこに集まる学友と議論をしたり、恋仲になったりして、交友を深め合うことかもしれない。大学とは何か?という問いには多種多様な答えがあるが、私の出した答えは、「大学は学生から搾取されることを最も望んでいる機関である」ということだ。

【大学を利用できているか?】

「大学を利用する」と聞いた時に、どのようなことを思い浮かべるだろうか?図書館の利用・学生相談室、診療所の利用・大学の奨学金・大学が提供する様々なイベント・交換留学…様々ある。その中で、どれだけのものを得ているだろうか?多くの機会は、掲示板や大学から配信されるメール、先輩からの口コミ等、様々なメディアを媒介されて送信されているが、それらにアンテナを張れているだろうか?違いはそこから生まれているのだ。

【約500万円を搾取した話】

私が大学に入ってから、大学を利用して得たお金は直接的・間接的なものを含めて、約500万円だ。これだけあれば、うちの大学に2回通うこともできるくらいだ。内訳は、300万円が返済不要の奨学金。残りの200万円は大学からお金を出してもらって、アメリカ、東南アジア、イタリア、ドイツ、その他日本の至るところに連れて行ってもらったお金だ(往復航空券+旅費+偶に出張費)。計算してみて欲しい。あなたはどれだけの機会を大学から得ていますか?

【無料とつくものにはほとんど応募した】

何も、小難しいことはしていないし、何よりも機会は降ってくるわけではない。4年生になった今でも、大学のホームページを日に2回はみて、全ての大学が提供する機会に目を通している。特に、うちの大学では、大学が全額負担で海外に連れて行ってくれる機会も多い。そういう機会は全てブックマークし、とりあえず行くか行かないかは置いておいて、志望理由書を書き始める。それ以外にも、奨学金の応募なんていうのもとりあえず条件に当てはまるものは全て応募してみる。とりあえず宝くじ感覚で色々書いてみることだ。

【目的なんか始めは要らない】

こう書くと「目的なんかもないのに応募するのか?」みたいな最もな批判が返ってくる。確かに、僕は内容も見ずに無料と書いてあるものには全て申し込んでたし、結局全部に合格して、多くのことを経験したが、どの経験も結果的には素晴らしいものだった。最初は、「なぜ、このプログラムに応募するのか?」なんて理由は極論どうでもいいのだ。取り組んでいるうちに、合格したくなったら真剣に調べ始めるし、まぐれで受かったとしても、体験するうちに何かしからの目的意識は持つものだ。

【とにかく多くの機会をまずは知ること】

大学の提供する機会の多くは金銭的な補助もあり、また安全が確保されているため、思い切った挑戦ができる。今では、多くの企業やNPOがインターンや海外研修の機会を与えるようになっているが、まずは一番身近な大学という場所を見つめ直してはどうだろうか。

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