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【コラム】大人に刺さる、子供に読ませたい絵本「さかなは さかな」※ネタバレ有

絵本とか童話って一見、子ども向けに作られているはずの本でも、大人が読んだら「あれ、これめっちゃ共感できる!」みたいな作品たまにありますよね。
僕が読んだ本の中だと 星の王子さま がまさにそれだったんですが、もう1冊あるんですよ。是非大人の方にこそ読んでもらいたい。それがこれです!

さかなは さかな

(出典:さかなは さかな / 好学社)

作者はあのスイミーと同じレオ・レオニさんです!
この絵本何がオススメかと言うと、絵本なだけあってちゃんと子供にも内容が理解できるところです。

たとえば「星の王子さま」だと大人はめっちゃ共感できますが、いざ子どもに読ませようと思っても長めのストーリーだったり、社会を経験してないと実感しづらいテーマも多く、どうも大人の押し付けっぽくなってしまいます。

しかし、この絵本は端的且つ的確に数分の内容で、全ての人が持つべき大事なことが伝わってきます。

子どもが分かる簡潔さで、すれ違いを上手く表現

※ ここからネタバレを含みます

この絵本、主人公は「さかな君」と「おたまじゃくし君」だけです。2匹は幼い頃から同じ池の中で生活を共にしていたのですが、ある日おたまじゃくし君が成長してカエル君になってしまいます。

カエル君は池を飛び出し旅に出て、"鳥"、"牛"、"人間"など外の生き物を目で見て経験し、さかな君に旅の土産話を聞かせます。

しかし、さかな君は"羽の生えたカラフルな鳥"を、魚(自分の姿)に羽が生えてカラフルになった姿で想像したり、同じように牛や人間も魚に角を付けたり、魚が二足歩行する姿で思い浮かべてしまいます。

この短い土産話のやり取りを読み進めていく中で、

❝ 生まれや境遇、生き方の違いで相手が知らないことは、必ずしもうまく伝わるとは限らない ❞

というメッセージ性を感じ取ることができます。

相手の「環境・境遇・視点」を汲む大切さ

「こちらは真剣に話をしているのに相手と噛み合わない!」
そんな経験を皆さまも一度や二度はしたことあると思います。

僕もあります。自分語りになりますが僕は、民間で子ども向けプログラミング教室を運営していることもあり、公立学校の先生とお話することもたまにあります。そんな時にどれだけプログラミング教育の必要性を熱弁しても、共感していただけることが少ないのです。

しかしそれは温度感の違いや真剣さの違いが原因なのではなく、それぞれで担っている使命や環境、立場が違っている からでした。

こんな当たり前のことを僕は気づかず独りよがりで話を押し付けていたわけです。

相手を汲む気持ちは、人と接する時に大人も子供も持つべき当たり前の配慮です。それができないからすれ違いは起きてしまう。

それをあらためて気づかせてくれたのが「さかなは さかな」でした。

オススメです!

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